*横浜市役所で「ローズフェア」の準備をしていました。新しくなった市役所は、市役所とは思えないようなつくりです。

フェア会場あり、レストラン系あり・・・

 

 

前回は、ひさしぶりに無茶な買付証明を出したところまで書きました。

 

【この時点の買付価格】

当初売出価格:7800万円

値下げ価格 :6800万円

指値買付価格:5300万円

 

売主がどう反応するか・・・

こちらも買えると思っていませんでしたが、反応が楽しみです。

 

もともとほしかった物件でしたが、売出価格が高くて辛抱強く待っていたところ、売主が価格を下げてきたばっかりのところでした。

 

普通は下げたばかりだから、指値は通らないと見るのが妥当でしょう。私もそう思っていました。

 

価格が離れ過ぎていますよね~

 

ただ、地元の仲介は顔見知りでしたので売主側仲介の元付にも確認してもらったところ、「買付を出してくれれば交渉する」と元付は言っていると話してくれました。

 

この時点で、メインの金融機関の本部査定が出ていました。

本部査定は5500万円。

 

5300万円の買付なら、融資面から見ても問題ないという私の思惑がまずありました。

もう一つは売主側へのPRの側面でも使えると思っていました。売主はそれほど不動産売買の経験があるとも思えなかったため、地元の有力銀行の本部査定のおおまかな金額が仲介経由で耳に入れば、高く売ることをあきらめるだろうとの思いもありました。

 

 

2,3日後だった記憶ですが、地元の仲介から連絡が入りました。

 

仲介「紅富士さん、売主が買付価格そのままで売却OKが出ました」

 

 

紅 「ホントですか?まさか、そのままの金額で買えるとは思っていなかったんですが・・・」

 

 

仲介「ただこの物件、共有の持分を持っている方がいてその方とも合意しなければならないんですよ。元付が1週間くらいで話をつけると言っているのでしばらくお待ちください」

 

 

紅 「登記簿は確認していましたが、確か妹さんと言っていましたよね?

お兄さんは妹さんから全権委任というわけでは無いんでしょうか?」

 

仲介「それがちょっといろいろあるみたいです。妹さんは遠方に住んでいるのですが、元付が近々妹さんのところまで行って話をつけると言っています」

 

紅(心の声)「ちょっと怪しくなってきたなぁ。兄妹の仲が良ければこの展開にはならないよな」

 

紅 「妹さんとは売りに出すとき合意していないのですか?」

 

仲介「一応、元付が妹さんから委任状を入手しているので、強引に進めることもできるのですが現状は揉めているようです」

 

 

紅(心の声)「そうだよな。大幅の指値にすぐ合意したので、逆に心配になったけどやはり一筋縄では行きそうにないなぁ」

 

 

1週間ほど経った時、仲介から連絡がありました。

 

仲介「申し訳ありません。あの物件、買付が通りそうにありません。

妹さんとお兄さんが相続で揉めていて、裁判になっているようです。妹さんが納得しないと売買は成立しません」

 

 

いろいろ詳しく話を聞くと、もうかなり前から相続の話が付いておらず、物件を売りに出したときには裁判で競売するよう判決が出ていたと言います。

 

争った兄妹も、判決は出たものの競売ではなく自分で売却した方が高く売れると判断して任意売却(普通の売買)にて売却を試みたという流れでした。ただ、その間に妹さん側の気持ちも変化して判決通りに「競売」を主張しました。

(最近は競売の方が高く売れるというような入れ知恵も誰かからあったかもしれません)

 

 

そのため私の買付はNGになったとのことでした。

 

「万事休す」

 

なのか?

 

ここまで来たらやったことないけど、競売でも札を入れるか?

 

素人は下手に未経験のことには手を出さない方が良いか?

 

葛藤の日が始まりました。(続く)