~このコラムは7年生大家が、次のステージに到達するまでの不動産に楽しく取り組む姿を記した「実践」コラムです~

 

皆さん、こんばんは~

ジュニアです。

 

<昼間からビール>

<夏休みの醍醐味のひとつです!>

 

皆さん、夏休みは好きですか?

私は大好きです!

今年は、例年より少し早めに夏休みをいただいて満喫しています。

その分コラムの執筆が、、、、大汗

 

話は変わりますが、先週に掛けて沖縄、九州地方を中心に台風6号による被害が出ています。

被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

今週は台風7号が関東地方に接近中とのこと。

大きな被害が出ないことを願うばかりです。

 

さて、

少し前のコラム「#409 マンション管理組合 理事長報酬の件」では、マンション管理組合の活動の交通費支給を次回の総会の議題としてもらう経緯をコラムにしました。

その総会が7月末に開催されましたので、顛末をコラムにしたいと思います。

 

 

1.ここまでの経緯

昨年2月に購入した区分ワンルーム3号の管理組合の理事になり、同年7月の総会にて理事長を拝命しました。

ウチのマンションは理事は輪番制、理事長は自薦か他薦とするルールですが、、他にやる人がいなかったこともあり、自ら手を挙げて理事長になりました。

 

ここまでは良かったのですが、拘束される時間は理事会で年4回+総会があるくらいだと聞いていたのですが、管理会社の管理費値上げ提案に端を発した管理会社変更の検討をすることになったこともあり、現在の管理会社、見積もりを取る管理会社との交渉などで、思いのほか時間を取られます。

 

特に、新たに見積もりを取る場合は、全てリモートという訳にもいかず、面談を求められます。

そりゃあ、そうですよね。

冷やかしに付き合うほど、彼らも暇ではないでしょうから。

 

そんなわけで単身赴任先からその為に戻ってくる交通費もバカになりませんので、理事会で「実費のみ、毎回でなくても構わないので交通費を支給して欲しい」とお願いをしました。

理事の皆さんからは快く同意をいただき、今年の総会の議案とした次第です。

 

 

2.いただいたコメント

前回のコラムを投稿したところ、いつもながら多くのコメンテーターの皆さんから貴重なご意見をいただきました。

 

こういう時にはいつも、楽待実践大家コラムって素晴らしい場所だと実感します。

 

総論では管理組合の活動は「基本的にボランティア」と言ったところでしょうか。

実際には1回数千円の役員報酬があったり無かったりといった感じです。

 

個人的には自治とは言え無報酬では成果を期待できない、してはいけないと思いましたし、そもそも輪番制っていうこと自体がムリがあるなって思います。

意欲や能力がない方も理事を輪番制で努めることになると、理事会自体が機能しなくなる可能性がある。

 

これは実際にやってみて強く感じたことです。

 

一方でmelmさんから頂いたコメントにあるように「管理会社との二重外注」というご意見も、そのとおりだと思います。

 

区分所有法や国交省のガイドラインなどがあるように、標準的な形は決まっているのだと思いますが、実際にやってみると違和感が残ります。

感覚的な話かもしれませんが、、

 

 

3.総会での審議

今回の総会では、2社の携帯アンテナ基地局の設置、満期を迎える火災保険の契約内容変更や管理費残高の一部の修繕積立金への振替えなど議案が盛りだくさん。

理事以外の参加者は2名。

1名は重鎮のSさん、1名は次期監査役となるAさん。

お二人ともこのマンションの新築時からのオーナーで、他にも複数の区分マンションを所有されているようです。

 

過去に理事長の経験もある重鎮のSさんは、一つ一つの議案について理事会での検討内容をくわしく質問してくることもあり、トータルで3時間を超える総会となりました。

そんな中で最後から2つめの議案として、理事への交通費支給について審議を行います。

 

議案としては

「理事の交通費支給を認める。ただし、国内の移動に限ること、理事会の承認を得ることを条件とする」

といったものでした。

 

ことの経緯については、私から説明。

上記の経緯にも記した通り、遠隔地からの交通費がバカにならず、今後、管理会社変更の検討を進めるに当たって交通費の一部でも負担をして欲しいこと、理事会においては全会一致で承認を得たこと、歯止めをかけるために理事会での承認を前提とすることなどを説明しました。

 

 

私の説明が終わるととともに、お二人から質問と異議がありました。

 

「飛行機代など高額の交通費を出すなんて聞いたことが無い」

「支給額の上限がないので、悪用される可能性がある」

 

どちらも尤もなご意見ですし、想定の範囲内ではありました。

 

 

4.議長の判断

これらの質問を受けて、議長、、、つまり私からはこれまで実際に掛かっている時間と費用について、また今後管理会社変更についての活動について再度説明をして理解を求めながら、一言。

 

「分かりました。
 議案を取り下げます」

 

ちょっと、大人げなかったかもしれません(汗)

理事や出席者は「い、いやいや、そういう意味じゃなくて、、」などフォローの言葉をいただきましたが、私は最初から異議がひとつでも出たらそうすると決めていました。

 

区分所有法によれば、規約に定めがあれば議案を修正できるとあります。

今回のケースで言えば、その場で上限額を設定するなどして決議させることは出来たのかもしれませんが、そうはしませんでした。

 

が、、、

 

この問題は、今後も同様なケースが発生する可能性があることから継続審議としました。

これから、皆がある程度納得できる着地点を見つけたいと思います。

 

 

5.いくつかの課題

長時間に渡った総会の中で、いくつかの課題が明らかになりました。

 

ひとつは理事会での検討内容が公開されておらず、審議に時間が掛かること。

これは参加者にもよると思いますが、Sさんはこのマンションのことを真剣に考えてくれているからこそ、細かい質問をされており、ご自身が理事長をされていた際にはご自身で理事会の議事録を細かく記載し、郵送していたそうです。

 

実際にそこまで出来るかどうかはこれから検討しますが、そこまでされていた方かたのご意見ですから、重みがあります。

管理会社とも専用のサイトを利用する、Facebookなどを利用するなど、複数の手段を検討しています。

 

もう一つは理事会へのリモート参加についての規約に定めがないことでした。

規定がない=禁止されていないからできるとも解釈できますが、その場の雰囲気としては出席するのが前提との感じでした。

ここは規約の改定をすることを検討することとなりました。

 

 

6.最後に

いろいろと知らないことばかりで、正直大変です。

一般的な考え方を知らない私の運営に、皆さん辟易されているかもしれません汗

 

毎回コラムネタにさせて頂いているとおり、私にとっては一つ一つの事案が勉強であり、知識やノウハウの習得に繋がっています。

が、想定以上に費用と時間を要しているのも事実です。

これらの知識を身に付けたところで、実際に役に立つか、利益に繋がるかと言うと限定的で、費用対効果としては「合わない」でしょうね。

 

それでも一度引き受けた以上は、職務を全うするしかありません。

また、皆さんに管理組合の実態を少しでもご理解いただければとも思います。

と、いうことで、

何とも頼りない理事長ですが、これからも頑張ります!

 

今回のコラムは、いかがでしたでしょうか。

これから不動産を始める皆さんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

また、簡単でも構いませんので、皆さんからの感想、ご意見のコメントをいただけたら嬉しく思います。

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