北国の大家です。
いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。
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本当にありがとうございます!
<果たし状>
コロナ療養していました。読者の方(書道の先生)から、果たし状サイズのお礼・激励の書状を頂きました。いや~、本当に嬉しいでものすね!
不動産投資家って際限なく規模を拡大しますよね(笑)!?
資産が1億で目標5億と言い、5億で目標10億と言い、10億になるとそれ以上と目標設定する人が、私も周囲には大勢います。
ラクマチのコラムを読んでいても、ひたすら規模の拡大を目指す投資家が多い気がします。
私の感覚としては昨年まで、こう思っていました。
人間の欲望とは、そんなもんだろう(笑)
不思議はない、フツーだって感じです。
話は変わり・・
今年に入り5年前、脱サラ直後に読んだ本を(やっと)思い出せました。
出典:Amazon
脱サラ直後の5年前には全く意味の解らなかったこの本の意味がようやく解りました。
本書の主張+3年前から始めたアドラー心理学研究サークルで、不動産投資家が際限なく規模を拡大する(本質的な)理由の一つが解った気がします。
まずは、この本の主張です。
安心=安定ではない(×)
私は安定を求めてサラリーマンになりました。
子供の頃から、そう教わってきたからです。
しかし本書では、安心は安定ではないと言います。
私なりの解釈としては、
サラリーマンで同じ仕事をずっと続けていると、これでいいのか?と不安になる事はないでしょうか?
「がんばったのは最初だけで、今は惰性でやっているだけかも?」
「今後も必要とされる価値のある仕事なのか?」
みたいな感じです。
「自転車は走り続けているときが一番安定するのと同じ」と言う方もいます。
余談ですが、
私は走りながら考えるタイプで世間では危うい人と見られています(汗)
本書では、走りながら考える事を推奨していました。
これ一つとっても、本書とは相性がいいです(汗)
本書では安心の正体(必要条件)をこういいます。
1.承認
2.繋がり
3.挑戦(チャレンジ)
今回コラムのテーマで取り上げた理由は、タイトルの通り不動産投資家が買い続ける理由のほかに、私自身が脱サラ後この3つを追求していたからです。
まずは私自身の実践例で言えば・・
1.承認
承認してくれる人の声を聴くことを心掛けました。
だいたい何をやっても、こう分かれます。
2割:肯定派
6割:どちらでもない
2割:否定派
2割の否定派の声が大きく聞こても、実は同じくらいの肯定派がいる。
(声の大きな否定的な意見など)自分が感じる以上に、ジツは承認されている事を感じ取ることが重要だと考えました。
アメリカの大統領でも半分は否定派です。
2-繫がり
不動産に限らず自分を承認してくれるコミュニティですが、今はこんな感じです。
・家族(これが難しい笑)
・業者(不動産、建築、リフォーム、金融機関、士業)
・投資家仲間(投資家仲間、コラムニスト、コメンテーター、読者)
・社長仲間(地元の〇〇会)
・ボランティア仲間(後援会、民生委員、その他)
・サークル仲間(不動産・心理学・野球)
ジュニアさん風に言えば、出来たのではなく作ったのです!
一つ言えば、本質的には家族が一番難しいです(汗)。
旦那・お父さんの仕事に興味を持ったり、協力したりする家族は少ないと思いますが、そのことです。
先月初めてお会いした投資家の女性は、旦那は不動産投資に興味はない。自分一人でやっていると仰っていました。
私が25%で買った田舎物件エリアに、最近14%で買われたようです。この辺は別なコラムにしてみます。
ちなみに、私がコラムで「私」ではなく「私たち」と言うのは、家族で取り組んでいると感じている事と、「我こそは人生行路の成功者」のような思い上がりを防ぐためです。
おまけで言えば、これらコミュニティから貢献感を得られるのも大きな目的です。
貢献感は別なコラムにします。
3.挑戦(チャレンジ)
一番重要な部分です。
本書では、人は挑戦する事で安心すると言います。
アドラー心理学は勇気の心理学と言われ、挑戦するには勇気が必要と言われています。
私は挑戦に役立つかな?とサークルに参加している感じです。
4-まとめ
その上で、ここからは私の考察スタートです。
人は本質的には、安心・安全を求めています。
メンタル的に安心するためには、挑戦(チャレンジ)が必要だから、新たな物件を買い続ける面があるのだと思います。
そうではなく
ちゃんとした合理的な目的を設定している人が多くね?
と感じる場合もあると思います。こんな感じです。
・相続税対策
・ご子息のため多くの資産を作る
・資産防衛のミッション(養子など)
・金持ちになりたい(貧乏だったから)
ジツは、私の勉強によると、これらは顕在化した意識(フツーの意識)としての表面的な理由です。
人は潜在意識で行動して、行動した理由を与えるのが顕在化した意識という説があるようです。
意識の話は、今回は割愛します。
潜在意識(本当の行動原理)としては、(特に専業大家は)自分がメンタル的に安心を得たいと言う欲求の現われで、ごく自然な行動に思えるのです。
挑戦を続ける事で安心感を得られる。
言い換えると、
買い続ける事で安心する(幸福を感じる)
のだと思います。
特に専業はね!(笑)
不動産投資の目的は相続税対策のためなどは、ジツは後付けで(潜在意識が行った)自分の行動を正当化する理由を、顕在化した意識が与えてくれているだけです。
大きな会社が買い進めるならともかく、生活に困らない個人が50億、100億と買い進めるのは「人間はそんなものだろう」と思っていましたが、少し行動原理が納得できた感じがします。
人は安定ではなく安心したい
余談ですが、
私も脱サラ直後はコラムニストの億トレ大家さんの言う「虚無感」と戦っていました。
知人の大家さんも、専業になってから鬱っぽくなった人もいました。
鬱っぽくなったのは、虚無感と戦っていたのだと思います。
この状況を見て「働け!」と言った、心温まるアドバイスをした大家さんもいました(汗)。
働くのも良いですし、億トレ大家さんが提唱するクソ物件を買って戦うのも良いですが、人が安心する原理が解れば、(働いても働かなくてもいい。クソ物件を持っても持たなくても良い。問題はそこではない)安心して幸福が追求できるなと実感しています。
繋がりを作り、承認されて、挑戦(チャレンジ)する
だけで良いし、今の私もまさにこの3つを大切にしています。
ちょっとした事から、5年前に読んだ本を思い出した考察でした。
私達夫婦はコラムを通じて初心者の方に、不動産投資に取り組む際の「情報」と「勇気」を届ける事をテーマとしています。
我々の実践行動が、少しでも皆様のお役に立つ事を願っています。
―以上です―
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