会社員の所有する隣地を購入した不動産会社の証言

 

隣地については以前から(購入の)打診をしていたよ

あそこ(隣地)が買えればウチが所有している土地とあわせて

再建築可能のきれいな整形地になるだろ?

 

ところが面倒なことに

あの土地の所有者がコロコロ変わって…あれは投資家っていうのか?

その横柄な態度したクソガキ投資家のおかけで、なかなか話が進まなかったんだ

 

ウチが買わなかったら、あの土地は出口の無い負動産になることを理解していなかったのか

それともウチを舐めていたのか…まぁ今となってはどうでもいいけど

 

とにかく、そうこうしているうちに

ウチの社長も痺れを切らしちゃって

もう隣地の購入は諦めて、いま所有している土地だけで新築建てようって話になったんだ

 

それで隣地のクソガキ…もとい所有者(投資家)に、境界の※確定測量の立ち会いを頼んだら

また所有者が変わっていて…本当面倒くせえなぁと思っていたんだけど

今度は腰の低い眼鏡を外したのび太くんみたいな男が来たんだ

 

こっちから日時決めて来てもらったのに

その男はわざわざ菓子折り持って現れたよ

頭悪そうだけど悪い奴じゃないってのは一目で分かった

 

それで…隣地買い取るなら、これが最後の機会(チャンス)かなと

帰りしな名刺渡しておいたんだよ

そうしたら次の日だったかな?男から電話があったんだ

◆コラム中に登場する不動産用語解説◆

確定測量とは…専門的な資格を持った測量士によって土地の境界を確定させる測量のこと。

土地境界には金属でつくられた境界杭が埋められ、その杭によって土地の境界が明確になる。

土地の価値は広さに比例するので、境界が定まっていないと土地の売買などが難しくなるため、確定測量は必須である。

ちなみに確定測量の相場は50~80万円程度だが、詐欺まがいの業者に頼むとオプション料だの追加料金だので300万円以上かかることも。

  

第4話おわり

※第5話は3月24日(金)0時投稿予定