昨日の日経平均は、36,000円を割り込む
過去2番目の下げ幅となりました。

7月11日に42,224円に到達したものの、
7月26日には37,667円に急落。
7月31日には39,101円にまで持ち直したことを受け、
回復基調は固いと読まれた方。
或いは、一時的と判断された方。

ここ一月の乱高下で、
様々な思惑が悲喜交々に錯綜したと思います。

もちろん、
こうしたボラのアップダウンが激しい時こそ、
大きく利ザヤを出せるチャンスですが、
逆もまた然りですよね。

こうした株のように即効性で結果が出る投資と異なり、
不動産は基本はまったりとしています。

不動産の収入は、言うまでも無く
インカム(家賃)とキャピタル(売却益(損))が
メインとなっています。

キャピタルはともかく、
インカム(家賃)は世のインフレ・デフレの傾向の影響を
比較的受けにくいことは、皆さんご承知の通りです。

もちろん、家賃も景気の変動を受けますが、
家賃を上げ下げするタイミングは、
一般的には契約更新時か入退去時となりますので、
どうしても影響は遅効性となるわけですね。

僕たち大家にとって、
これは良い面、悪い面の両面を持っています。

良い面は、景気の振れ幅に一喜一憂することなく、
腰を据えた事業運営が行えるというものです。

家賃収入を軸にした賃貸経営では、
その収益性をどう高めていくか?という点においては

・共用部や空室の改装を、現状回復/リノベどちらにするか?
・家賃は上げるか、下げるか。イーブンか?
・広告媒体は、どこまで広げる?
・広告宣伝費はどうする?
・その他

と、様々な観点から検討する余地がありますが、
基本は入退去に伴って取り組むことになるためです。

一方、悪い面としては、

・徐々に変化する場合、そのトレンドを把握し損ねやすい
・その結果、気が付けば”ゆでガエル”となってしまう

というものがあります。

目に見える変化の幅は少ないとはいえ、

・物件の築年の変化
・ライバル物件の動向
・エリアの人口や産業動向

等によって、自物件を取り巻く状況は確実に変わっていきます。

空室が出たら、機械的にリフォームと募集を繰り返すのではなく、

・常に最新のエリアの状況を把握し、
・入居者のニーズを取り入れ、
・自分の経営状況から、無理なく投下できる資金量を確認し、
・管理会社さんやリフォーム業者さんと適切なコミュニケーションを取り、

自らの賃貸経営をブラッシュアップしていきたいですね。

頑張りましょう!