みなさん、こんにちは
今月初旬の大家仲間との飲み会で、「今月はコラム10本書くぞ!!」と酔っ払って宣言したものの、月変わりまであと7時間あまりとなってからようやく9本目を書き始めたものぐさ大家です
あっさり目標未達成です<ハンドルネームの由来をご理解いただけたでしょうか。。。
こんな余計なことを書いていると、いつものように長くなるので、さくっと本題に入ります<仕事の合間に抜け出して書いているので、1時間以内でささっと書く必要があるのです(汗)
メガ大家さんは肉食系??
「タイトルの『草食系不動産投資家』って何??」と思った方も多いと思います
私がさきほど思いついた言葉なので当然です
大家会などに出たことのある方はわかると思うのですが、いわゆるメガ大家さんや、あちこちに顔の広い大家さんというのは、総じて社交的でアグレッシブで、前のめりな人が多い印象です
おもしろそうな話や儲かりそうな話、融資情勢といった貴重な情報がやりとりされているとみると、「何?何??」と入ってきて、有益な情報を積極的に吸収していくというのが、私が感じる“できる大家さん”像です
アグレッシブな「肉食系」とも呼ぶべき方々で、ものごしや態度といった表面的な部分だけではなく、芯の強さや粘り強さといった内面的な部分も含めて「肉食だなぁ」と感じます
肉食系というのは、決してツーブロックゴリラだの、スリーピースに大きな金時計だのといった外見の話ではなく、純粋に褒め言葉としての表現です
私の勝手な印象で言うと、地主の婿養子さんや大津社長、リーマンまさゆきさん、さきちさんなんかが肉食系大家さんの代表格で、とても静かで物腰柔らかだけど内面的には強さを秘めているという意味では、埼玉サラリーマン大家さんやaloeさん、将棋さんなんかも実は肉食なんだろうなと思っています
草食系不動産投資家もありなのでは??
メガ大家さんや、すごく上手にやられている大家さんの中に肉食系が多いのは、肉食系だから拡大できるのか、拡大しているうちに肉食系になるかのどちらかはわかりません
大家会などに出ている段階で社交的な面は当然あると思いますが、それでも他の異業種交流会に比べると肉食系な人の率が高いと思います
しかし、不動産投資をやるからといって、必ずしも肉食系にならなければならないとは思いません
あえて大幅な拡大を目指さず、背伸び気味なチャレンジはせず、ストレスを感じるのであれば大家仲間とのつきあいも控え目にして、自分のペースで淡々と不動産投資を進めていく
そんな「無理しない草食系」の不動産投資家もぜんぜんありだと思うのです
無理しないことのメリット
不動産投資をやるからには、一定の規模を目指したいとなるのは当然のことだと思います
数十戸といったある程度の規模に至ったほうが、経営的に安定するので、私自身、50戸程度の規模を目指していましたし、相談を受けた際には「20~30戸ぐらいは目指したほうがいいのでは」と話しています
しかし、サラリーマンなり、他の事業なり、柱となる収入が別にしっかりあった上で、あくまでも補完的な収入として不動産投資に取り組むのであれば、絶対に規模拡大すべきとは思いません
中古の戸建てや区分マンションを2、3物件とか、小ぶりなアパート1棟といったものでも、本来の収入にプラスして入るのであれば、インパクトは大きなものがあります
新築区分マンションといった極端に利回りの低いものでなければ1物件あたり数万円は入るでしょう
戸建てや区分を二つ、三つと増やせば、月に十数万円の収入を得るのはそれほど難しいとは思えません
融資を使っていれば、毎月の手のこりは小さくなりますが、その分、初期の投資額はおさえられますし、家賃で少しずつ借金の返済が進むのですから、手元のお金はともかく、「純資産の増加」という意味では現金で買った場合とそれほど変わらないか、むしろ増加効率が良いぐらいの結果となるはずです(空室が続いて損失が出る場合には、融資を使っていると傷が深くなるというデメリットはありますが)
無理して巨額の融資を受けるなどして、大きな取引に出ると、当然ながら大きなリターンが期待できる反面、運営への不安や入居者からのクレーム対応といったストレスも増します
地元で良い物件が立て続けに出ることはなかなかないでしょうから、短期間に規模を拡大しようとすれば、エリアや物件種別、築年数といった条件を広げていくことになりがちです
そうなると、自分の得意エリア、得意分野から少し外れたところで勝負せざるをえなくなります
アグレッシブな肉食系な人ならば、そんな不安や不利な状況もはね返せるかもしれませんが、草食系な性格の方にはなかなか大変でしょう
あえて小規模で粛々とやる投資もいいのでは
結局のところ、不動産投資を通じて何を目指すのかによって、物件争奪戦や新しい投資手法への挑戦といった競争の場に身を置く肉食系になるべきなのか、争いからは距離をおいてモグモグと草を食む草食系でやっていくのかを選ぶことになろうかと思います
「月額キャッシュフロー150万円を目指して、アーリーリタイアを実現するぞ!!」などと鼻息荒く取り組むのであれば、ガンガン肉食化していけばよいと思います
融資をガンガンひっぱって規模を拡大したり、難易度は高いけれど高利回りの築古再生物件に取り組んだりと、チャレンジすれば、結果として返ってくるかもしれません
逆に「今すぐではなくとも、定年退職後に年金に加えて毎月10~20万円の副収入が不動産から入れいい」といった目標であれば、意気込んで争いの場に加わる必要ないでしょう
その方の年齢にもよりますが、定年退職までの期間のうちに、目標を実現できるだけの規模を実現すれば十分です
規模を大きくしなくても、時間をかけて借金を減らすことができれば、目標値は自然と達成できるということもありえます
注目されがちな派手な投資手法、急速な拡大に惑わされないで
不動産投資について本やネットで勉強していると、「廃墟に近いボロ物件を再生して利回り120%!」とか「金融機関を何十か所訪問して●年間で投資規模●億円に!!」といった派手な取り組みや結果が取り上げることが目立ちます
情報の受け取り手としては、どうしてもそういったものに目が向きがちです
しかし、誰もがそんな荊の道を歩めるわけではないですし、そもそも、傷だらけになった代償ととしての大きな結果を必要としているわけではないでしょう
情報としてあふれる目立つ投資手法、投資経験談にあまり引っ張られず、自身の立ち位置や目標をしっかり見据えて、どう取り組むかを考えていけば良いのではと思います
最近、不動産投資を始めたばかりの方とやりとりする機会があり、その中で、とても派手で画期的な結果を出せている投資手法に魅せられている方に複数お会いしました
たしかに実現できればすばらしいと思いますが、経験値も資産背景も異なる中、果たして始めて1年ぐらいで真似できるのだろうかと率直に思いました
無理して背伸びしたらこけてしまうこともあります
そんなことを思い、変なタイトルのコラムを書いてみました
本日も駄文、長文にお付き合いいただき、ありがとうございました
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