◆ネット掲載物件はクソばかり
「ネットに掲載されている物件は、99%購入NG物件」
よく楽待や健美家といったポータルサイトなどのネット掲載物件はクソ物件ばかりだから買ってはいけないと言う人がいます。業者もよく言いますよね。
不動産業者が良い物件情報を得た場合、わざわざネットに掲載するわけがない。まずは抱え込んでいる顧客に紹介するはずというわけです。
それでも、ごく稀に良い物件がネットに掲載されることありますが、最近では瞬殺です。瞬く間に買付が何十本も入って売り止めになってしまいます。
そのため、ネットに掲載されているのは、顧客に紹介しても売れないと思われる物件だったり、紹介しても売れなかった物件、いわゆる訳アリ・売れ残り物件ばかりだという考えです。
本当にネット掲載物件は購入NG物件ばかりなのでしょうか?
◆ネット物件を買っている投資家は多い
たしかにネット掲載物件は、安易に手を出してはいけない物件が多いというのは間違いありません。
売れ残り物件は当然ながら、投資家が利確のための出口にしている物件や、高値掴みを狙った物件も掲載されています。
しかし、私の考え方は少し違います。
ネット掲載物件で「絶対に購入NG」という物件は、感覚的にはなりますが、30%程度だと思っています。70%は「購入OK物件」だと私は考えています。
この考えには大いに反論があるかもしれません。「そんなバカな事言うな」と怒る方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、70%という割合はともかく、ネット掲載物件を買っている不動産投資家が多いのは事実です。実際にネット掲載物件を買ったことのある人は、「ネット掲載物件にも十分に買える物件がある」と賛同されると思います。
もちろん売り出す直前の物件情報を入手して、一般市場では考えられないような好条件で購入した成功例もあります。業者の上得意顧客となり、優先的に良い物件を入手している例もあります。
ただ、それはごく稀です。
私の周りの成功している不動産投資家も、普通にネット掲載の物件を買っています。私もネット掲載物件を買っています。
「ネット掲載物件 = 99%クソ物件」
⇕
「ネット掲載物件 = 70%購入検討物件」
この考え方の違いは、大きな差として成果に出てきます。
この違いに、次々と物件購入して成功していく不動産投資家と、なかなか物件を買えずに成功できない不動産投資家の違いがあると思うのです。
◆ネット物件掲載例
それでは、 「ネット掲載物件 = 99%クソ物件」と考える人がいる一方で、「ネット掲載物件 = 70%購入検討物件」だと考える人がいる。
どうしてこのような考え方の違いが出てくるのでしょうか?
私はこれまでたくさんの不動産投資家にお会いしてきました。たぶん1000人は超えていると思います。
それで気付いたんです!この考え方の違いはその人の持つ「前提感」の違いからくるのではないかと。
たとえば、ネットに掲載されている物件で、仮にこんな物件があったとします。神奈川県横浜市の7500万円利回り7.2%の物件です。
※関東の以外のエリアで物件を購入の方は、おおよそ類似の条件でお考えください。重要なのはネット掲載物件を見た時の「反応」なんです!
まぁ〜、買わないですよね。横浜とはいえ、最寄り駅徒歩15分という立地の割に、利回りも低いですし資産価値としても低そうです。
都心でいえば、ネットに掲載されている物件はこんな物件か、利回りは高いけれど難アリ訳アリ物件ばかりです。
一方で、地方の物件は、利回りはもう少し高いかもしれませんが、築年が古かったり入居需要に難があったり、修繕が大きく必要だったり、何かしら売れ残る理由があります。
たしかにネット物件は買えない物件ばかりのように思います。
◆成否の分かれ目
しかし、これまでお会いしてきた何人もの不動産投資家の中で、不動産投資で成功する人と成功できない人は、ここに違いが出てくるんです!
こういった物件を見た時の、「反応」の違いなんです!
どのように反応するのか、どのように考えるか、その「前提感」が大きく違っているように思うのです。
どういうことか・・・次回もう少し詳しく解説します。
(つづく)
◆編集後記
以前、群馬にお宝物件発掘ツアーをした時の話です。
ツアー参加者数人と不動産業者周りをしていたのですが、地場の不動産業者が「この前来てた東京の人が、悪い業者におしこくられててさ〜」 って言うんです。
最初「えっ、どういう意味?業者がおしっこをかける?そんなことある?」と思ったのですが、どうやら群馬の方言で「買っては行けない物件を押し込まれた」という意味らしいんです笑
いろいろな場所に行けたり、方言の違いを楽しめるのも不動産投資ならではだなと思った次第です!
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