決断が遅いと競争率の高い物件は買えない

当たり前なのですが、中々買えないヒトって、じっくりと選別しているかに思いきや、いざ良い物件があっても直ぐに動かず、結果、買えない。自分ならではの競合の少ない戦法で戦っているヒトは別にして、一般的に誰もが欲しがるような競争率の高い物件を王道で買付するなら、スピード勝負

久々に買付入れたんですが今回は早かった
販売の話が上がった当日に買付はもちろん、売り主様との2往復ぐらいして指値も交渉で動いて…その日中にまとまって契約日まで確定させました(もちろん売主様が即応していただける方だったのが大きいですし、初期で資料がまとまっていて判断しやすかったのもあります)、戦場のような一日でした…

案の定、という感じではありますが、2日後に2番手の話が入ったようで、ただ、購買角度含めて硬いという心象もあって、私の指値よりはほんの僅かにマシな価格だったらしいのですが、崩れずにそのまま進みました。危ない危ない…

■スピードを構成するもの

一つには明確な購買判断基準だと思いますね
物件が出てきてから、オーダーメイドで悩むほど時間がありません

予め、どういう物件なら即決して買うか
自分の中で決まっている事が必要

もう一つ重要だと思っているのは、即決するには、ゼロから何かを調べる時間はないです、せいぜい裏取りぐらいが限界です。従って、普段から、全ての数値が頭に入っている必要はあって、と思っています

融資が固まっていないと、中々一番手で抑えきるって難しいケースもありますが…即断で動いていると固まっていないので、「融資は硬い人である」というのを出来るだけロジカルに説明して、大丈夫そうだなっていう心象を取りに行くしか無いと思っています。所感ベースならすぐに出るので、必要に応じて銀行の担当者から軽く直接電話で補足してもらうなど、この点は普段から自分が買う物件のパターンとか含めてガッチリコミュニケーション獲れてれば、早いと思います

■購買判断に影響する項目と、しない項目

ここがごっちゃになっていると時間がかかるのですよね
全ての懸念点を網羅的にクリアにしない限り一歩も動かない、というヒトは結構いるのですが、例えば1億円の物件を買えるか否かの瀬戸際にいるときに、思ったのと違っても20-30万円の経済負担で解決できるようなことや、買った後に確実にリカバーできる内容だったら、そもそも「買う・買わない」の判断そのものに影響しないわけですから、それらを完全にクリアしてから決定する意味って無いと思うのですよね

もちろん私も、過去に即決して、買付入れた後に「あれ、ああ、そうなんだ…」って後で分かった事実が判明する事は、沢山あります、が、それは「まぁでもだからといって買わないということではないので」という内容なので、はい。まぁたとえば、大半の住戸で保証会社入ってなかった、とかですかね(ただ、一括保証で金で解決する方法もあるので、別になんとでもなるし、保証入ってなくても、マクロで見れば、その物件どうしてもほしければ、飲める)

■買付→2番手以降との戦いについて

釈迦に説法ですが買付入れても契約日までは何も確定しません
特に指値していると、2番手で上が出てくるケースもあれば、特約有りで入れてて、特約無しが出てきたり、まぁとにかく邪魔が入ったりしますね。仕方ないときはもう仕方ないです

対抗手段は

第一には早期の契約日決定、もう心理的にも準備的にもクローズに向かっているという空気感と勢い、だと思います。結局、二番手が入っても、二番手は全てが二番手なので、購買角度が私と同じだけ高いかどうかは分かりません、私を蹴って二番手に浮気するのもリスクは有る、はずです。また、スピード感を持ってしっかり検討して進めていると、売主様からみても、「ここまで進めていただいたのに断るのも申し訳ない」という心理も生じると考えています。相手も人間

第二には仲介とも一蓮托生だと思います。言い方悪いですが、仲介手数料3%(又は6%)の世界で、1億なのか9900万円なのか、この程度の指値差なんて、総額300万(600万)の仲介手数料のうち、売買価格の差額100万円について3万円(6万円)の話です、そんなことより「確実に決まる」ことの方が大事だと思っています。自分は確実に買うし、確実に買える、だから、「自分を最優先に取り組むことが成功確率が高い」と信じさせる努力をしています。この点、とくに、仲介自身も競争にさらされている状態、一般媒介で複数の仲介が動いていれば、いつ他の仲介ルートで案件を取られるか、という状態ですから、一番早く確実に決められるヒトの優先順位は高いはずです(極論、競争が激しければ、たとえ仲介手数料を引いて、指値の幅を補填してでも決めたい、という場面も)

■最近は…

でも昔と比べると、ゆっくりでもまとまるようになりましたね
2018年以前ぐらいのころ?もっともっと激しかった気がしています

ただまぁ、1ヶ月も悩んで決断して、それで買える物件というのは、結局そういうことなので、やはりスピードだと思っています