僕は恐らく、不動産投資に向いていないタイプの人間だと思います。
なぜなら客観的に見て、僕が「甘ちゃん」だと思われるような判断をしているからです。
実は新築アパート(以下、たけアパ)の客付けの際、こんなことがありました。
たけアパの現在の入居状況
たけアパは、引き渡し前に全部屋入居が決まるという、幸先の良いスタートを切ることができました。
引き渡しは1月20日(金)でしたが、その後順調に入居していただき、2月中旬までに全6戸中5戸の入居が完了しています。
残り1戸はまだ入居されていないのですが、実はこの部屋の客付け時に、僕の甘ちゃんっぷりが露呈してしまったのです…。
客付け時の状況
この入居前の部屋を、ここでは6号室と呼ぶことにします。
この6号室の借主は、前コラムで紹介したお客様になります。前コラムを簡単におさらいすると、「当初は大手アパートメーカーの3LDK目当てのお客様だったが、管理会社営業担当の営業力により、たけアパ2LDKを申し込んでいただけた」という内容になります。
※参考:『管理会社の客付け力が凄すぎる』(前回のコラム)
この当時の状況ですが、時期は昨年12月25日、クリスマスの日でした。そして、この時点でたけアパは、全6戸中1戸しか入居申し込みが入っていませんでした。
たけアパ引き渡し日は年明け1月中旬頃を予定していましたので、クリスマスの時点で1部屋しか決まっていない状況に、僕は少々焦っていました。
そんな中、たけアパを提案し案内してくれた営業担当から、このような電話がかかってきたのです。
営業担当「お客様は春に転勤して来られるので、3月末付近のお引越し予定となっています。家賃発生もできるだけ3月末付近まで延ばしたいとのご希望ですが、どこまで許容できますでしょうか?」
…うーん、悩ましいですよね。大家としては、引き渡し後できるだけ早い段階での家賃発生が好ましいですから…。
僕は少し考え、こう回答しました。
僕の回答
たけ「家賃発生は、お客様の引っ越し日に合わせてもらって大丈夫です!3月下旬からで大丈夫ですよ!」
営業担当「承知しました。ありがとうございます!」
このように、お客様の希望を受け入れることにしたのです。
理由は、まだ6戸中1戸しか決まっていなかったこと、そして僕が条件を受け入れることによって、営業担当が「他の部屋も頑張って決めよう!」と思ってくれることを期待して…という気持ちもありました。笑
現に、正月明けに残り4戸がバタバタと決まりましたので、結果的にこれで良かったと思っています。
僕は不動産投資に向いていないかも
このエピソードを僕がリスペクトしている知人の不動産投資家に話したところ、次のようなことを言われました。
「家賃発生日を3月下旬にするのは甘すぎる」
「俺なら2月1日からの家賃発生にする。それが嫌なら申し込んでもらわなくても良い」
「そもそも大手メーカー3LDKが同じ相談を受けたとしたら、どんなに引っ張っれたとしても1月末からの家賃発生だから、2月1日からの家賃発生でも決まってたはず」
「家賃を約2ヶ月分損したのと同じ」
たしかに、この通りなんです。仮に大手メーカー3LDKに同じ相談したとしても、家賃発生は翌月末までしか引っ張れないはずです。
だから、僕は「甘ちゃん」なんですよ。大手メーカー3LDKとの勝負なのだから、家賃発生日を2月にしてもたけアパ優位だったんです。
そういうことを考えると、僕のような「甘ちゃん」は、不動産投資に向いていないのかもしれないなぁ…なんて思うわけです。
まあでも、僕が希望を受け入れたことでお客様はハッピーですし、スムーズに契約できた営業担当もハッピーですし、僕の判断で誰かが喜んでくれるのであれば、それで良しとします。笑
当初、このお客様は3月25日入居予定でしたが、予定が早まり3月15日入居となりました。
10日分ではありますが、日割り家賃を予定より多くいただくことができています。
僕が「甘ちゃん」なのは間違いありませんが、お客様から見たら「優しい大家」に見えると思いますので、この10日分の家賃は優しい僕に対するプレゼントだと、自分の都合の良いように解釈しています。笑
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