北国の大家です。
いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。
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本当にありがとうございます!
<錆割れガラス>
ガラスの熱割れは保険金が出る場合があります。錆割れはコーキングの経年劣化が原因の場合が多く保険金は出ません(でした涙)。
私が脱サラしてからちょうど4年経ちました。早いものです。
私が脱サラする前に、札幌ではRCラッシュがあったようです。
RCは固定資産税が高く火災保険の保険料が安い特徴があります。
今回のシリーズはRCに注目して、固定資産税を掘り下げてみます。
<アジェンダ>
1.固定資産税評価の適正化
2.クイズ(第一問)
3.クイズ(第二問)
4.クイズ(第三問)
5.クイズ(第四問)
6.クイズ(第五問)
7.次回予告
馴染みの少ない(!?)固定資産税ですが、全問正解目指してください!
念のために言うと、減価償却は所得税に出てくる言葉です。
今回は所得税ではなく、固定資産税がテーマです。
固定資産税からの挑戦状スタート!
1.固定資産税評価の適正化
以前のコラムで固定資産税の評価額は間違いがある!といった趣旨のコラムを書きました。
その後、コラムニストのおこずかいさんの固定資産税に誤りが見つかった!という嬉しい報告も頂きました。
この件を調べるとこんなのを見つけました。
出典:KPMG
14万件、72億円の過払いを多いと思うか、少ないと思うかは評価が解れそうですが、毎年この程度の過払いが発覚しているという事です。
2.クイズ(第一問)
ここから全5問のクイズです!
※固定資産税の評価額が下がり切る時期を便宜的に、耐用年数と呼称します。
Q:所得税の減価償却ではRCの耐用年数は47年間です。では固定資産税における建物(RC)の耐用年数は何年でしょうか?
①38年
②47年
③60年
正解は・・
A:③の「60年」が正解!
「固定資産評価基準 第二章 家屋」によると、共同住宅の耐用年数は60年です。
所得税の減価償却と違い実に半世紀以上かけて償却することになります。
RCの固定資産税はなかなか下がりませんね。
ちなみにホテルはアパートよりも耐用年数が短く設定されています。
3.クイズ(第二問)
Q:所得税の減価償却では木造の耐用年数は22年です。固定資産税における建物(木造)の耐用年数は何年でしょうか?
①品質による
②22年
③32年
正解は・・
A:①の「品質による」が正解!
木造の耐久年数は㎡当たりの材料費と労務費により、15~35年間で設定されます。私たちが購入した木造たちも、色々な耐用年数がありました。
4.クイズ(第三問)
Q:所得税の減価償却では建物は毎年減価されます。では固定資産税の評価額が減価するのは何年ごとでしょうか?
①1年(毎年)
②3年
③5年
正解は・・
A:②の「3年」が正解!
全国には膨大な数の建物があります。役所が毎年評価替えを行うのは現実的に難しいなどの理由から、3年ごとに評価替えが行われているようです。
前回の評価替えは令和3年なので、次回は令和6年(来年)の予定です。
令和3年は評価額が上がる場合でも、コロナ禍のため負担調整措置(特例)として令和2年度と同額に据置されました。
5.クイズ(第四問)
Q:所得税の減価償却では建物の残存価格は1円です。固定資産税における建物の残存価格は、何円or新築時の何パーセントでしょうか?
①100万円
②新築時の10%
③新築時の20%
正解は・・
A:③の「新築時の20%」が正解!
減価償却では1円まで下がる価格が固定資産税では、新築時の20%までしか下がりません(木造、RC共通)。
建物がある間は、永久に固定資産税を納める必要があるという事です。
6.クイズ(第五問)
Q:新築RCの固定資産税評価額5千万円のとき、60年後の評価額は幾らでしょ~か!?
①不明
②8百万円
③1千万円
正解は・・
A:①の「不明」が正解!
60年後の評価額は・・5千万円x0.2→「1千万円」のはずですが、そうではありません。
7.次回予告
皆さんは全問正解でしたでしょうか?
RCの保有者にとって固定資産税は、非常に気になる税金です。
全問正解の方も多かったと思います。
次回は第五問にフォーカスして原因などを見ていきます。
突き詰めると、RCの投資手法にも影響があるかもしれません。
固定資産税だけでは物足りないと言う方のために、所得税の減価償却において、築15年以下の中古物件を購入した際に、早めに多く償却する方法もお伝えします。
もちろん合法です。
余談ですが、何人かの不動産に強い(と自称する)税理士の先生に聞くと、税理士資格を取得する際に、固定資産税を選択する税理士は少ないのだそうです。
顧問の税理士を選ぶときには、その辺も考慮されてはと思います。
固定資産税に関して税理士が頼れない場合、やはり自分で少し勉強した方が良いかもしれないですよね!
今回のコラムは如何だったでしょうか?
私達夫婦はコラムを通じて初心者の方に、不動産投資に取り組む際の「情報」と「勇気」を届ける事をテーマとしています。
我々の実践行動が、少しでも皆様のお役に立つ事を願っています。
―以上です―
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