■解説
『ザ・ノンフィクション的な実践大家コラム』とは、2022年6月28日から実践大家コラムに投稿されている兼業大家のドキュメンタリーコラム。
「日本の不動産投資の行方」を身近な視点で描き、不動産投資家にとって「本当に大切なものは何か」を考える人間ドラマがコンセプトのコラムです。
■登場人物
会社員T…5年近く不動産投資に取り組んでいるが、いまだにうだつの上がらない40代男性、運送会社勤務のサラリーマン。本編の主人公である。今回購入した物件の建物が未登記だったことに融資を申し込んだ時点で気付き慌てている。
大家仲間S…会社員Tが絶大な信頼を寄せている兼業大家。楽待がきっかけで知り合った。映画「レオン」の主人公に激似。
■本編
会社員:今度購入した物件ですが、本格的なリフォームは当分先になりそうです。
というのも先日、日本政策金融公庫の面談の際、建物登記がされていないことに気付きました。
普通に考えて融資は却下される見込みのため、まずは建物の登記を先にやります。
いやはや…しょうもない凡ミスをやらかしました。
大家仲間:えぇっ…マジすか。重説で説明なかったのかな?もし表題登記をプロに頼むなら土地家屋調査士さんですが…大丈夫ですか?
会社員:『登記はします』と説明があったのですが、謄本が届いてみたら土地の登記だけでした。完全なる私の確認ミスです。
大家仲間:うーん…建築確認などの書類が無いと、建物測ったりするので結構時間とお金が掛かるかも知れません。
日本政策金融公庫に表題登記だけで良いのか?それとも保存登記も必要なのか確認出来ますか?
表題登記は家屋調査士入れると大変なので、タカボンのパパさんにその気があるのでしたら…自分で登記やってみませんか?
表題登記は自分でやれば殆ど費用はかかりません。
保存登記までやるなら税金が掛かりますが…もし本気でやるなら、お手伝いしますよ。
■表題登記と保存登記の違い
建物表題登記と所有権保存登記の違いは、表題登記は建物の場所や種類、構造、床面積など、建物がどこにあって、どのように存在しているのかを示しているのに対して、保存登記は所有者の住所氏名といった権利に関するものになる。
つづく
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