◆視聴者からのメッセージ

「私は、川崎在住で、不動産は初心者です。一棟目で賃貸併用住宅を検討しており、もしよろしければお題にしていただけると幸いです。」

 

 

 先日、記事「#23 住宅ローンを使った不動産投資」(2024年2月22日)の音声配信を聞いてくださったハイヤーマンさんからメッセージを頂きましたので、取り上げたいと思います。

※楽待コラムを音声配信(StandFM)でも解説している

 

 前回記事でもご紹介しましたが、私は住宅ローンを使って賃貸併用住宅を購入しました。サラリーマン時代に住宅ローンはどうしても使いたかったんです。

 

 自宅+1R×2部屋+地下2店舗の築20年、RC4階建ての中古物件です。東京の端っこですがJR駅から徒歩圏内で、都心へのアクセスも割としやすい場所です。

 

 賃貸併用住宅は、「投資効率が悪い」「入居者との関係性が難しい」「探すのが難しい」といったデメリットがある一方で、合法的に住宅ローンを使って不動産投資ができるのは大きな魅力です。

 

 ハイヤーマンさんのように、不動産投資の1歩目として賃貸併用住宅の購入を考えていらっしゃる方もいるのではないかと思います。

 

 賃貸併用住宅にはどのような魅力があるのでしょうか?また、賃貸併用住宅を買うならどんなタイミングが良いでしょうか?

 

◆賃貸から住み替えのメリット

 当時、私は賃貸マンションに住んでいました。

 

 賃貸マンションの家賃は共益費込みで14万円。築20年のRCの7階建ての7階です。場所は新宿から電車で20分程度、最寄駅からは徒歩4分の立地です。

 

 賃貸に住んでいた時と賃貸併用住宅に引っ越した場合を比較して、メリットは次のようになります。

 

・居住スペースが広くなって新しくなった!(内装フルリフォーム)

 (賃貸)80平米 2LDK 築20年

 (新居)120平米 4LDK 築15年

 

・住居費が若干安くなる!

 (現状)家賃 月14万円

 (新居)住宅ローン 月11万円 → 現在8万円

 

・さらに家賃収入が入る!

 (現状)家賃収入 月0円

 (新居)家賃収入 満室時月20万円〜30万円

 

 マンション→戸建てへの住み替えですし、子供が2人目の生まれた時期だったので騒音も気にしなくても良くなり、部屋が広くなり部屋数が増えたのは大きなメリットでした。

 

 また、家賃月14万円の支払いが必要なくなって、さらに月10万円以上のお小遣いが入ってくる。人生における大きな支出の1つ「居住費」を削減できたのは大きかったです!

 

 そのため、不動産投資の1つとして、賃貸併用住宅購入するのは十分に”アリ”だと私は考えています。

 

(リフォーム後のイメージ模型)

 

◆山より大きな壁

 ただ、賃貸併用住宅購入には山より大きな壁がそびえ立ちます。

 

 独身の方でしたら良いのですが、結婚していると奥さん or 旦那さんが大きな大きな壁となる可能性があります。大抵の場合は奥さんなのかもしれません(奥様方ごめんなさい汗)。

 

 「妻の言うに向こう不動産も動く」ということわざがあるぐらいですから、自宅購入に奥様の意見は絶対です。

 

 部屋はプランやリフォームでなんとでもなります。賃貸併用住宅にまつわるリスクやデメリットはいくらでも回避方法があります。

 

 ただ、立地だけはどうにもならない。賃貸併用住宅は投資効率を求めると郊外になりますし、ただでさえ出物が少ないですから、奥様にこだわりがあったりすると絶対に購入することはできません。

 

 この場合は、賃貸併用住宅はあきらめて1棟アパートや1棟マンションを検討した方が良いのかもしれません。

 

 

◆まとめ

 ということで、視聴者さんのリクエストにお答えして、住宅ローンを使って合法的にできる不動産投資「賃貸併用住宅」の魅力と立ちはだかる壁についてお話しました。

 

 私の場合、幸いなことに妻の実家近くに物件を見つけることができたので(探し方にもコツがある)、大きな壁は立ちはだかりませんでした。

 

 2人目の子供が生まれたばかりのタイミングだったので、お義母さんが助けに来やすいということもあって、妻も賛成してくれました。ラッキーでした。

 

 かれこれ賃貸併用住宅に引っ越しして10年。当初は「子供が少ない」「子育てには向かない」「町が暗い」と妻は不安を持っていたようですが、今では快適なようです。

 

 「住めば都」とは言ったもので、今では逆に都心の方が住みにくいと感じるようになった次第です。

 

 次回は、不動産投資の1歩目として賃貸併用住宅が良いのか、それともある程度買い進めてからが良いのか、賃貸併用住宅を購入するタイミングについてお話ししたいと思います。

 

(こんな話が聞きたいなどリクエストがあればお気軽に「コメント」くださいね。「いいね」もポチください。)

 

◆編集後記

 「愛する――それはお互いに見つめ合うことではなく、一緒に同じ方向を見つめることである」

 

 よく結婚披露宴などで引用される言葉ですが、同じ方向を見つ続けるのってほんと難しいですよね。

 

 不動産投資で成功されている人って夫婦間も上手くいっている人が多いので、尊敬するばかりです。