こんにちは。でこひろしです。
「燃料費等高騰対策支援金」
皆さんの自治体でもこのような支援金の交付を行なっているだろうか。
「電気代の高騰」は世間では話題だし、きっとこの手のコラムも皆さんが書いているだろうと想像できたが、たまに目に付くコラムしか読まない でこひろしはあまりトレンドについていけていない・・(汗)
さてさて、確定申告の自分の作業が終わり、税理士さんにボールを投げホッとしていたある日の出来事。
書類の山から何やら見覚えのあるチラシが顔を覗かせた。
「燃料費等高騰対策支援金」
(あぁ、そういえばこんなの来てたっけ!)
年明け早々は何だかんだ気持ち的に忙しく、自治体から届いたこちらの「チラシ」、内容すらちゃんと読まないまま後回しにしていたのを思い出した。
期限が「2023年2月末」になっていた。
詳細を確認すると「事業に要した燃料費の一部を支援金として交付する」とある。
「対象の費目」は、電気代・ガス代・ガソリン代などの燃料費
「対象期間」は、任意の3か月間
対象期間内に使用した燃料費の合計額の3割、又は30万円のどちらか低い額を支援金として支給するとのことだった。
確かに、12月の電気代が大変な事になっていたことを思い出した。
折角、支援金を交付してくれるのだから申請しないと。と、慌てて作業に取り掛かる。
だがしかし、集計作業が面倒くさかった・・・(涙)
電気代の支払いを、今までの「払込書」から「クレジットカード」に変更していたため、電力会社から明細などの書類が一切届かなくなっていた。
電力会社のインターネットサービスにて利用明細が参照できるようだったが、法人分は「名義人」が完全一致しないせいか、何故か参照できない。
仕方がないので、クレジットカード明細をインターネットで確認するも、どの物件の電気代がどの明細と紐付いているかの確認がめちゃくちゃ大変だった。
(このお客様番号がこの物件で・・・クレジットカードの明細のこれと紐付いて・・)
(うおぉ~!なんだ、この不毛な労働作業は・・・)
やっとの思いで確定申告作業を終えたのも束の間、まさか、こんな大変な作業が待っているとは。
泣きそうになりながらも何とかエビデンスの収集を完了させた。
それにしても、クレジットカード支払いは「明細」との紐付けがとても困難だ。
さてさて、いよいよ申請書を取り纏める段階で「必要書類」を確認すると、以下が必要とのこと。
【個人事業主分】
・開業届
・住民票
・納税証明書
・確定申告書
【法人分】
・履歴事項全部証明書
・納税証明書
・決算書
※太字・アンダーラインのものは原本
「・・・まぢメンドクサイ・・」
というより、
「住民票」「納税証明書」
なぜ、
「自治体」へ提出する申請書に添付するこれらの書類を、なぜ「自治体」が求めるのか・・・。
しかももちろん有料で。
確かに、役所の業務が縦割りになっているから、というのは容易に想像が付くが・・・
やっぱり、どう考えてもあり得ない。
ただ、文句を言っても始まらないので、そこはグッと抑えて、各方面に足を延ばして必要書類をかき集める。
さぁ提出だ。
提出先:「シルバー人材センター(燃料費高騰対策支援金交付チーム)」
なるほど、自治体からシルバー人材センターに書類の受付業務を委託しているということらしい。
提出に際して事前に電話をしてみる。
でこ:「もしもし、でこひろしと申します。燃料費等高騰対策支援金の申請書類を提出したいのですが・・」
担当者:「あ、お持ちいただく感じでしょうか」
でこ:「ダメでしょうか」
担当者:「あ、いえ、」
でこ:「郵送でも良かったんですけど、郵便局に行く途中にシルバー人材センターがあるので直接お持ちしようかと・・・」
担当者:「分かりました。」
「お名前をもう一度」
でこ:「あ、はい。でこひろしと申します」
担当者:「”でこ” はどういった字でしょうか。」
でこ:「ひらがなで ”でこ” です。」
担当者:「”ひろし” は・・・」
でこ:「ひらがなで ”ひろし” です。」
(どーでも良くないか・・・)
担当者:「何時ころお越しでしょうか。」
でこ:「午後一、13時くらいは如何でしょうか」
担当者:「あぁ、ちょっと午後は・・・あ、大丈夫だ。14時前でしたら」
(・・・何だか忙しいのかな。直接持っていくなんて、何だか悪いことしちゃったかな)
とちょっと反省。
シルバー人材センターでは、当たり前だが、ご年配の方が対応してくれた。
担当者:「簡単に内容を確認しますね。」
「”1月分”として計上いただいている電気代ですが・・こちらは12月14日~1月13日使用分でして、12月の利用日数の方が多いため、こちらは”12月分”となります。」
でこ:「はぁ、なるほど。。」
担当者:「こちらの ”ENEOS-SS” は何ですか?」
でこ:「ガソリン代です」
担当者:「ガソリン代のみだと分かる領収書などはありませんか」
でこ:「いえ、ありません。ENEOSの記載からガソリン代と判断できませんか。」
担当者:「洗車代とか含まれていませんか」
でこ:「・・・そう言われると、否定できる材料は確かにありませんね・・・」
「こういった確認作業を全部やってるんですか?」
担当者:「はい」
でこ:「もの凄く大変ですよね」
担当者:「そうなんですよ。2月に入って申請が増えてきまして、もう大変なことになっています。正直回っていません。」
「自治体に提出すると、細かく突っ込まれて差し戻されちゃうんですよ」
「なので、本音を言いますと、先に自治体に確認してもらってから我々の所に持ってきてもらえると助かるんですよね」
でこ:「・・・」
(まさか、こんなことになっているとは・・・言葉もない)
燃料費高騰による支援金は、確かに事業者にとっては助かるし有難い政策なのかもしれない。
支援金の精査作業をシルバー人材センターに発注することで、確かに雇用の捻出が図られているのかもしれない。
ただ、何か ”無駄” が多くないか・・・。
とどうしても思ってしまう。
例えば、
「今年度は燃料費高騰などにより法人税率を〇%下げます」
とか、
「事業規模などに応じて支援金を一律で支給する」
とか。
よく、会社(企業)でも、例えば「業務改革PJ」が立ち上がって、そのPJを評価する部署が更に立ち上がって、そこの統括する部長が任命されて・・・みたいな、本来の目的から脱線して「無駄」が作り出されることは良くあるが・・・
それとは異なるかもしれないが、
ただ、何か、あまりにもひどいというか。
「何だかなぁ」
と思ったので、記事にしてみることにした。
もちろん、政策自体に疑義があるわけでもないし、クレーマーになるつもりもないが・・・
ふとそんなことを思ったのでコラムのネタとしてみました。
無事に支援金が交付されますように♪(笑)
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