こんばんは、サラリーマン大家のTAKAです。

本日は、複数の変動金利指標のここ2年ほどの動きと今回の日銀金融政策決定会合によりマイナス金利政策解除の決定を踏まえ、今後のローン金利の動向についてコラムを書いていきたいと思います。

あくまで私見であるのであしからず。

1.マイナス金利政策の解除

皆様もご存知のとおり、3月19日の日銀の金融政策決定会合においてマイナス金利政策の見直し(無担保コールレート(オーバーナイト物)を0.0%〜0.1%程度で推移するよう促す政策に見直し)が行われました。

すでに3月のマイナス金利政策解除は、市場でも見込まれており、メインシナリオを考えられていたことから、大きな混乱なく国内外から受け入れたといえるのではないかと思います。

2.ここ2年ほどの変動金利指標の動向

今回は

10年物国債利回り

長期プライムレート(日銀ウェブサイトに公表されているみずほ銀行のレート)

短期プライムレート(日銀ウェブサイトに公表さてている最頻値)

住宅ローン変動金利(みずほ銀行の基準金利)

3か月物の日本円TIBORレートについての推移をグラフにしてみました。

 

短期プライムレートと住宅ローンの変動金利指標については、ここ2年間不動のレート推移ですが、他の金利指標については、次第に上昇傾向であることがグラフからよく見てとれます。

特に3か月物の日本円TIBORレートについては、マイナス金利政策解除の影響を受けてか、足元では大きくレートが上昇しています。

(そもそもの金利水準が極めて低いため、上昇してやっと0.2%を超えた程度の水準ですが)

3.今後の日本銀行の利上げの見通し

物価の上昇と大手企業を中心とした賃上げを理由に、今回マイナス金利を見直したかたちになりますが、みなさんも実感しているとおり、それほど生活が楽になっている印象はなく、好景気とは程遠い状態であるため、これ以上どんどん利上げを行っていく状況にはなく、年内にもう一度利上げがあるかないかといった状況であるといわれています。

4.今後の変動金利の見通し

今後の金利の動向についてはさまざまな方がさまざま予測を行っており、中にはローン金利はそれほど変動しないのではないかとの見る向きもありますが、昨日(19日)のコラムに書いたとおり、水準として数%の大幅上昇はおそらく起こりえないにせよ、1%以下程度では金利の上昇が見込まれ、不動であった短期プライムレートについても金利が上昇するのではないかと思っています。

その根拠としては、以下の3つが挙げられます。

(1)日銀がマイナス金利をやめたこと

(2)メガバンクが預金利息の引き上げを公表したこと

(3)金融機関でも賃上げが予定されていること

特に(2)については、ローン金利もあげますよといった金融機関側からのメッセージであり、(3)については、金融機関側にとっては大きなコスト増になるので、ローン金利を上げることでコスト増分の補填をはかるのではないかと思っています。

5.おわりに

今の景況感を考えると、大きく懸念するようなローン金利の上昇が起こるとは思っていません。

ただしじりじりと金利は上がっていくことが見込まれていることから、確実に銀行融資を受けている大家にとってはコスト増になる話なので、動向には注視していく必要があると思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。