◆幸せですか?
「今、あなたは幸せですか?」
1.とても幸せ
2.どちらかといえば幸せ
3.あまり幸せではない
4.まったく幸せではない
私たちが不動産投資する理由は、究極的には「幸せになる」ためだと思うのです。
そして、不動産投資で成功して経済的な自立を確立することが幸せにつながると信じているからこそ、リスクを冒し多額の借金を負って不動産投資するんだと思うのです。少なくとも私はそうでした。
ただ、私はとんでもない勘違いをしていたことに気づいたのです。。。
◆日本人の幸福度
イプソスというフランスで設立された市場調査会社があります。90カ国に拠点を持ち、18,000人以上の従業員が働く世界第3位の調査会社です。
その調査会社イソプスの「幸福度調査」は、メディアでも度々取り上げられるのでご存知の方も多いかと思いますが、毎年日本を含む世界約30カ国を対象に幸福度を毎年調べています。
この調査は、16~74歳の日本人約2000人を対象としており、サンプルの構成が国勢調査による成人の人口動態を反映するように調整されています。
この結果を見ると、興味深い発見があります。
それは、「日本人は幸福度が低い」とよく言われていますが、世界各国と比べても本当に低いということです。
調査対象の30カ国中28位と、幸福度は下から3番目の低さです。日本で幸せだと答えた人は57%で、反対に幸せではないと答えた人が43%もいました。
(2024年3月「2024年イプソスグローバル幸福感調査レポート」より)
しかも、調査項目27項目中、17項目で30カ国中最下位です。最上位でも26位。
さらに、2011年から2024年の13年間で、日本人の幸福度がどんどん低下していっています。70%→57%まで下がっています。
日本人の幸福度、めちゃくちゃ低いんです。。。涙
◆なぜ日本人は幸福度が低い?
これってなぜなんでしょうか?なぜ日本人の幸福度っていつも低いんでしょうか?
曲がりなりにも日本は世界第4位の経済大国ですし、他国と比べても豊かな暮らしをできているはずです。健康な人も多くて平均寿命も長い。
何より治安の良さや町の清潔さは、我が家に訪れる世界中のゲストから羨ましがられます。
今ホームステイしているイギリス人女性がこんなことを言ってました。
「私は日本の図書館が大好き!静かで集中できるし、何より安全。ロンドンの図書館だったら、ノートPCやカバンを席においてトイレ行くなんて考えられない。」
「ロンドンだといつも気を張ってなきゃいけないし、日本に来てほんとうにリラックスできる。日本って本当に良い国だと思う!」
そんなイギリスも幸福度ランキングでは10位と高位置です。日本よりもはるかに幸福度が高いです。
別の調査会社2024年版の世界幸福度報告(World Happiness Report)においても143カ国中51位。こちらの調査は、まだ内戦や政治的混乱している国も含まれていますから、いかに日本人の幸福度の低さが分かるかと思います。
この結果から、経済的に裕福だったり、身の安全だったりが、幸福度に影響しているわけではないということが分かります。
では、なんで日本人ってここまで幸福度が低いのでしょうか?
◆私も幸福度が低かった
私もかつては幸福度の低い日本人の一人でした。
不幸だと思ったこともそんなにありませんが、幸せだと思うことも一瞬。「ずっと続く幸せなんてない」と思い込んでいました。
毎日窮屈な満員電車に揺られ、大嫌いな上司に愛想笑いをして、会社から言われた通りに仕事する毎日。
今がどんな状況でも、結婚すれば幸せになる。子供ができれば幸せになる。出世して給料が増えれば幸せになる。良い家に住めば幸せになる。
そして、不動産投資で成功してたくさんのお金を手にすれば幸せになる。ずっとそう思ってました。
でも、何も変わりませんでした。勘違いだったんです。
たしかに「幸せだ」と感じる瞬間はありましたが長くは続きません。「幸せではない」と感じる割合が減るわけでもありませんでした。
仮に家賃収入が1億円10億円になったとしても、1億円10億円の貯金ができたとしても、幸福度はさほど変わらないんです。
逆に「#45 不動産投資成功の裏にあるダークサイド」で書いたような不幸なことが次々起こるんです。不動産投資や仕事が好調になればなるほど・・・
◆最高の人生にするためには?
ですから、特に幸福度の低い私たち日本人にとって、永遠の課題なんです。どうしたら幸福度を高めることができるのか?
私にとって不動産投資への挑戦は、「幸せとは何なのか?」の探求だと言っても良いかもしれません。
私は不動産投資を勉強しながら、さまざまな幸福関連の本を読み漁ってきました。自己啓発本もいっぱい読んできました。
そして、ようやく答えが見つかりつつあります。まだ偉そうにコラムで書けるほどのことではないのですが。
古代ギリシャの哲学者アリストテレスは幸福を語るとき、「eudaimoneinユーダイモニア(幸福に暮らす、1人称)」と「eudaimonizenユーダイモニゼン(誰かを幸福だと見なす、3人称)」という2つの言葉を使い分けたと言います。
前者は「幸福かどうかは自分自身で決める」という自主的、主観的な幸福。後者は「他人から見てどう見えるか」「他人と比べてどうか」という客観的な幸福。
私は今後どのような人生だったとしても、「最高に幸せな人生だった!」という幸福感に包まれながら最期を迎えると、心に決めている次第です!
みなさんはどんな人生を送りたいですか?
◆編集後記
私の名前は「幸せを知る」という字を書きます。
小学生の頃は女の子の名前っぽくてすごく嫌でした。名前を付けてくれた母や父に文句を言ったこともあります。
でも、今では「幸せとは何かを知ること」が自分のミッションだと思うようになりました。
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