◆購入の最適なタイミング
合法的に住宅ローンを使ってできる不動産投資「賃貸併用住宅」。
金利も低く、審査もゆるく、フルローンも可能で、建物の築年数問わず35年という長期の融資を使えるのは非常に魅力的です。
賃貸併用住宅については不動産投資家によって賛否両論分かれますが、心理的な抵抗が無く購入するチャンスがあれば検討しても良いのではと私は考えています。
今回メッセージ頂いたハイヤーマンさん(30代男性)は、不動産投資未経験で、不動産投資の最初の1歩として賃貸併用住宅購入を検討されているようです。
賃貸併用住宅購入の最適なタイミングってあるのでしょうか?
※前回記事「毎日3分!不動産投資メモ録 #25 賃貸併用住宅ってどうなの?」からの続編となります。
◆賃貸併用住宅購入の3つのタイミング
賃貸併用住宅には、大きく分けて3つのタイミングがあると私は考えています。
パターン1.最初の1歩目で購入
まず、今回メッセージを頂いたハイヤーマンさんのように、不動産投資未経験者が最初の1歩目として、賃貸併用住宅を購入するパターンです。
「潤沢な自己資金が無い」「属性は十分」「アパートローンが借りれない」「親からの援助がある」「勤めている会社から補助がある」といった方に最適です。
私の周りでは、2年でCF100万円超を達成して今は悠々自適にニート生活を送っている元高校教師の投資家さんが、このパターンで成功しました。
また、楽待でも度々登場している地方高利回り投資の中島亮さんも最初の1棟目は賃貸併用住宅からスタートされています。
デメリットとしては、最初に多額の住宅ローンを引いてしまうことで、その後のアパートローンが借りにくくなる可能性があります。
パターン2.3棟目〜4棟目で購入
続いては、最初は1棟目2棟目と収益物件を購入し、3棟目〜4棟目で賃貸併用住宅を購入するパターンです。
「自己資金が枯渇してきた」「融資頭打ちになってきた」「サラリーマンをそろそろやめる」といった方に最適なパターンです。
私はまさにこのパターンで、サラリーマンをいよいよやめるタイミングで住宅ローンを使っておきたかったので、3棟目として賃貸併用住宅を購入しました。
また、私の周りでも、1棟目2棟目と少し無理して買い進めていったため自己資金が枯渇してきたため、3棟目に住宅ローンをフルローンで借りて賃貸併用住宅を購入した方がいます。
デメリットとしては、1棟目2棟目の購入で失敗していると、住宅ローンを借りれない可能性があることです。
パターン3.経済基盤確立後
最後のパターンは、ある程度不動産投資(or ビジネス)で成功してから、賃貸併用住宅を購入するパターンです。
「不動産投資経験も十分」「収入も自己資金も潤沢」といった、すでに上がった方に最適です。
10年前から不動産投資をやっていて、楽待がまだ上場前から知っている方はご存知かもしれませんが、楽待にも特集された松村裕一さんがこのパターンです。
松村さんは一級建築士でもあるので、不動産投資で成功されたあと、都内の人気エリアに自ら設計にたずさわって賃貸併用住宅を建てていらっしゃいます。(もはや自宅ではなくビルですが笑)
また、フロッピーディスクを発明するなど日本の発明王と名高いドクター中松さんも、世田谷に大規模な賃貸併用住宅を建築しています。
リビング約200平米、純金製トイレ1億円、全28戸の賃貸併用住宅を全総工費30億円で建てました。(「ドクター中松ハウス」で検索)
以上、賃貸併用住宅購入の3つのタイミングをお伝えしました。
◆ストレスは好きですか?
ところで、ちょっと話は変わるのですが、「ストレス」って嫌ですよね!?「ストレスが好き」という方はあんまりいないのではないでしょうか。
前回記事のコメントにもあったのですが、賃貸併用住宅購入に抵抗のある方には「共同生活へのストレス」を上げられる方も多いようです。
私には人見知りなところがありますし、公団住宅やマンション生活が長かったので、上下左右の隣人の生活音がストレスになることもありました。
ですから、無用なストレスを増やさないように、賃貸併用住宅を避ける気持ちは分かります。プライベート空間を守りたいですよね。
一方で、8年間モニター調査したアメリカの最近の研究では、「18.2万人の人がストレスからではなく、ストレスが身体に悪いと信じていたことによって死期を早めた」ことが分かったのです。
それどころか、逆にストレスには効用があり、ストレスがあなたを社交的にもするそうなのです。驚きですよね!
ストレス反応の一環として、脳の下垂体からオキシトシンが分泌され、 人との共感を高め、大切な人たちを助けたりサポートしたいと思わせるそうなんです。
このように、ストレスには効用もあり、ストレスが有害なのではなく、ストレスを有害と感じる人にとって有害なんだそうです!
(TED「How to make stress your friend」より)
◆まとめ
以上、賃貸併用住宅の最適なタイミングについてお伝えしました。みなさんにとって最適なタイミングが見えてきたでしょうか?
繰り返しになりますが、賃貸併用住宅には住宅ローンを使って合法的に不動産投資ができるという魅力がある一方で、デメリットやリスクを伴います。ストレスもあります。
そもそも不動産投資にはストレスがつきものです。「多額の借金を負う」「失敗できない」と多大なプレッシャーがかかります。
ただ、上記TEDのスピーカー健康心理学者のケリー・マクゴニガルは、スピーチの最後にこう言って締めくくります。
「意味のある人生は、ストレスの多い人生でもあります。
ストレスを感じる時、何かが間違っていると考えるのではなく、自分が気にかけていることは重要なんだと思うことです。
ストレスを自分にとって大切なことを見直す機会と捉え、学びや成長のために必要なもの、自分は今、挑戦しているのだと考えましょう。」
たくさんのストレスを味方につけて意味のある人生を送りたいですね!
◆編集後記
ストレスと言えば、電車の中で会社の上司に会った時ってたまらないですよね。自分は座っていて、上司が目の前に立っていたらもう最悪〜。
「声をかけようか」「見なかったフリをしようか」電車の中だから声もかけずらいし、でも無視すると礼儀のないヤツって思われそうだし。。。
でも大丈夫、このストレスが人生を豊かにしてるんです!笑
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