お疲れ様です。
昨日は、大家さんが人をお雇するということについて、
頭出しをした時点まででした。
① 大家さんの仕事は、基本は一人でも賄えること
② そもそも管理や修繕など、アウトソーシングが基本のビジネスモデルであること
③ それ以外の業務についても、切り出しは可能なこと
④ 業者成りした後は、業務委託という形でビジネスの幅も広がること
(もちろん、業者であっても一人、もしくはご家族のみでされている方も多いです)
大家にとって、人をお雇するということは、
概ね上記のようなイメージで捉えられているのではないでしょうか?
③の業務については、以下の2種類に大別できます。
■総務・経理系
・伝票分類~入力~入力後の台紙への貼り付け、システム入力
(これは、税理士事務所にお願いしている人も多いかと)
・郵便物整理とスキャン保存、ファイリング
■営業系
・物件検索~問い合わせ
・シミュレーション
その他にもあると思いますが、
外注できるものとして、
概ね、上記の内容が思いつくのでないかと思います。
専業大家になってからは、
時間を持て余す人も多い中、
「それくらい、自分でやるよー」
という人も多いと思いますが、
まだ、サラリーマンと兼業されている大家の方にとっては、
上記のお仕事も溜まっていくと、大変かと思います。
もちろん、
「もう、そうした雑務から解放されたい!」
そうした思いをお持ちの方も、多いのではないでしょうか?
そうした人が業務をアウトソーシングした際の
メリット、デメリットを以下に整理してみます。
■メリット
・自分の時間に余裕ができる
→その結果、不動産事業を始めた目的の一つである、
時間的自由を手に入れることができる
・高スキルの人にお願いできれば、スピーディに仕事が進む
→サラリーマンの方等、決算期末を過ぎてから、
慌てて伝票整理を始めるような方も多いのでは?
外注することによって、よりタイムリーにデータ整理が進み、
結果として、より早期に経営の実態把握が行えるようになります。
これは、とりもなおさず、経営判断という、
経営者がもっとも行うべき業務に自分の持ち時間を振り向ける
ことができるようになることを意味します。
誰にでもできる仕事は誰かに任せて、
自分にしかできない仕事に特化する、という訳ですね。
■デメリット
・コストがかかる
→どういった雇用形態か?
また、どういったレベルの方をお雇するか?
によっても大きく変わってきますが、
基本は固定費として、毎月キャッシュアウトが発生します。
それが、費用対効果に見合うものであればよいですが、
なかなか思った通りのアウトプットが出てこずに、
イライラとしてしまう…
そんなことが起こり得るのもまた、外注です。
・意思疎通が難しい
→直雇いの場合でも、
リモートでの業務委託のような場合でも、
どちらでも、この問題は起こり得ます。
そもそも、仕事の中身を一番に理解しているのは、僕たちです。
また、仕事に対して一番やる気があるのも僕たちですし、
一番責任を負っているのもまた、僕たちです。
そんな僕たちと、同じだけの熱量をもって、
時給制の外注の方たちに業務に向き合ってもらおう。
そう考える方が、おこがましいです。
雇われの身である以上、
多くの人は、早く時間が過ぎてほしいし、
早く仕事から解放されたいと思っています。
その仕事で儲かろうが、損が出ていようが、
自分はお給料さえちゃんといただけていればOKなのですから。
責任感が無いとは言いませんが、
僕たちとは、抱えている責任感の質も量も、まるで異なります。
それは当然のことなので、そのことを追求しても仕方ないです。
そうではなく、限られた時間の中で、
如何に的確に仕事をしていただくか?
そのための準備を、雇用する側が、きちんと準備する必要があります。
それが業務マニュアルであったり、仕事の環境であったりするわけです。
ただ、このマニュアル作りも、存外に難しいです。
自分の頭の中を棚卸する訳ですが、
理解してもらえると思って書いても、
全く誤解されたり…といったことは、しょっちゅうです。
そこで心が折れずに、地道に改訂を繰り返すことで、
少しずつマニュアルの精度を上げ、
お雇する人の練度を高めていく。
その地道な努力が必要となってきます。
ただ、せっかくそうして良い関係性が作れても、
ある日、そうした人が辞めちゃう。そんな事態も、
また、良くあることです。
逆に、どうにもうまくいかず、辞めてほしいのに、
なかなか辞めてもらえない。
そうしたことだって起こり得ます。
最初に勢い余ってパートや正社員で雇用したりすれば、
この問題は、本当に深刻です。
中には、不当解雇で訴えられ、
数か月分の賃金相当の慰謝料を求められたりもします。
情報が溢れているこのご時世。
少し脇の甘いところを見せれば、
そこに食いついてくる類の人は、確実に存在します。
人をお雇するということは、
そうしたリスクを内包しているということを、
しっかりと自覚しておく必要があります。
以上、
人を雇用することについて、
メリットとデメリットそれぞれを、
俯瞰的に見てみました。
書いてみると、デメリットの方に、
かなり力がこもってしまいましたが💦
これは、僕自身や、周りの経営者仲間の体験談が
念頭にあったからでもあります。
こうした具体例については、
次回にお伝えします。
ただ、そうしたトラブルがあったにしても、
今、僕は、総務・労務・経理業務をパートさんに
まるっとお願いできています。
今の方は2代目ですが、本当に助かっています。
おかげで、そうした雑務からは、ほぼ完全に自分を隔離することが
できています。
また、宅建業についても、
物件検索や、問い合わせへの対応業務などを、
この春からお雇した方にお願いしています。
こちらは、まだ道半ばな感もありますが💦、
頑張ってくれています。
なので、僕自身としては、
お雇することでの恩恵を受けることができている。
そう感じています。
そうしたメリットもありながら、
僕の周りでは、人をお雇することによって、
えらい災難にまきこまれたかNo.77■賃貸業は、人をお雇いすべきか?を考える①
~リスク抑制か?事業拡大のためのマンパワー確保か?~
お疲れ様です。
昨日は、大家さんが人をお雇するということについて、
頭出しをした時点まででした。
① 大家さんの仕事は、基本は一人でも賄えること
② そもそも管理や修繕など、アウトソーシングが基本のビジネスモデルであること
③ それ以外の業務についても、切り出しは可能なこと
④ 業者成りした後は、業務委託という形でビジネスの幅も広がること
(もちろん、業者であっても一人、もしくはご家族のみでされている方も多いです)
大家にとって、人をお雇するということは、
概ね上記のようなイメージで捉えられているのではないでしょうか?
③の業務については、以下の2種類に大別できます。
■総務・経理系
・伝票分類~入力~入力後の台紙への貼り付け、システム入力
(これは、税理士事務所にお願いしている人も多いかと)
・郵便物整理とスキャン保存、ファイリング
■営業系
・物件検索~問い合わせ
・シミュレーション
その他にもあると思いますが、
外注できるものとして、
概ね、上記の内容が思いつくのでないかと思います。
専業大家になってからは、
時間を持て余す人も多い中、
「それくらい、自分でやるよー」
という人も多いと思いますが、
まだ、サラリーマンと兼業されている大家の方にとっては、
上記のお仕事も溜まっていくと、大変かと思います。
もちろん、
「もう、そうした雑務から解放されたい!」
そうした思いをお持ちの方も、多いのではないでしょうか?
そうした人が業務をアウトソーシングした際の
メリット、デメリットを以下に整理してみます。
■メリット
・自分の時間に余裕ができる
→その結果、不動産事業を始めた目的の一つである、
時間的自由を手に入れることができる
・高スキルの人にお願いできれば、スピーディに仕事が進む
→サラリーマンの方等、決算期末を過ぎてから、
慌てて伝票整理を始めるような方も多いのでは?
外注することによって、よりタイムリーにデータ整理が進み、
結果として、より早期に経営の実態把握が行えるようになります。
これは、とりもなおさず、経営判断という、
経営者がもっとも行うべき業務に自分の持ち時間を振り向ける
ことができるようになることを意味します。
誰にでもできる仕事は誰かに任せて、
自分にしかできない仕事に特化する、という訳ですね。
■デメリット
・コストがかかる
→どういった雇用形態か?
また、どういったレベルの方をお雇するか?
によっても大きく変わってきますが、
基本は固定費として、毎月キャッシュアウトが発生します。
それが、費用対効果に見合うものであればよいですが、
なかなか思った通りのアウトプットが出てこずに、
イライラとしてしまう…
そんなことが起こり得るのもまた、外注です。
・意思疎通が難しい
→直雇いの場合でも、
リモートでの業務委託のような場合でも、
どちらでも、この問題は起こり得ます。
そもそも、仕事の中身を一番に理解しているのは、僕たちです。
また、仕事に対して一番やる気があるのも僕たちですし、
一番責任を負っているのもまた、僕たちです。
そんな僕たちと、同じだけの熱量をもって、
時給制の外注の方たちに業務に向き合ってもらおう。
そう考える方が、おこがましいです。
雇われの身である以上、
多くの人は、早く時間が過ぎてほしいし、
早く仕事から解放されたいと思っています。
その仕事で儲かろうが、損が出ていようが、
自分はお給料さえちゃんといただけていればOKなのですから。
責任感が無いとは言いませんが、
僕たちとは、抱えている責任感の質も量も、まるで異なります。
それは当然のことなので、そのことを追求しても仕方ないです。
そうではなく、限られた時間の中で、
如何に的確に仕事をしていただくか?
そのための準備を、雇用する側が、きちんと準備する必要があります。
それが業務マニュアルであったり、仕事の環境であったりするわけです。
ただ、このマニュアル作りも、存外に難しいです。
自分の頭の中を棚卸する訳ですが、
理解してもらえると思って書いても、
全く誤解されたり…といったことは、しょっちゅうです。
そこで心が折れずに、地道に改訂を繰り返すことで、
少しずつマニュアルの精度を上げ、
お雇する人の練度を高めていく。
その地道な努力が必要となってきます。
ただ、せっかくそうして良い関係性が作れても、
ある日、そうした人が辞めちゃう。そんな事態も、
また、良くあることです。
逆に、どうにもうまくいかず、辞めてほしいのに、
なかなか辞めてもらえない。
そうしたことだって起こり得ます。
最初に勢い余ってパートや正社員で雇用したりすれば、
この問題は、本当に深刻です。
中には、不当解雇で訴えられ、
数か月分の賃金相当の慰謝料を求められたりもします。
情報が溢れているこのご時世。
少し脇の甘いところを見せれば、
そこに食いついてくる類の人は、確実に存在します。
人をお雇するということは、
そうしたリスクを内包しているということを、
しっかりと自覚しておく必要があります。
以上、
人を雇用することについて、
メリットとデメリットそれぞれを、
俯瞰的に見てみました。
書いてみると、デメリットの方に、
かなり力がこもってしまいましたが💦
これは、僕自身や、周りの経営者仲間の体験談が
念頭にあったからでもあります。
こうした具体例については、
次回にお伝えします。
ただ、そうしたトラブルがあったにしても、
今、僕は、総務・労務・経理業務をパートさんに
まるっとお願いできています。
今の方は2代目ですが、本当に助かっています。
おかげで、そうした雑務からは、ほぼ完全に自分を隔離することが
できています。
また、宅建業についても、
物件検索や、問い合わせへの対応業務などを、
この春からお雇した方にお願いしています。
こちらは、まだ道半ばな感もありますが💦、
頑張ってくれています。
なので、僕自身としては、
お雇することでの恩恵を受けることができている。
そう感じています。
そうしたメリットもありながら、
僕の周りでは、人をお雇することによって、
えらい災難にまきこまれた方もいらっしゃいます。
次回は、そうした事例について、お伝えします。
がんばりましょう。
プロフィール画像を登録