今日は設備系について書きたい思います。

今回ご紹介するのは『水栓(蛇口)』です。

 

どの家(物件)にも台所・風呂場には水栓が付いていますよね?

水栓には法則があるのを知っていますか?

まずは台所水栓

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一般的なシングル水栓です。

このタイプのレバーって下に下げると水が出るタイプと

レバーを上に上げると水が出るってタイプがあるのですが、

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ちなみに↑これはレバーを下にすると出るタイプ

実は、「下で出る」「上で出る」の違いは製造年によって違うんです。

「下で出る」タイプは阪神大震災以前の製品で、

「上で出る」タイプは阪神大震災以降の製品と言われています。

阪神大震災から18年ほど経ちますが、

あの震災で問題になったのが、水問題だったんです。

水栓が下に押すと水が出るタイプでは、

戸棚の鍋などが水栓の上に落ち、水が出っぱなしといった事態がアチラコチラで起きたそうです。

そこで、震災以降の製品は水栓を上に上げると水が出るタイプに変更となりました。

なので、下に下げる水栓は18年以上経った製品だと判るわけです。

 

もう一つ、水栓トリビアを・・・

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浴室ついている混合水栓です。

この水栓にも法則があり、

こういった水栓の配管って「左が湯」で「右が水」が原則なんです。

なので、写真のような水栓も必ず、その法則に則って作られています。

ココで問題なのが!!

古いアパートなどで、元々配管がされていない様な物件で、

後から無理やり配管したような工事でたまにあるのですが、

「左が湯」「右が水」の法則が反対になっていることがあるんです。

※工事の配管取り回し上、どうしても反対配管ってあるんです。

その場合、上記写真のような混合水栓は使用できません。

写真の混合水栓の構造は、水栓内部に温度検知サーモが入っており、

そのサーモ(バネ状の物)の伸び縮みでお湯量を調整するんです。

なので、湯と水が逆に供給された場合、サーモが働かなく温度調整ができません。

ですので、逆配管では2ハンドル式の水栓を付けなければなりません。

ちなみに私は、前回楽待コラムで書いた「利回り50%の物件」で、

逆配管では写真のタイプの混合水栓が使えないことを知らずに、

全部屋に取り付け、大失敗をしたことがあります・・・

 

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