*競売のため、「建築確認申請」の状況など自分で調べました。横浜市役所の新庁舎にはかなり広いスペースの建築関連情報を集めたセンターがあります。

 

 

前回は競売になった物件の融資が何とかなりそう、というところまで書きました。

 

融資が付けば、あとは競売手続きをしっかり理解して札を入れるだけです。

 

競売の詳細の流れは、 で調べることができます。

物件の内容についてもこのサイトから、「3点セット」と呼ばれる物件情報を閲覧して札を入れるかどうか検討する流れになります。

サイトに情報が掲載されてから1か月程度の期間がありますのでその間に入札価格を決める必要があります。

 

 

入札価格を決めて、約1週間ある「入札期間」に「入札書」を裁判所に持参するか郵送するかで札入れをしたことになります。

 

この「入札書」提出の条件として、事前に裁判所が決めた「買受申出保証金」を裁判所の指定口座に振り込みます。

 

 

入札物件の応募数については物件状況に応じて様々ですが、状態が良い物件には数十人が応募するケースもあるようです。

 

 

さて、札を入れた時のことを書きます。

 

札を入れてからは「開札期日」まで約1週間ありましたが、ドキドキしながらその日を待っていました。

 

 

午前10時からその日に開札する予定の競売物件の落札者の読み上げが始まります。

 

その日の午後にはサイトに落札情報が掲載されるため裁判所に出向かなくても良かったのですが、初めての経験だったので裁判所で落札者の読み上げを聞いてみようと思いました。

 

事務的に裁判所の方が落札者の札を読み上げていきます。

 

札を入れたのはその日の10番目くらいの物件でしたので、他の競売物件について1時間くらいただただ事務官の事務的な読み上げを聞いていました。

 

 

ようやっと、札を入れた物件の順番が来ました。

 

事前の掲示板情報で、当該物件への入札者は私を入れて7件あることが分かっていました。

 

7倍です。

 

「だめかなぁ。まあ、落札できてもできなくてもいい経験だ」

とショックを受けないように自分を慰めていることに気が付きました。

 

 

 

 

結果的には、落札できました。

 

 

ただ、結果を待つ間には、

「入札書」の金額を間違っていなかったか?

とか、

「融資のちゃぶ台返し」にあったらどうしよう?

とか、

変なことばかり頭をよぎりました。

 

やはり競売は現金で買える範囲が安心ですね。

 

今後も競売物件をやるかどうかはわかりませんが、手続きに慣れるまではきめ細かい確認など割と気が気ではない状況が続くというのが経験した実感です。

 

 

さて、この後、入札前にもお会いした売主にお会いしました。

割とすがすがしい様子で、裁判所から振り込まれる予定の金額に満足されているようでした。

 

相続をきっかけに妹さんと争いになり、親の不動産は競売で売却することになりました。この物件以外にも競売対象の相続不動産があったようで、合わせると相当の現金を手にすることになったようです。70歳を超えていましたので、今後の生活にも十分なキャッシュを手に入れたことになります。

 

ただ、妹さんとの仲は戻ってきませんよね。

 

私自身も不動産を複数持つようになりましたが、子供たちの争いのネタには絶対にしたくありません。

相続については、税制なども含め相当長い期間をかけた対策が必要です。

 

家族と話す機会を設けたり、遺言書にしたり・・・

専門家を交えた方が良いかもしれません。

 

 

そういったことも考えさせられた競売物件でした。(終)