◆値上げラッシュの結果

 2022年あたりから円安とインフレを理由に、多くの企業が値上げしました。

 

 私たち不動産の世界でもありとあらゆるものが高騰していますよね。リフォーム代なんて1.5倍〜2倍上がっちゃってます。(クロスが平米700円だった時代が懐かしいです)

 

 ところが、予想以上に日本人の値上げへの抵抗感が強く、客離れを起こしているところも出てきています。

 

 昨日発表のあったsnow peak(スノーピーク)の決算内容は衝撃的でした。純利益は前年比99.9%減のたったの100万円。。。(汗)

 

 まさに、日本人の値上げへの抵抗感を象徴しているようなニュースでした。もともと他社製品と比べて高い上に、値上げにつぐ値上げで客離れを起こしてしまった格好です。

 

 キャンプブームの終焉、カリスマス社長の不倫退任といった原因もあるかもしれませんが、値上げへの拒否感が強く表れてしまったのだと思います。

  

◆値上げ反対、値下げ賛成

 そのため、値上げ反対を表明し、支持を多く集めたサイゼリアやニトリのような企業は売上が絶好調。

 

 なか卯やすかいらーくといった飲食店のように、今年から逆に値下げする企業も出てきている状態です。世界とは完全に逆行する流れとなっています。

 

 そして、X(Twitter)やメルマガでも反響が大きかったのですが、先日高級デパートを見上げたら、入っているテナントに驚愕しました。

 

・回転寿司

・激安スーパー

・ドラックストア

・100円ショップ

・ファーストフード

 昔、「高級デパートでお買い物」はある種のステータスみたいなものがありましたが、高級デパートのイメージがガラガラと崩壊しようとしています。

 

 日本では「高い=悪 & 失敗」⇒「安い=善 & 成功」といったイメージが、以前にも増して強くなっているような気がします。 

 

 

◆空室をいち早く埋めるには?

 一方で、私たち不動産投資、大家業の世界ではどうでしょうか?

 

 ちょっと前に参加した「空室対策セミナー」では、いち早く空室を埋めるためには、ADを上乗せするか家賃を下げることを推奨していました。

 

 たしかにADを上乗せしたり、家賃を下げれば、空室は埋まりやすいかもしれません。空室損は取り戻せないですから、家賃を下げてでもいち早く埋めるというのは正しい考え方なのかもしれません。

 

 しかし、先日見に行った競売物件は、まさに家賃値下げによって負のスパイラルに入ってしまったような物件でした。

 

 入居が決まらない → 家賃を下げる → 良くない属性の入居者が寄ってくる → トラブルが頻発する → まともな入居者が退去する →   空室が発生する → 入居が決まらない・・・

 

 ですから、安易に家賃を値下げする道を選ぶのは危険なんです。収支をより悪化させてしまう可能性があります。

 

 

◆家賃を下げるのではなく・・・

 よくビジネスの世界では、

 「商売は値上げで潰れるのではない。値下げで潰れるのだ。」

 と言われたりします。

 

 snow peak(スノーピーク)の決算は衝撃的でしたし、「高い=悪 & 失敗」⇒「安い=善 & 成功」といったイメージが根強くなっているかもしれません。

 

 しかし、「値下げ」は体力のある大手のみができる技なんです。ランチェスター戦略でいうところの「強者の戦略」なんです。

 

 私たちのような小規模大家(弱者)は真似をするのはかなり危険です。安易に家賃を下げるのではなく、価値を上げる努力をしていきたいと考えている次第です!

 

◆編集後記

 たしかにキャンプ、すっかり行かなくなりました。。。

 

 キャンプって子どもたちが楽しんでくれるから行っていたところもあるんですよね、我が家の場合は。

 

 子どもたちが大きくなって、サッカーやら習い事やら忙しいですし、何より親と一緒に行動してくれなくなってしまいました。

 

 スノーピークの経営が今後どうなるかは分かりませんが、我が家のキャンプブームは完全に終焉してしまいました。