北国の大家です。

いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。

皆様から頂いた「コメント」「いいね」が執筆の励みになっています。

本当にありがとうございます!

<ぐい呑み>

 季節感があります。今の時期に日本酒でぐい呑みしたいです(汗)。

 

私のコラムを最初から読んで頂いている方には周知のことですが、私は脱サラ後に幾度の紆余曲折がありました。

今は無事に専業大家を3年間続けて、先月から4年目に入りました。

最近は掃除屋さん大家さんがコラムにされていますが、私も妻や家族への感謝の気持ちで一杯です。

その他、直接的に事業に協力頂いた方のほか、ブログの読者、楽待実践大家コラムの読者・コメンテーターの方にも心から感謝しております!

今までも断片的にコラムにしてきましたが、今回は専業大家3周年記念として、私の恥ずかしい脱サラ計画を赤裸々にご報告いたします。

<アジェンダ>

1.脱サラ後の事業計画

2.失敗した計画たち

3.それで、どうするの!?

4.鬼から仏へ

5.現実は非常なもの

6.社会に祝福されたと感じて

7.まとめ

それでは謹んで参ります!

1.脱サラ後の事業計画

今から約4年前、2019年6月に27年間勤めた会社を退職しました。

まあまあの会社で、まあまあのポジションでした。

この時、築22年の自宅併設RCを1棟持っていました。

自宅の周囲では、アパート経営やテナントビル経営をしている方も多く、何故か大きな抵抗感やしっかりした計画もなく脱サラしました(汗)。

周囲にはビル一棟だけで○○不動産の社長を名乗り、脱サラした方も何人もいたからです。

今考えると、私は会社で覚えた通り、脱サラにあたり3つの案を持っていました。

案1)数百坪の土地に商業施設群を作る

案2)1億円のアパートを建築する

案3)顔認証のドアロックシステムを開発してサブスクする

どれか一つでも実現できるはずだと、何故か信じていました。

今振り返ると、札幌市の駅チカ・エリアで、ズブの素人が取り組むには敷居が高いですが、何故かその時はイケイケな感じでした。

割と自信がありました。

サラリーマン時代は、失敗しかけている巨大プロジェクトの立て直しを得意としていました。

そんな自信のせいか、新たに始める(失敗していない)プロジェクトでは失敗するはずがないと思っていました。

この時の自己資金はマイナスです。

退職金を貰っても1千万円弱しか手元にない状態でした。

我ながら大胆な判断だったと思います(汗)。

当時の私は投資家という言葉も知らず、実業家(社長)を目指していました。

2.失敗した計画たち

案1)親戚の土地を借りることを前提でした

今考えると不思議ですが、財閥系の業者や、地元の業者を自宅に呼びつけ、開発プランの提供を依頼していました。

これは伯父さんの心変わりで土地が借りられなくなり、雲散霧消しました。

案2)信金の融資を受けることが前提でした

脱サラ前に融資の約束をしたと思っていましたが、私の勘違いだったようで、融資が受けられないことになり、この計画も棚上げになりました。

案3)渾身の事業企画のつもりでした

私にはサラリーマン時代に培った新事業計画のスキルがあると思っていました。

大手IT企業の顔認証エンジン+地元のドアフォンメーカーで(IT企業風に言うと)ソリューションやサービスを、独自に開発する予定でした。

札幌のドアフォンメーカーの部長さんを家に呼びつけて、私の企画書をベースに打ち合わせを重ねました。

部長さんは企画に乗るのは難しいと言いました。

私は部長さんに「そんなことではパ〇ソニックなど大手メーカーに勝てない」と、何故か上から目線で、こんこんと説教をしていました。

しかし顔認証エンジンのメーカーから、イニシャルが1千万以下では無理と言われ、我々にそんな投資ができるはずもなく、この計画も立ち行きません。

当時の私の企画に欠けていたのは、スポンサー探しでした。

サラリーマン時代も、社内の○○役員などバイネームでスポンサーを探してから企画を立てていましたが、すっかりと忘れていました。

今考えると、どこかの投資家から数千万のカネを集めるフェーズが抜けていました。銀行は無理です。

この辺が私の詰めの甘い所です。

昨年、投資家から100億円集めた20代の若者と飲む機会がありましたが、そんなスピリッツが足りていませんでした。

3.それで、どうするの!?

サラリーマン時代に3つの案全てが失敗することはなかったのですが、今回は案1~案3まで失敗しました。

正直、万策尽きたかなと思いました。

悔しい気持ち、割り切った気持ちが入り混じりながらも、そこはそれと、再就職先を探していました。

ちょうどその時、楽待動画で緑のつなぎを着た方が楽しそうにボロ物件を「ああだこうだ」と言っているのを見ました。

この時、中古のアパートが買えるのを、初めて知りました。

最初は正直言うと「この人は何やっているのかな?」と不思議な感じがしました。

ボロ物件を、まるで宝物のように楽しく語る姿を見て、最初はヘンな人だと思いました(失礼)。

徐々に何故か、自分に勇気が湧いているのに気づきました。

動画を見るほど、自分の価値観が変わっていくのを感じました。

サラリーマンの頃は札幌に利益率の高い仕事、大きな仕事がなければ、部下を喰わせるために、東京に出稼ぎに行く日々が続いていました。

金の成る木は都会にしかないと思っていました。

そんな私でしたが、緑のつなぎの方の動画を見てからは、金の成る木を探しに札幌よりも田舎へ向かっていました。

しかも高速道路を使ってまでです。

この時、自分に笑いました。

自分は国家プロジェクトにも多く携わり、社会やビジネスを知っているつもりでしたが、実は何も知らないのかなと。

楽待動画への感謝の気持ちが強いですが、妻の協力・共感がなければ、この動画にすら出会っていなかっただろうと思います。

4.鬼から仏へ

この辺で不動産投資という言葉も覚えました。

この頃まではサラリーマン時代の鬼上司の癖が抜けず、なぜか偉そうにしている自分がいました。

次第に鬼では誰からも相手にされない、真逆の仏になる必要性を痛感しました。

ブレブレだった目的意識もはっきりとする必要性があると思いました。

この時、アドラー心理学研究会で次の言葉に出会いました。

1.ネガティブ思考で人生の課題から逃げることを「人生の嘘」という

2.重要なことは、何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかだ

 次に目標を宣言しました。

(以前のコラムでも掲載した写真です)

字が下手ですが、硬筆1級です(汗)。

なるべく深層心理に働きかけるように、達成した姿をイメージした言葉で「○○している」としました。

このサークルもまた、妻に勧められて参加したものでした。

5.現実は非常なもの

妻とデート気分で、中古アパート探しを数多くこなします。

このころ「表面利回り」という言葉を覚えました。

その他投資指標なども調べて、Excelで自作のシミュレーションシートを作りました。

このシートを使えば、マイソクからサクッと投資判断ができましたが・・

融資はこうで

感情はこうです。

これを何度も繰り返しました。

しかしながら、

次第に多くの行動が実を結びそうな、実感のような物を感じていました。

6.社会に祝福されたと感じて

最後は・・

救世主様の助けも借りて、こうなります。

脱サラから8か月後、紆余曲折を経てやっとアパートが買えました。

日本政策金融公庫の融資でしたが、今では築古物件には融資しないようです。

完済時の築年数が木造20年強、RC40年などと規定されたようです。

私たちはタイミングの良さもありましたし、ご縁も感じます。

公庫で突破口を開いた形で、次々と物件を買い進めることができました。

駅チカの新築RCも購入しました。

不思議な話ですが、自己資金1千万円弱で始めた不動産投資ですが、3年間に投じた自己資金の累計は、当初の8倍以上になっていました。

これも偶然の産物です。

ご縁と社会の皆様に感謝するしかありません。

コラムニストのkazuさんに「現代のわらしべ長者のようですね」と言われたことがあります。自分でもそう思います。

コツを一つ挙げるとしたら、妻を大切にすることではないかと思うのです!

1棟目を買うまでに、シンガポールの大富豪や、地元の資産100億円超の方に言われたのが、奥さんを大切にしなさいという事でした。

別な資産100億円超の方には、もうそろそろ金儲けの話はやめなさいと言われました(汗)。

7.まとめ

私はエンジニアだったので、サラリーマンの頃は自動的に人脈ができる感覚がありました。

営業が開拓したプロジェクトで、他社より自社を印象付ける感じで行動すると、自動的に人脈が構成されて行きました。

対して個人投資家は、会社が組織的に持っていた人脈を個人でコツコツを築き上げていく必要があります。

この時に重要だと感じているのが「感謝の心」です。

私はサラリーマン時代、感謝の心が全くなかった鬼軍曹でした。

「あたりまえ」の反対は「ありがとう」です。

社会に貢献して感謝する。

50歳を過ぎた人生の後半戦では、他者に感謝することが数十人の部下を怒鳴りつけていたサラリーマン時代よりも心地よくなりました(汗)。

難しいと感じるのは、自分を全面的に受け入れて、他者を全面的に信頼する、他者に貢献することです。

それぞれ限度はありますが(汗)、可能な限り「許す・待つ・感謝する」の精神で専業大家4年目以降を過ごしたいなと思います!

 

 今回のコラムは如何だったでしょうか?

私達夫婦はコラムを通じて初心者の方に、不動産投資に取り組む際の「情報」と「勇気」を届ける事をテーマとしています。

我々の実践行動が、少しでも皆様のお役に立つ事を願っています。

―以上です―