◆前回までのあらすじ
入居者さんから「通りすがりの業者さんが屋根瓦が剥がれ落ちそうになっていると教えてくれましたが・・・わたし・・・どうしたらいいですか?」と連絡を受けたサラリーマン大家。
そんなん詐欺まがいの業者に決まっとるやんか⁉︎と、薄々気付いていたが、入居者さんから相談されて手を打たないワケにはいかず、知り合いの職人さんに現地調査を頼むことに・・・はたして屋根瓦はどうなっているのか⁉︎
◆他県ナンバーの業者さんにはご注意を
「もしもーし!ちくわ工務店(仮名)でーす。いま(屋根瓦)見てきたけど・・・まったく問題無いよ。ぜんぜん大丈夫。」
予想通りといえば予想通りなのだが、やはり心のどこかに一抹の不安はあったので、ホッとしている自分がいた。
「入居者さんには”もしまた同じことがあったら俺に直接連絡ください”と伝えておいたから。でも、最近またこういうの(詐欺まがいのリフォーム)増えてるみたいだし、足元を掬われないように気をつけてね。」
現地調査をおこなった職人さん曰く、このところ耳にする詐欺まがいのリフォームには一定のパターンがあって、他県ナンバーで脚立を積んだ白いバンに乗った2人組が突然訪問してきて、今回のように屋根に不具合があるとか何とか言って不安を煽ってくる。
住民がさらに詳しい話を聞きたそうな姿勢を見せると、その業者さんからちょうどキャンペーン期間中につき無料で点検しますとご提案が。すると、なんということでしょう!業者さんが屋根に登って無料点検を実施したところ、今まで問題無かった屋根に、ほぼ100%の確率で不具合が見つかるではありませんか‼︎
ここからが業者さんの腕の見せどころで、住民に対して「本格的な修繕となると100万円以上かかってしまいますが、とりあえず今日のところは不具合のある部分だけの補修にとどめておきますので…そうですね…このぐらいの補修でしたら3万円で済むと思いますが…どうされますか?」
スマホで撮影した「どこかの屋根瓦が剥がれ落ちている画像」を住民にチラつかせながら営業トークを続ける。あくまでも補修をやるかやらないかを決めるのはアナタ(住民)ですが、という”善意の第三者”的なスタンスは崩さない。
もし「それくらいなら…」と、支払ってしまったら最後、あとはズブズブとドロ沼に…くれぐれも安易な判断はしないように。
◆まとめ
・他県ナンバーで脚立を積んだ白いバンに乗った2人組が突然訪問してきたら注意。
・キャンペーン期間につき無料診断実施中であっても、安易に屋根に登らせたり、家の中に招き入れることは控える。
・判断に迷ったら即答は避けて、知り合いの工務店か楽待相談室に相談する。
つづく
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