売却向きの仲介と、購入向きの仲介

ってあるかなと思っていまして
ぶっちゃけ私は購入は一杯やっていますが、売却は経験が少ないので対して語れないのですが

■先日聞いた話

とある仲介の担当者さん曰く「利回りが○%切っているような物件は売れませんね。うちでは。ただ世の中的には売れてはいるんですよね。富裕層客が多いところが(相続対策などで)売ってるんですよ」という。ようは、仲介ごとに持っている顧客ネットワークってのが違うので、守備範囲が違うっていう話

それでいうとですね
私が付き合うような仲介の多くは、指値目線も厳しいような個人投資家を相手にしているヒトが多いんですよ。会社にもよりますけど、そういう世界でしか物事を普段成立させていないところで言うと、ちょっとばかりの高値でも扱いに躊躇するようです

■そもそも論なんですが…

普段我々は、厳しい目線を持って、詳細に精査し、命がけで価格交渉して納得する価格でしか買いません。そういうドラマティックな戦闘を仲介とともに仕掛けています。にもかかわらず、いざ自分が売るとなったら「いくらじゃないとやだ!指値なんて応じない!」って。同じ仲介で同じような顧客ネットワークの中で、そうは行かないと思うところがあります

それで、逆になんですが、
いつも僕らが「いや、たけぇよ。誰が買うんだよこれ」っていう案件を紹介してくれるようなところ。彼らってソレを一応売り切ってるんですよね。買ってくれるお客さん知ってる。まぁ東京23区で言えば、都心5区以外で築浅利回り4%前半位の物件のことです

これ、僕の少ない経験から言いますけど、
結論としては、銀行系仲介です

○○信託系とか、系列の○○不動産とか

彼ら、我々のようなガチガチの融資バリバリの個人投資家とは違う層を持っていますね
仲介に査定…売値の想定をヒアリングして、バラツキが大きくなる一因は顧客層だと思います

■だから結局

買う時は安く買いたい、そういうルートを選択する
売る時は高く売りたい、そういうルートを選択する

だと思っています
それもまぁ、そういうことでも売れるというところだと、23区の一等地にこそかもしれませんが…

とまぁ、ほんと不動産って情報の非対称性で利益が生まれちゃってるっていつも思います