みなさまこんにちは!
ストレージ大家のひらです。
1円でも要らないという物件はたまにありますが。
手直しできないとか、やっても割に合わないとか、ランニングコストが高すぎるとか。
1円でも買ってはならない物件、しかもどこかのリゾート地のリゾートマンションとか、誰も買い手が不在のド田舎とかではなく、東京近隣で駅から徒歩10分以内の駐車場までついている戸建てでそんな物件があります。
しかもこの物件再販される可能性が出てきています。
ですので時期尚早なのですが早めの啓蒙も含めて今月最後のコラムで書くこととします。
その物件はズバリ調整区域の物件です。
調整区域は多くは親族による自然継承しか認められません。
ただ中には一定の要件を満たせば、第三者に譲渡することも可能なものもあります。
ですから調整区域の物件でも投資物件として売買対象となることがあります。
私も過去第三者が譲渡可能として調整区域の戸建ての購入検討はしていた時期があります。
(ただしそれを人に貸すとなると基本難しくなります)
ところが、今回はその第三者への譲渡が不可能な事案の話です。
実は昨日自治体に行って詳しいことを聞いてきました。
理由は調整区域の開発許可にあります。
この開発許可が救済措置にあたるもので、第三者への譲渡が基本認められていないし、新規開発許可を取るような案件ではないのです。
自分で住むことも許されず、貸すことも許されず、リフォームして誰かに売ることも事実上できない(売られた側は自分が住めない)。
はっきり市からは八方手塞がりである、と言われています。
ちなみに基本認められていないの基本の部分は善意の第三者となりますがこれは今回適応されません。
売り主は真っ当ではないので、いずれ東京近郊で土地が広い普通ではありえないような価格の戸建てが再販される可能性が現在あります。
調整区域の戸建てでやすいのが出てきたらまっさきに開発許可の内容を必ず確認してください。手付を打つ前にです。
手付を打ったりまして所有権移転してしまってからでは遅いです。
そして安い物件にはやはり何か裏がある。
この業界真っ当な業者はほとんどいない。
不動産投資は宝探しであると同時にババ抜きでもある。
東京近郊エリアの駅近駐車場付きですら1円でも買ってはいけない普通の戸建てがある。
私も今回だいぶ時間を割きましたが今更ながら勉強になりました。
そして結局誰も助けてはくれません。
不動産業界は魑魅魍魎の世界です。
この先この物件にひっかかる人が出ないことを願うばかりです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
プロフィール画像を登録