こんにちは。でこひろしです。

 

今回は遠方物件の是非について考察してみようと思います。

 

もちろん、その土地の賃貸需要は大切ですが、出来れば今住んでいる街、もしくはその近隣、他にも実家や勤務地周辺など、比較的土地勘のある近場のエリアから不動産投資を始めるのが ”無難” であることは言うまでもないだろう。

かくいう私も、自宅から徒歩10分の場所にアパートを所有しているが、空室となった際のステージングやリフォーム、ちょっとした共用灯の交換や掃き掃除程度の作業はすぐに対応することができる。

 

また、自分で行なう客付けの営業活動なども断然やり易いし、「近くの物件って良いなぁ」と心底感じる。

 

ただ皆さんにとっても私にとっても、土地勘のあるエリアとはいったいどれだけの範囲だろうか。

より収益性の高い、自分が満足する物件に巡り会うためには、土地勘のあるエリアだけを対象にしていたのでは選択肢が狭まってしまうのも事実であろう。

そこで、不動産投資家は自分の知識や経験に応じて、少しずつその触手を遠方に伸ばしていくわけなのだが・・・

 

なんと!?

やってしまいました!

あろうことか、全く土地勘のない遠方である「北海道」に物件を購入してしまったのだ。

 

昨年に引き続き、北陸・東北、北海道地方を襲っている “大雪の猛威” がニュースでも取り上げられているが、全く土地勘のない関東在住の不動産投資家が北海道に物件を購入して味わった体験談を何回かに分けてご紹介します。

 

キッカケはある不動産会社からの物件紹介メールの中に「利回り30%」の宣伝文句の物件を見つけたことが始まりだった。

それは、桜も咲き終わり、木々の緑も少しずつ深みを増してきた4月の中頃、陽気な季節に差し掛かったある日のこと。

 

「おっ、利回り30%!・・・でも、北海道かぁ。ちょっと遠いなぁ。北海道は除雪とか大変って聞くしなぁ。」

「ただ、そういえば最近はコロナもあって全然出かけてないなぁ。ちょっと北海道まで内見がてら行ってみようかな。」

「うん、そうしよう!北海道に行こう!」

 

物件の最寄り駅から徒歩25分。物件までは中々の勾配のキツイ坂を上って辿り着いた。もう汗ばむ陽気だ。

事前のレントロールで把握していたが入居率は3割ほど。

唯一の救いは、意外と建物状態が良好だったことだ。

空室の原状回復も済んでおり追加のリフォーム代も掛からなそうな印象だった。

 

その足で、付近の不動産会社に入居付けをヒアリングすると、確かに入居付けは厳しそうだが、それでも全く客付けできないわけでもない印象を(自分の中で勝手に)持った。

 

「意外と悪くない」

「この利回りだったら無しではない」

・・・

「物理的な距離は遠いけど、飛行機だったら意外とすぐ・・?!」

「自分にとっても勉強になるかも・・?!」

「楽待コラムのネタになるかも・・?!」

次第に、購入する方向に頭の中がシフトしていった。

 

ただ、雪もすっかりと溶け、気持ちの良い北海道の空気からは、真冬の北海道の厳しい姿を、この時は全く想像すらできなかった。

 

その後、これくらいだったら購入しても良いと思える金額を「買付申込書」に記入して先方に送るも、何と、これが敢え無く通過。

物件が買えない時は中々買えないが、買える時はあっけなく買えるのは本当に面白い。

 

 

そんなこんなで、自分にとって未開の地である「北海道」に物件を購入することになってしまったのだった。

 

次回につづく。