◆情報の価値を伝える有名な一節
シリーズでお伝えしております「孫氏の兵法」コラム。
前回のコラムでは、孫氏の兵法で一番有名な一節とも言える「彼を知り〜」には重要な前段があるということをお伝えさせて頂ききました。
#160 不動産投資成功の秘訣は「孫子の兵法」に書かれていた!(2)
この前段をご存知の方はかなり勉強されている方だと思いますが、意外と知られていません。
ただ、この前段の勝つための5つのポイントがあるからこそ、相手を知り自分を知れば「100回戦って100回勝つ」とまで言い切ることができるんですよね。
投資する金額が金額なだけに、失敗できない不動産投資にも通じるものがあります。負けないということが重要になってくるんです。
そのため、孫子の兵法には、「情報の価値」の重要さを教える有名な一節が出てくるんです!
この教えは、私が不動産投資で経済基盤を確立するためにも、とても重要な教えでした。この一節を知ったからこそ、今の私があるといっても過言ではないです。
私に情報の価値の重要性を教えてくれた一節とは、どんな一節かというと・・・
◆100回戦って100回勝つには?
孫子の兵法に記された「情報の価値」の重要さを指摘する一節とは、次の通りです。
(聡明な君主や優れた将軍が、軍事行動を起こして敵に勝ち、人並み以上の成功を収めることができるのは、事前に敵情を察知するところにこそあるのだ。)
つまり、100回戦って100回勝つためには、相手よりも先に事前に相手の情報を探り出していることが重要なのだと言っています。
そのためには、情報収集のためにお金や手間を惜しんではいけないわけで、次の一文が前段にくるんです。
(数年にも及ぶ戦争が、たった一日の決戦によって成否を分けるにもかかわらず、情報収集のためにお金や地位を与えることを惜しんで、情報収集を怠っていては、指揮官失格である。)
いや〜、これほんとそうですよね!
不動産投資においても情報収集のためのお金や時間や手間をケチってしまったばかりに、重大な欠陥を見落としていたり、高値掴みしてしまうこともあります。
最悪は破綻してしまうことだってあります。その後の人生が、借金に追われる苦しい人生になってしまう可能性だってあります。
しっかりとお金を払うべき時には払って、時間と手間をかけるべき時にはかけて、情報収集をしないといけないと強く自分に戒めています。
◆孫子の兵法の奇妙な謎
ところで、孫氏の兵法には1つの奇妙な謎があると言われています。
孫氏の兵法は「計編」から「用間篇」まで全13篇で成り立っているのはご存知の方も多いかと思いますが、謎のなのはその編成なんです。
というのも、書物の終わりというのは、結論だったり著者の考えやまとめといった核心部分がくるのが一般的です。なぜ最後に「用間篇(スパイ編)」が最後にもってきたのか・・・?
実際、12篇目の「火攻篇」には、全体の結論のような記述が書かれているんです。そのため、「用間篇」は番外編なんじゃないかと解釈する人もいるそうなんです。
最も古い残存資料である竹簡本の篇目では、用間篇を十二番目に、火攻篇を十三番目となっていることから、「火攻篇は孫子全体を締めくくるにふさわしい内容を備えているから、それが本来の体裁であったと思われる」とする説(浅野裕一著「孫子」講談社学術文庫)が有力なんです。
◆残された謎
ただ、1つ疑問が残るんです。
それでは、誰が何のためにわざわざ順番を入れ替えたのか?用間篇を一番最後にもってきたのか?
それにはとても面白い説があるんです。順番を入れ替えたのは「曹操孟徳」なのではないかという説なんです。
前回コラム「#159 不動産投資成功の秘訣は「孫子の兵法」に書かれていた!(1)」でもお伝えした通り、孫氏の兵法を現在の私たちが目にするテキストにしたのは曹操です。
曹操は、官渡の戦いや赤壁の戦いなど、嫌と言うほど「情報の価値」の重要性を知る機会がありました。だからこそ、曹操にとって最も重要な用間篇を最後にもってきたのではないかという説なんです。
これ、すごい面白い説ではないですか!?
マンガやゲームの世界のいちキャラクターに過ぎないと思っていた曹操が一気に身近に感じ、曹操の思いが汲み取れるような気さえしています!
(曹操と名馬絶影)
◆まとめ
ということで、3回シリーズでお伝えしてきました「孫子の兵法シリーズ」はいかがだったでしょうか?
あまり「いいね」が伸びずコラムとしては不評だったようですが、「孫子の兵法」は不動産投資をやるなら絶対に読んでほしいなと思います。
私自身も情報の価値の重要性を軽視し、最初の1棟目の購入でつまずき大変な思いをしました。そこからです、「情報収集にはお金も時間も手間もかける!」と誓ったのは!
毎週金曜夜に配信するメルマガの最後でいつも結んでいる言葉。アメリカ合衆国建国の父の一人として讃えられるベンジャミン・フランクリンは言います。
「財布のお金をすべて脳につぎこめ!脳がやがて財布をお金で満たしてくれるだろう」
お金の無いサラリーマン大家駆け出しの頃から、毎年30万円、50万円100万円と予算を設けて、情報収集や知識習得にお金を注ぎ込むようにしてきました。
そのお陰で、今、不動産投資でそれなりに成功して、ある程度悠々自適な生活をすることができるようになりました。
情報の価値を知り、変に情報収集をするためにお金や時間をケチったりしないようにしましょうね!
(完)
◆編集後記
これまで色々な投資の本だったり自己啓発系の本を何千冊と読んできましたが、当時の妻は困惑していましたね。
本棚には何やら怪しい投資本やら宗教じみた本がいっぱい並んでるし、旦那はいきなり多額の借金作ってマンション買ってくるし、、、
「旦那がヤバい・・・」と友達にも相談していたらしいです笑
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