こんちくわHIKOです。
先日楽待のYoutubeチャンネルでTKOの木本さんの投資トラブルが取り上げられていましたね。
以前のコラムでも書きましたが、日本人のマネーリテラシーは世界から見てもだいぶ低く、お金の教育が遅れている感は否めません。
資産形成は「稼ぐ」「貯める」「増やす」「守る」「使う」この5つの力がバランスよく備わっていないと失敗します。
今回の木本さんでいうと「稼ぐ力」は一般の人より飛びぬけて持っていたのに「守る力」が低かったため起こってしまったわけですね。
実は私も若い頃騙されたことがあります。
も~この話は恥ずかしすぎて封印して仲間内でも話題にしない暗黙のルールになっている失敗ですね。
あの頃は若かった・・・(遠い目
あれは確か二十歳そこそこだったでしょうか。
あ~やっぱ情けなくて書くのやめようか迷うわ~ でもこれから資産形成や投資を始めようとしている方が私の様な失敗をしないよう恥を忍んで書きますわ。
ですから最後まで読んでください。
当時私は静岡県の実家の寿司屋で働いていたんですね。寿司屋と言ってもわりと規模の大きい150席位ある宴会や接待、法事なんかをメインにしている寿司屋で、いわゆるカウンターの立ち食いのお店とは違う感じです。
そんな私に高校を卒業して東京に出た親友から連絡がありました。
「俺、映画にちょい役で出たんだ」聞くところによると某有名女優が出るそうで、へ~東京ってところはそんな面白いチャンスがあるんだな~と思いました。
若干嫉妬したので単なるエキストラなのか多少ストーリーに関係してくる役なのかまでは聞かなかったです。
もうこの辺で当時の私の小さい人間具合が露呈しています。
何でもこの映画(映画なのかVシネマなのか今となっては良くわかりません。当時もよくわかってなかったですけど)撮影は終了しているけど広告費が足りないので出資金を集めているらしいのです。
そこでお前も一口どうだ?というお誘いの電話だったんです(これが地獄の入り口)
20年以上前のことで利回りとか覚えてないんですが、そもそも当時利回りなんて言葉も知らなかったですし、とにかく100万位投資したら130万位になるような話だったと思います。
映画も撮り終えていて、制作会社がお金を集めているんなら間違いないでしょ。実際友人が有名女優と撮影まで行ってるわけだし。
バカだね~今考えりゃ制作会社がなんで一個人なんかから資金集めるのよ。そりゃ今だったらクラファンとかで集めることあるかもしれませんが。
やめときゃいいのに乗ってしまったんですな。しかし、肝心の元手100万が無い。
そこで、ローンを進められました。そもそもローンだって組んだの初めてです。ローンの金利がいくらなのかも分かってないのに…アホ
後々おや?と気づきました。毛皮のコートを買ってローンを組んだことになっていました。もちろん手元に毛皮のコートなんてないですよ。
そして毎月ローンの返済が始まり、投資の配当も入ってくるようになりました。
が!!はいご想像通り1年もしないうちに入金が無くなりました。
今考えれば超絶古典的なポンジスキームだったんでしょうね~(恥
※ポンジスキーム
投資詐欺の一種であり、そのなかでも「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと嘘を語り、実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金(の大半)を、以前からの出資者に向けて“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれその利益を出資者に配当しているかのように装うもののこと。名称は詐欺師チャールズ・ポンジの名に由来する。 Wikipediaより
地元では私と友人2人の3人、話を持ってきた東京の友人1人、それ以外に東京に複数の被害者がいるとのことでした。
では何故映画製作会社がそのような詐欺を働いたのでしょう。
もちろん返金してもらう為に動きました。そして分かったことは、会社はこの広告費を集めるということに全くのノータッチで、この会社の社員が個人的に詐欺を働いたというものでした。
当然詐欺を働いた人間はとんずらして行方知れずです。
しかし、この事件は表ざたになりませんでした。
これは推測ですが、かなりの人数が私のようにありもしない毛皮をローンで購入していた為だと思われます。
実際には商品を購入していないにも関わらずローンを組むことは空(から)ローンといい犯罪です。
知識が無かったとはいえ犯罪の片棒を担いでいたような状態です。
制作会社に使用者責任を問うなど訴訟を起こせば逆にこの辺は突かれるでしょう。
意図せずスネに傷がある状態です。また、コトが大きくなれば一括返済を求められるリスクもあり、ローン会社のブラックリストに入ることでクレジットヒストリーに傷が付きます。
その後私にこの話を持ってきた東京の友人に話を持ち掛けたという人物にある程度損害を補償してもらい、最終的に20万ほどの損害で済むことができました。
とはいえ二十歳そこそこの20万円は大金ですがね。そこは高い勉強代だったと諦めました。
ジョージ・S・クレイソンの著書「バビロン大富豪の教え」は単行本化され90年以上経ちますが、未だに世界中で翻訳され読み続けられる「お金」と「幸せ」に関する最強の一冊です。
この書籍の中で「危険や天敵から金を死守する」という教えがあります。
そこで語られているのは、いろいろな儲け話の誘惑が近寄ってきますが、知らないことに手を出してはいけないということです。
投資をするなら昔からある株式や不動産など古典的な物に勉強して投資しなければならないとった教えです。
訳の分からない仮想通貨やNFTの儲け話に乗ってはいけません。訳の分からない人に大切なお金を安易に託してはいけません。ポンジスキームなんて100年前からある詐欺の手法ですが、形を変えながら今でも最も多い詐欺なのです。
二十歳のころは人生経験も浅かったですし、今のようにネットが普及していなかったので騙されたというわけではありません。
実際今も投資詐欺はなくなっていませんし、騙される人もいるわけです。
私は不動産投資を始めるにあたって50冊以上の書籍を読み、セミナーや動画、コラムやブログなどで勉強しました。
あなたの大切なお金を守るのも増やすのも全て自己責任です。5つの力をバランスよく身に着けることが大切です。
因みに詐欺師君は東京の被害者の方達が居場所を特定したらしいですがその後どうなったのかは知りません。
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川のせせらぎを聞きながら飲むビール。最高!

※当コラムの執筆報酬は全国の児童養護施設や乳児院など、子供たちの為に全額使わせていただきます。
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