~このコラムは7年生大家が、次のステージに到達するまでの不動産に楽しく取り組む姿を記した「実践」コラムです~

 

皆さん、こんばんは~

ジュニアです。

 

<売買契約の帰り道>

<連れて行った長男と祝杯ですw>

 

 

皆さん、先日の地主の婿養子大家さんのコラム「ランドマークタワー(が見える物件)は買えるのか?【2日目】」は読まれましたか?

私は読みました!

 

その中で、

「契約直前になって買主に不利な情報が出てくる件」との一文。

共感しまくりです!

 

と言うのも、先日売買契約を終えたアパート4号でも、そのようなことがありました。

非常にモヤモヤしました。

 

これをどうやって解決するか?

「買主に不利な情報」で決済までに解決することができないものであれば、、、最後はそのリスクを金銭に換算して足し引きするしかないのでしょう。

 

この場で学んだ?指値術を駆使した結果、、どうなったのか、、、

それでは本題に入ります。

 

 

1.過去の経験

ワタクシ、過去に指値をしたことがありません。

と、どこかのコラムかコメントでそう書いたような気がします。

実際に、指値交渉をしたことはありません。

 

逆に、20万円だけですが買い上げたことはあります。

アパート2号の時、、

この時は直前で何回か現金満額さんや後出し買上げさんに買い負けていたため、競争相手もいないのに買い上げてしまいました。。。

 

海より深く、反省していますw

 

その他、よくよく思い出してみると戸建1号では、お断りのつもりで「私の実力では〇〇〇万円くらいでないと、運営する自信がありません」とメールしたところ、仲介さんがその金額でまとめてきてしまったことがあります汗

 

これは指値とは言いませんよね。

 

 

2.モヤモヤ①

この情報は買付を提出した日のことです。

 

担当者が物件の資料を見せながら、順番に説明をしてくれます。

仮測量図を出したときに担当者さんから

「この私道部分の測量は官民測量になりますので、引き渡しまでは半年くらいは掛かります」

 

買付を1番手で入れたときって、結構テンション上がっていますよね。

融資の問題が無ければ明日にでも引き渡しを受けたいくらいですが、そんな日に半年もお預けを食らうのは、良い気分はしませんでした。

まあ、自分にコントロールできない部分なので受け入れるしかありませんでした。。

 

 

3.モヤモヤ②

融資承認=買付1番手確保から10日後くらいだったでしょうか。

売買契約の日程が決まった後に、担当者から以下のメールが届きました。

「私道部分の所有者のうち数名に、相続が発生していながらも相続登記を行っていないことが考えられるため当該境界点については、明示義務の免除をお願いしたく存じます」

詳細は先日のコラム「#444 境界確定が出来ない物件の件」をご参照ください。

 

明示義務の免除、、

そうやって切り出されると非常に重く感じます。

ましてや時間を掛けて測量をしっかりとしてもらうモードに入っていた私にとっては、非常にモヤモヤする話でした。

売主がクリアにするはずだった境界に関するリスクを、そのまま買主である私にスライドさせる。。。

そのリスクの大きさが図れないだけに、より深いモヤモヤでした。

 

 

4.指値に挑戦

その話を受けて、私はこう返しました。

ジ:確定測量なしで良いので、その費用相当額分を指値させていただけませんか?

 

私は担当者との話で私道部分は所有者が10数名いて、時間も掛かるし費用も100万円くらいかかるいうことを聞いていました。

つまり売主が行うはずだった測量を、費用ごと買主である私が引き取るのであれば、測量によるイレギュラーな問題が発生しなければリスクは増えない、と。

筋は通っていますよね。

 

この提案に対して、数日後に帰ってきた答えは

「売主様に境界確認書取得の上、本測量を行っていただく旨の承認を頂戴いたしました。
また私道部分の所有者のうち数名に、相続が発生していながらも相続登記を行っていないことが考えられるため当該境界点については、明示義務の免除をお願いしたく存じます。測量士の見解からも当該境界点の明示は現実的に難しいだろうと頂戴しております。その他、境界点につきましては、しっかりと明示の上、筆界確認書を取得し決済時にご提供するようにいたします。」

 

撃沈でした(涙)

それでも更にモヤモヤは続きます。。。

 

 

5.モヤモヤ③

この物件にはカーポートがありました。

一部、屋根の壊れたカーポート。。。

多くのカーポートって建築確認が必要なんですよね、ホントは。

担当者からは「金融機関から指摘されたら、売主負担で撤去します」と言われていました。

が、

私が承認を得たノンバンクからは、その点についての指摘はありません。

 

金額にすれば数万円の話です。

担当者の一言を聞いていなければ何とも思わなかったかもしれませんが、聞いてしまうと損をした気分になります。。。

モヤモヤしますよね。

 

 

6.指値に再挑戦

担当者からはけん制のためか、買付2番手の存在を何度か聞いていました。

ここまで来てブレイクさせるつもりはありませんが、かと言ってモヤモヤを引きずったまま売主さんと顔を合わせるのも本意ではありません。

 

意を決して、担当者に電話を掛けました。

頼み事ですからメールではなく直接お願いすべきかな、との判断です。

 

ジ:測量とカーポートの件で、ちょっとモヤモヤしていまして。。

担:はい、、

ジ:両方のリスクを結局買主である私が負担するような形ですよね。
  私が売却する際に費用を負担することになるわけですから。
  もちろん物件を買うことは決めているので、このまま進めますが気持ちだけでも指値をさせて貰えませんか?

担:分かりました、売主さんに伝えてみます。
  金額はどのくらいをお考えですか?

 

小心者の私は何日か考えて掛けた電話でしたが、担当者はあっさりと引き受けてくれました。

さて、皆さんならいくら指しますか??

担当者の問いに対して私の回答は、

ジ:金額は売主さんにお任せします。

 

ウザい買主かもしれませんね汗

 

7.まとめ

今回の指値は交渉と言えるようなモノではなく、ましては経済的な利益を追求したものでもありません。

少なくとも指値交渉ではないと思いますし、何なら指値ですらないかもしれません(笑)

 

それでも高額な取引で、ましては売主さんと直接対面する時にスッキリとした気持ちでいたかったというところでしょうか。

測量の件で100万円の指値を断られていますので、売主さんから大幅な指値を引き出せることはないでしょう。

本当に、気持ちの問題です。

 

数日後、担当者からは売主さんも前向きに検討はしてくれますが、共有名義なので奥さまの意見を聞いてから回答をくれることになりました、との連絡が。

次の連絡は売買契約の前日でした。

 

担:売主さんから20万円ならとの回答がありましたが、、どうされますか?

ジ:ありがとうございます。
  その金額でお願いします。

 

僅かな金額かもしれませんが、私はスッキリとした気持ちで売買契約に臨めました。

 

 

今回のコラムは、いかがでしたでしょうか。

これから不動産を始める皆さんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

また、簡単でも構いませんので、皆さんからの感想、ご意見のコメントをいただけたら嬉しく思います。

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