~このコラムは踊り場から次のステージを目指す6年生大家が、不動産に取り組む姿を記した実践コラムです~
皆さん、こんばんは~
ジュニアです。
<今回は少し贅沢を>
<お米が少し柔かったです(涙)>
早速ですがワタクシ、読者の方からラブレターをいただきました。
私もまだまだ捨てたモノではありません(笑)
コロナ以前ですが同様に何名かの読者さんからメールをいただき、実際にお会いしました。
これも不動産同様、何かのご縁かと。
もちろん皆さんオジサンばかりですが、、何か?
さてワタクシ、皆さんにお詫びをしなければならないことがあります。
先日のコラムでカミングアウトしましたが、実はワタクシ、二代目大家でした(汗)
私の父は、同じく転勤族のサラリーマン。
50年以上も前からヤドカリ作戦で住宅ローンをフル活用し、恐らくは確〇申告などの経験もなく、3つの戸建を残して10数年前に鬼籍に入りました。
戸建たちは母が相続をしましたが、ある意味で、父は私のメンターと言えるかもしれません。
そんなシニアが残した戸建について、ご紹介させてください。
1.建替え前
場所は東京都、いや東京都下です(笑)
私が生まれた時に家族が住んでいた家でもありますが、1歳になる前に引越しをしたので当時の記憶は勿論ありませんが、畑だらけだったことと思います。
昭和40年ごろですからね。
しかも、駅徒歩約25分
土地が約20数坪の狭小住宅です。
そこには3年ほど住んで転勤。
以降は人に貸すこと25年。
その後立替えた時にはローン完済していたんだと思いますから、正にヤドカリです。
2.建て替え後
サラリーマンを終えるころ、父はこの狭小戸建を建替えます。
将来的には、私に住んで欲しかったようですが、頑張っても20数坪。
立て替えに当たっては、父は自ら方眼紙に何パターンもの間取図を書き、工務店に家を建ててもらいました。
狭い土地に盛土をして地盤面をかさ上げし、そこから掘って半地下の駐車場を作り、その上に総二階の戸建。
真偽は不明ですが、車庫だけで1,000万近く掛かった聞きました。
後にベランダが無いことに気付き、腰高の窓から出るベランダを付け、窓と言う窓は出窓とし、出窓の下半分は引戸の物入れに(汗)
建築基準法など知らない人間のすることです。
出来上がった家は容積率、斜線規制を守れませんでした。。。
3.ヤドカリ第二期
その後、両親は10年程住んだでしょうか。
最後は出身地に住むことを決めていた父は田舎の担ボの、、、いや田んぼ真ん中に終の棲家を構えて、そちらへ引越しました。
転勤族だった父にとっては、人生最後の引越しです。
残った狭小戸建は賃貸に出しましたが、幸いにもすぐに入居者が見つかりました。
畳屋さんだそうです。
「大型乗用車が2台駐車できるシャッター付きの半地下駐車場」
家賃も10万円以下で、そのエリアでは間違いなく唯一無二。
駐車場の半分を作業場として使っていたと聞いています。
その家賃収入は、間違いなく両親の人生に色を添え、豊かにしてくれたことと思います。
4.ヤドカリ第三期
10年以上も借りてくれていた畳屋さんも、退去となる日を迎えます。
この時点で築20年以上。
募集をお願いしている地元の不動産屋さんから、原状回復について提案がありました。
3Kから2LDKへの間取り変更、キッチン入れ替えなどのリフォームと外壁塗装です。
既に父はなくなって母が相続していましたが、家賃の多くは使うことなく修繕のために残していたようです。
両方合わせて約300万円。
リフォーム終業後、入居者はすぐに見つかりました。
なんと、外壁塗装をした業者さんが、そのまま事務所として借りてくれました。
「大型乗用車が2台駐車できるシャッター付きの半地下駐車場」
家賃も10万円以下で、そのエリアでは間違いなく唯一無二。
駐車場の半分を資材置き場として使っていたと思います。
5.最後に
この戸建Aは、まだまだ現役で家賃を稼いでいます。
建替え前の状況は詳しく聞いていませんが、建替え後は狭い土地ながらシャッター付きの広い車庫があることで、入居付けを確実にするとともに周囲の相場より高い家賃で入居付けが出来ています。
父としては、恐らくですが私と一緒に住むことを想定して車2台を止められる車庫を作ったんだと思います。
そして私が結婚した後は、そのままそこに住むようなイメージだったと想像します。
そんなワガママの塊である戸建Aは、結果として強力な武器を伴った貸家となりました。
住宅ローンが使えないので出口は限られますが、私にとっては良い手本になっています。
ワガママも、悪くないのかもしれませんね。
今回のコラムは、いかがでしたでしょうか。
これから不動産を始める皆さんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
また、簡単でも構いませんので、皆さんからの感想、ご意見のコメントをいただけたら嬉しく思います。
次回もシニアが残した戸建についてのコラムです。
(2011字)
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