一年が早すぎる。あきらかにおかしい。

 しかたないので、締めくくりとして私の2022年レビュー、そして来年以降の大胆市場予想についてお届けしたい。

◆ こども大家の2022年

 プログラマーの本業は、とても忙しい一年だった。
 これまで消費税の納税事務がめんどくさくて仕事をセーブしていたのだが、来年は免税ラインを大きくぶち抜くつもりでがんばりたい。私がFIREを卒業して10年すぎたこともあり、そろそろ収穫期だ。

 かたや大家業のほうは、とくになにも起こらなかった。
 月々の入金チェックと、あとは戸建てを3軒くらい内見して、全部スルーする一年だった。

 その他、不動産にちょっと関係する件についても手短にご報告。

 

・編集部記事に出演

 楽待編集部の「コラムニストに訊け!」のコーナーに、親子で出演させてもらった。私たちにとっては、人生ではじめてインタビューを受ける貴重な体験になった。

レンがFL社員の給料を聞き出している様子。あらためて、私の子育てに間違いはなかったと確認できた。

 レン(10)は、「逆になにか質問あるかな?」とインタビュアーのお兄さんに聞かれ、速攻で「給料なんぼ?」と質問していた。
 我が子ながら、心底感心させられる。

(編集部コラム:8歳の息子と始めた不動産投資、目標が「月収50万円」のワケ)

 

 

・妹夫婦の豪邸が完成

 以前コラムにした妹夫婦の豪邸が完成した。

妹夫婦の豪邸が完成した。9桁まではいっていないっぽい。

 ギャグかなーと思ったら、ほんとにビールサーバーが設置されていた。

パーティールームのビールサーバー。設置業者によると「個人宅に入れたの初めてです」とのこと。そりゃそうやろ。

 

・多くの大家さんに会った

 夏は、北国の大家さんにお会いし、いっしょにファーストロジック社を訪問した(フツーに見学)。

ファーストロジック社を電撃訪問。お昼ご飯をおごってもらった。

 今年は「この人に会いたい」という願いを多くかなえることができた。北国さんにはいろいろおせわになりました。ありがとうございます。

 

・アトリエ構築

 空いていた自宅の2階に、本業のオフィスを作った。一応自分の中では「アトリエ」と呼ぶことにしている。笑えばいいさ。

自宅2階にアトリエを造作。この写真はギリ仕事ができる「レベル1」の状態。現在はだいぶ育っている。

 この件については、私にとってきわめて貴重な「不動産投資にカスるネタ」なので、詳細は別コラムとしたい。

◆ 株と為替の2022年

 さて、2022年はロシア・ウクライナ戦争、インフレなどが話題になり、いつにも増して激動の一年だったように思う。

 マーケットでまっさきに思い出すのは、円の急落だ。

ドル円 日足チャート

  年初は115円くらいだったドル円レートだが、10月には32年ぶりに150円を突破したことが大きな話題となった。

 この時点では、円安継続を予想する専門家が多い印象だったが、アメリカの利上げペース鈍化懸念や、日銀の政策変更サプライズを受け、年末にかけて急激にムードが変わった。その結果、現時点では円安を予想する専門家がみあたらなくなってしまった。

 そう、私は知っている。これは逆の結果になるパターンだ。
 特に為替は予想がここまで傾いて、その通りになったためしがない。

 なので2023年は、円安が進行する年になると予想する。

 

 今年は、株価も下落した。

アメリカS&P500 週足(超長期)チャート

 来年以降のアメリカの景気は、非常に厳しいものになりそうだ。
 世界経済にとって、来年の最大のテーマは、アメリカの景気後退と金融政策の動向になるだろう。

 また2023年のどこかで、アメリカの不動産バブル崩壊が話題になると思う。

◆ 日本の不動産関連予想

 日銀のイールドカーブ・コントロール(YCC)のサプライズ変更を受け、金利上昇にビビっている大家さんも少なからずいると思う。

 ただ、日本が利上げできるようになるには、まだまだ時間がかかるのではないか。私がそう思う最大の理由は、国内金融機関(とくに地銀)の国債保有額が巨額であることだ。

 イメージとしては、年数百億の利益を上げる地銀の、国債保有額が数兆円・・みたいな関係である。
 金利が上がると国債価格は下がるので、保有する国債に評価損が発生する。金融機関はすでに外債の評価損で痛手を被っており、早期の利上げはさらなる追い打ちとなってしまう。これは大混乱を引き起こしかねない。
 
 そこで、日本における2023年の大きなテーマのひとつとして、経営統合や合併など「地方銀行の再編」を挙げておきたい。もしかすると、こっちのほうが大家さんにとっては影響がでかいかもしれない。
 
 すでに日本政府は地銀再編を目指して法改正を行っているが、なかなか進んでいないのが実情かと思う。
 黒田さんの次の日銀総裁も、金融緩和を続けざるを得ないだろう。
 
 私は今後、日本の株や不動産は比較的安全な資産として選考されていく・・つまり「消極的な理由」によって上がっていくと予想する。
 でもたぶん、給料はあんまり上がらない。

 どこかで聞いたような話じゃないだろうか。
 そう、これはストック化によるバブル現象である。

 平成バブル期と現在の状態は、とても多くの類似点がある(←はよバブルのコラム書け)。

 高騰する物件価格にすでにバブリーさを感じる大家さんが多いかもしれないが、「まだまだこんなもんじゃない」可能性をあえて指摘しておきたい。
 私は、今後3年くらいかけて、日本経済がバブル化し、そして崩壊すると予想する。

※ 大放置中のバブルシリーズについては、年度内に仕上げるつもりです
※ 予想内容に関する異論・ご指摘は、コメント欄にて大募集中です。

◆ まとめ

 経済の専門家でもなんでもないのに無責任にいろいろ書いたが、実際未来のことは誰にも分からないし、私たちはやるべきことをやっていくしかないのだろう。

 

 最後にこの写真をご覧いただこう。

 

写真引用:NASA www.nasa.gov/image-feature/cassini-earth-and-saturn-the-day-earth-smiled

 

 これはNASAの土星探査機「カッシーニ」が撮影した写真だ。美しい土星のリングの下に、矢印があるのがお分かりいただけるだろうか。

 この小さな点は、私たちが住む地球である。
 全てのことがらは、この極小の点の中で行われている。
 あなたも私も、イーロンマスクもプーチンも、この小さい点にへばりついている1ピクセル未満の存在だ。

 というわけで、この「いろいろどうでもよくなる写真」で今年のコラムを締めくくりたいと思う。まぁ、どうにかなるやろ。

 移動制限も解除され、数年ぶりに誰かと再会できるかもしれない。
 大切な人と正月をゆっくり過ごして、このちっぽけな人生を謳歌したいと思う。

 それでは、本年もたいへんお世話になりました。
 みなさま良い年をお迎え下さい。