相場が上がるから買うべき
すぐ値上がりする、凄い上がってるから

ってのは結構いう話で、そう進められることもあるし、そうやって買ってるヒトも世の中には多いと思います

ただ、

相場が上がらなければ負ける

という買い方ほど危険なものは無いと思っていて、
だってそんなのわかんないじゃないですか?

私が不動産の世界に入ったのはもう10年以上前の話ですけど、私は2013年頃の時点で、「もうそろそろやばいんじゃないか」って思っていました。何かと不動産投資なる言葉の視聴率が上がってきて、書店に行けば不動産投資本が沢山並ぶようになり、東京駅なんかの周りを歩いていると、道端で歩いてて呼び止められ、一日で3回もワンルーム投資の勧誘を受けるなど、「ああなんかそろそろ天井なのかも」って本気で思っていました

10年少々前といえば、リーマンショックから下落が反転し、また金利政策で活況を感じられた頃ですが、とはいえど、リーマンショック前のファンドバブルのもう少し手前ぐらいの価格、そのくらいまでいったら少なくとも一服するだろうとは思っていましたね

当時は今よりずっとよく分かってなかったので、
賃料下落シミュレーションや、資産下落のストレス等、もっともっとネガティブだったと思います
が、蓋を開けてみればこの10年、無敵状態とも言うべき凄まじい値上がりをしました

全く予想外です

私の知る事例で、もっとも高い値上がり率を記録したのは、港区の某マンションの1部屋、こちらは新築分譲の「4倍」で成約した成約事例を見ました。一棟も、どうでしょう、平均的にも1.3倍~1.5倍、エリアにより2.0倍でしょうか?

■私が予想できなかったように

今でもここから先が分かりません
私自身の見通しは「保守的」なスタンスでおりますが、これまた分かりません
コロナのときには、私は確実に一度大きな調整局面に入ると確信していましたが、上がりました

さて、
ここ10年で取り組んだ投資家は、上昇局面しか知りません、私もです
セールスとしては、いくらでもきれいな右肩上がりのグラフで過去のレコードを説明できます

「上がるものを買う」

姿勢は当然のこととしましても

「上がるから買う」

はバブル的な発想だと思っていて
そういうところ、妄信的に買われる方も結構おりまして、少々不安に感じるところです
かつて私が今のような上げを予想できなかったように、下げも予測できないと思うからです

■ともあれ本質はいい賃貸業かどうか?

長期で賃貸経営が安定し、強い需要に裏打ちされて賃料上昇も必然的に巻き起こる、そして収益性が良くなっていき、良い賃貸経営が出来る(未来の建て替えだって究極はそう)、基本はこれかなと思っています。で、必ずこの1本の考え方ではないのですが、結局は「高くても買う」「利回りが低くても売れる」はこれら収益性期待の先取りだったり、そういうことかなと。だから、大家さんとして成功できるっていう方を、真面目に考えることが筋道かなと思っています

少なくともそういう姿勢でいるほうが、現場感があって、掴みどころがあります