こんちくわHIKOです。
最近賃貸物件におけるプロパンガスが業界を騒がせていますね。
都心部で賃貸されている投資家さんからしたら「え?プロパン?ありえんでしょ」てな感じなのかもしれませんが、地方ではまだまだ都市ガスが整備されていなくてプロパンがまだまだデフォルトで新築が建てられるエリアもあります。
今回私がお話しするのは、私が賃貸業に参入する前に本業のリラクゼーションサロンでガス会社を切り替えたときに見たガス業界の闇になります。
土地から新築してサロンを作ったのですが、当時何も知らなかった私は施工業者が手配したプロパンガス会社と契約しました。
竣工の時契約して、ガスの配管や給湯設備などの無償貸与を受けているので○○年間はガス会社変えれないからね、という話でした。まあ何にも知らないもんだから「へ~ガス会社が建築費の一部を持ってくれているんだ。なんだか得したな~位に思っていました。」
それから数年してサロンのコスト削減など経費の見直しを図る機会があったとき、そういえばガス代って以前より上がっているけど切り替えて安い所に変えることができるんじゃないかと思い至りました。
いろいろ調べてみると設備の無償貸与期間が終わっていないのに他社に切り替える場合は、家主が設備の未償却分を現ガス会社に一括して払うか、次に契約するガス会社に肩代わりしてもらう必要があることが分かりました。
しかし一般的には次のガス会社が肩代わりしてくれることがほとんどなので、気にせず安いガス会社に乗り換えればよいようです。
なるほど。そういう仕組みなのか。
そんな訳でネットで安いガス会社を探しました。するとどうでしょう。㎥単価250円という激安プロパンガス会社を見つけました。※今現在は430円
当初のガス会社の単価を覚えていませんが、新しく切り替えると月額3,000円程度ガス代が安くなる試算でした。
月3,000円ですよ?もちろんガス会社を切り替えたからと言って何か品質やサービスに差がある訳ではありません。
今まで毎日100円ずつ現金を捨てていたようなもんじゃないですか。
これは切り替えるしかない。
ということで早速新しいガス会社に電話してみました。
ここでプロパンガス業界の闇を見るわけです。
俊工事時から契約しているガス会社の貸与期間がまだ残っていることを電話口で告げると、その時に契約書は交わしていますか?と聞かれました。
何とな~く嫌な予感がしました。よく分からないけど嫌な予感がしたんで「探してみないと分からない」と答えました。
だけど実はハッキリ覚えていました。俊工事にガス会社と契約書なんて交わしていません。工務店に紹介されて担当と挨拶をしただけなんです。
ところで、契約書を交わしていないとどうなるんですか?ガス会社の変更ができませんか?と聞いてみる
するとどうでしょう。
「あっても無くても変更できますよ。契約書交わしてなければうちの会社もあなたも未償却分なんて払う必要ないですよ。」
と言うではありませんか。正直始めは言っている意味が分かりませんでした。
要するに契約書が無いんならそんなのバックレちまえってことです。
「え?でもそんなことしたら揉めません?私か御社が現在使ってるガス会社さんから訴えられたりするんじゃないです?」
「そうですね。揉めるでしょうね。でも今まで一度もこれで裁判で負けたことないですから」
まじか…ヤクザだな
「では契約書があった場合はどうなるんです?」
「その場合はちゃんとウチが残りの償却分を肩代わりしますよ。肩代わりしても一律250円の単価です」
「な・・なるほど・・・では契約書があるか一度探してみて再度ご連絡致します」
電話を切った後急いで俊工事からのガス会社に電話して聞いてみましたがやはり契約書は交わしていないそうです。
だからといって揉めるのはごめんです。そこで私が取った手段はガス会社を変えること、契約書がないと御社が多大な損害を被ることを伝え、すぐに竣工当時の日付で契約書を作ってもらいました。
このとき値下げの提案も受けましたが、激安ガス会社には遠く及ばず結局変更したのですが、熾烈なガス業界の闇を見ました。
因みに賃貸業を始めてからはサロンのガスも賃貸業でメインでお取引しているガス会社さんに変更しました。今回お話した激安プロパン業者は自分でボンベにガスを充てんできる施設を所有している為安い価格で販売できているそうです。
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※当コラムの執筆報酬は全国の児童養護施設や乳児院など、子供たちの為に全額使わせていただきます。
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