■ヤバイ状況!?
こんにちは! 埼玉サラリーマン大家です。
ここ5年~10年くらいの市況を振り返ってみると、不動産の相場も株価もずっと上昇傾向でした。コロナや戦争など・・・(短期的には)いろいろとありましたが、リーマンショックのあとは基本的に右肩上がりの状況だったと思います。
実感を伴わないと言われることも多いですが、『景気が良い』状態が続いてきたとは思います。
私の中では、今でも『景気が良い』状態を継続中だと思っていました。株価も一時乱高下しましたが持ち直してきましたし、不動産相場が崩れたわけでもありません。投資への熱も高いままです。
しかし、先日・・・
税理士の先生のところへ行ったときに衝撃の言葉を聞きました。
『最近、顧客の企業の景気が悪くなっていて・・・、赤字の企業など苦しんでいるところが多くなっているんですよ。』
街の税理士さんですから、地元の多くの中小企業の収益状況を把握されています。その感覚として、最近は景気が悪くなってしまったと感じているわけです。
私としては、(一応は)まだまだ好景気の中にいるのかと思っていただけに衝撃的な言葉でした。多くの中小企業にとっては、既に不景気の波にのまれつつあるのかもしれません。そろそろ、景気の先行きに暗雲が立ち込めてきた可能性もあります。
■コストの上昇
景気の悪化要因はコストの上昇でしょう。最近は・・・、様々なコストが急上昇しています。それは不動産投資でも感じられますよね。
そのコスト上昇分を価格転嫁できない業態は厳しいということなのだと思います。不動産投資もそうですよね・・・。簡単に家賃は上げられません。ライバルの大家さんの様子を見ながら、少しずつ家賃アップを試みていますがコスト上昇分を転嫁できているかと言えば難しいところです。
賃貸業の場合、売上に対する利益の割合は多いので赤字になることは少ないでしょう。(融資の割合が多いので、資金繰りなどの別の問題はありますが)
ただ、普通の企業の場合は売上に対する利益率は低いですから、コストの上昇は経営の問題に直結します。価格転嫁するのか、倒産するのか、どちらかの道になるでしょう・・・。中小企業の多くは、簡単に価格転嫁できないので経営状態が悪化しているのでしょうね。
■不景気に突入?
気になるのは、これが不景気に突入するサインなのかどうかです。これが難しいところですよね。
今後、きちんと価格転嫁が進んでいくのであれば好循環になって逆に好景気になることもあり得ます。受注価格の上昇まで多くの中小企業が耐えきることができればですが。
ただ、現時点で不景気の中小企業が増えているということなのであれば・・・、このまま進むとヤバイ未来もあり得ます。大きな不景気に突入する前触れだったということにもなりかねません。
大企業は内部留保が大きくなっているという報道もありますし、そういう意味では全体的には儲かっているのかもしれません。ただ、中小企業への波及が遅いのかもしれませんね。末端の従業員への波及はずっと先なのでしょう。そうなれば、家賃アップも更にずっと先ですね・・・。
今回は、『税理士さんの感覚として中小企業の景気が悪化している』ようだということを取り上げてみました。もしかしたら、景気の風向きが変わってきたのかもしれません。
もし、今後の景気が悪くなるのだとしたら・・・不動産相場も下がるということです。そうだとしたら、急いで不動産を買う必要も無いわけですね。ただ、そうだとも言い切れないから難しいところです。インフレが進むということは物件価格も上がるわけですし、本当はどうなるか素人には分かりません・・・。
(結局は、安いと思える物件が出たら買いたくなるのでしょうけど)
私としては、
『とりあえず、妥協した買い方はしばらく控えようかな?』
という感じに思っておくことにします。本当に安いと思える物件が見つかったときだけ購入するようにしておけば大きなケガは少ないでしょうから。
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