◆不動産投資で成功する人、失敗する人
「不動産投資で成功するには、大量の情報を浴びなくてはいけない」
不動産投資で成功する人と失敗してしまう人の差を見ていると、情報収集力の差にあるように感じます。
たとえば、ちょっと前に大問題になった「かぼちゃの馬車」を購入してしまった人たちの最大の反省点は、ちょっと調べれば分かったことを調べなかったことにあったと思います。
Googleでかぼちゃの馬車の情報をちょっと検索すれば、どんなものかわかります。不動産業者の情報だって簡単に調べられそうなものでした。
(その後、ものすごい情報収集力を発揮して、仲間を募って徒党を組み、勝てる弁護団を味方につけて、前代未聞の代物弁済を勝ち取ったことは見事ですが)
恥ずかしい話、私自身も情報収集力の無さから大失敗を犯しました。
競売で落札しようとしている物件のオーナーが、地元では有名な○翼のボスだったなんて、ちょっと地元で情報収集すれば分かりそうなものです。
しかし、当時の私には情報収集力がなかったばかりに、手を出してはいけない物件に手を出してしまい、とんでもない目に会いました。。。
ですから、不動産投資の成功には、いかに大量の情報を集めるかという情報収集力が求めれます。
よく先輩不動産投資家が「始める前にまずは30冊以上の関連書籍を読みなさい」とよく言われる所以ですね。
◆情報収集力だけでは足りない
ところが、情報収集力だけでは足りません。
スマホのアプリやSNSを使っていれば、情報はとめどなく押し寄せてきます。物件情報もメールフォルダに大量に溜まっていきます。
そのため、膨大な量をさばききれず、自分にとって有益な情報を見逃したり、不確かな情報を誤読してしまったりすることもあります。
また、最近YouTubeで人気の教育系コンテンツなども、誤った知識や情報を流していることもあります。私たち情報を受け取る側は注意が必要です。
昔と比べたら今では不動産投資についても大量の情報が流れてきますが、すべてが正しい情報ばかりではありません。自分には不向きの情報だったりもしますよね。
そこで、今度は大量の情報をさばく能力や情報の真偽を見極める能力が必要になってきます。
「情報の価値」を理解する能力が必要になってくるのです!
◆情報の価値を知る偉大な人物
「情報の価値」の重要性については、太古の昔から知られていました。
たとえば、みんな好きで私も大好きな「三国志」に登場する曹操孟徳は、情報の価値の重要性を知る偉大な人物の一人ですよね!
曹操が飛躍するきっかけとなった有名な戦が、「官渡の戦い」です。
当時最大勢力だった袁紹を破った有名な戦いです。当初この戦いは、さすがの曹操も苦戦続きで、時々弱音を吐いていたとも言われています。
ところが、戦況を一変させたのが、”とある情報”でした。
裏切った袁紹側の参謀がもたらした「烏巣(うそう=場所)に輜重(しちょう=食料物資)があるから、焼き払えば形勢は逆転できる」という情報を得て、烏巣を襲撃して袁紹軍を打ち破りました。
一方で、曹操が情報によって天下統一を阻まれてしまったのが、かの有名な「赤壁の戦い」です。
敵軍から送り込まれたニセ情報を曹操が信じてしまったことによって、敵の呉軍に大敗してしまう事態になりました。
・官渡の戦い ー 弱小勢力ながら情報を信じて勝利、最大勢力へ
・赤壁の戦い ー 最大勢力ながらニセ情報を信じて大敗、天下統一を阻まれる
三国志はこのような対比が見事で、読み物として人気なのかなと思ったりします。すごく面白いんです。
このように曹操は天下を統一していこうとする過程で、何度も何度も情報の価値を体感する出来事があります。曹操は誰よりも情報の価値を大事にしていたんですね。
◆誰もが知る有名な一節の前段
そして、曹操と言えば、「孫子の兵法」を現在の私たちがよく目にするテキストに編集した人物でもあります!
「孫子の兵法」といえば、武田信玄や徳川家康、さらにはナポレオンなど歴史上の偉人も読んでいたと言われるほどの名著ですよね。現代でも、ビジネスやアスリートの世界でも必読書として読まれることが多く、不動産投資においても役立つ知恵が満載です。
そんな孫子の兵法には、情報の価値の重要性を伝える箇所が何箇所も出てくるんです。孫子の兵法を編集した曹操の思いが伝わってくるかのようです。
たとえば、誰しもが知る有名な一節があります。
「敵と味方の両方の情勢をよく知った上で戦ったならば、何度戦っても敗れることはない」といった意味ですが、しばしばビジネスの世界でも使われたりしますよね。
不動産投資の成功でもとても重要な考え方だと思います。買う立場であれば、売主や物件をよく調べ、自分の現状や強み知ることで、有利に交渉を進めて購入することができます。
ところが、この有名な一節につながる重要な前段の一節があることはあまり知られていないんです。
どのような一節かというと・・・
(つづく)
◆編集後記
三国志といえば、やっぱり横山光輝さんの書いたマンガですよね!
祖父母の家に行く度に近くの本屋さんでおじいちゃんに買ってもらって、何度も何度も読みました。
そして、北方謙三さんの小説にたどり着き、コーエーのゲームにドハマリするというフルコースを歩んだ人も多いのではないでしょうか!?笑
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