北国の大家です。
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<ワイン食堂>
エスカレーター前にあるオープンな食堂は落ち着かないですね(汗)
12月13日に公開された、編集部の無料インターネット記事では、私も取材を受けました。
結構エリア差があるなという実感です。
首都圏で起こった事が地方に波及するのか、単に所得・インフラの違いかなど、少し掘り下げてみます。
1.人気設備ランキング2023年
出典:全国賃貸住宅新聞社の「人気設備ランキング」
「インターネット無料」は3年連続一位です。
但しファミリータイプを中心に、無料のインターネットが遅いのが退去理由なる場合もあるようです(気を付けたいですねー)。
注目するのは左側(この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる)の単身向けの3位です。
「高速インターネット(1Gbps以上)」がランクインしています。
ファミリー向けでも6位です。
1Gbps以上のインターネットが必要になった背景として考えられるのは、こんな所です。
・テレワークでのビデオ会議
イメージよりは大きなトラフィック(通信量)はありません。
N社の調査ではPCを利用したZOOMのデータ使用量(ビデオありで)は、10分間で73MB程度です。
ネットワークのトラフィックは1Mbps程度です。
※計算が合わないですよね。理由は後述します。
・5Gの普及
(高速の付かない)インターネット環境では、スマホの5Gより劣るので、スマホ並みの環境が欲しい
・オンラインゲームの普及
編集部記事のコメントにも書きましたが、ゲームにより大きく異なります。
スクエニのドラクエオンラインは15秒に一回(体感です)、ファイナルファンタジーや洋ゲーのFPSは、割と正確な座標で当たり判定するため、更に短い間隔(数秒ごと)で通信します。
・4K動画配信サービス
アマゾンプライムの4K動画は、
最高画質:1時間6GB/時間、13Mbps
高画質:1時間2GB/時間、4Mbps
中画質:1時間0.6GB/時間、1Mbps
※解りやすさ優先で数字は丸めています。
こう見ると各戸100Mbps・全戸1Gbpsあれば十分な気もします。
2.回線方式
編集部記事では紙面の都合か簡略化されていました。
代表的な方式はこんな感じです。
・VDSL方式(インターネット無料)
電柱→(光ファイバー)物件共用部→(メタルの電話回線)各戸
最大100Mbps(ADSLの2倍)
お部屋の壁のモジュラープラグに、モジュラーケーブルを差し込んで利用します。
中古物件への導入時に使われる場合が多く、新築ではLAN配線方式が主流です。
中古物件で全戸にLANケーブルを敷設するのは現実的ではないため。
光ファイバーがルーターまで設置されてます。
私たちの中古アパはこの方式です。
・LAN配線方式(インターネット無料)
電柱→(光ファイバー)物件共用部→(LANケーブル※)各戸
※カテゴリ5eなど(最大1GbpsのLANケーブル)
お部屋の壁のLANコンセントに、LANケーブルを差し込んで利用します。
新築の多くがこの方式です。
共用部から各戸へLANケーブルを配線します。
光ファイバーがルーターまで設置されます。
私たちの築浅はこの方式です。
・光回線方式(高速インターネット)
電柱→(光ファイバー)各戸
お部屋の壁の光コンセントに、光ファイバーケーブルを差し込んで利用します。
1戸1Gの回線を利用できますが、入居者が独自で申し込む場合が多く、物件側で無料としてサービスする事例は少ないのではと思います。
私たちは1棟だけ、高速インターネットを無料サービスしています(涙)。
3.物件ごとの事例集
・自宅併設RC(築27年)
「無料インターネットなし」
フレッツ光(VDSL)を入居者負担で利用可
札幌でもファミリー物件では、下手にインターネット無料を入れない方が良い。
・築浅RC(単身物件)
「インターネット無料」
LAN配線方式(インターネット無料)
・木造の中古アパ(単身物件、築20~28年)
「インターネット無料」
VDSL方式(インターネット無料)
・木造の中古アパ(単身物件、築15年)
「高速インターネット無料」
光回線方式で、全入居者が無料で1戸1Gを利用できます。
売主の回線契約を継承しました。
解約には10年契約の残期間の利用料を一括払いするペナルティがあり・・、そのまま使っています。
銀行、プロパン業者、回線事業者と、こんな契約多いよね~(;^_^A
・その他の物件
インターネット設備なし(電話回線はある汗)
方式としては上記のほか、野外アンテナ方式、同軸ケーブル(TVのケーブル)方式、WiMAXなど幾つかの方式があります。
私たちは、結果的に3種類を導入しています(汗)。
取り敢えずここまでが予備知識の習得の段階です。
次回は、ネット利用の実態調査、ちょっとマニアックなエンジニア話、私の考察と、今後の札幌の新築ではどう考えるか?などをお伝えします。
(続く)
今回のコラムは如何だったでしょうか?
私達夫婦はコラムを通じて初心者の方に、不動産投資に取り組む際の「情報」と「勇気」を届ける事をテーマとしています。
我々の実践行動が、少しでも皆様のお役に立つ事を願っています。
―以上です―
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