■安く買うということ

こんにちは! 埼玉サラリーマン大家です。

最近のコラムでは義父が亡くなったことで発生した相続について振り返ってきました。40代も後半になり・・・、こういうことも考えなければならない年齢になったのですね。

やっているときは大変でしたが、なんとか全ての処理が終わってホッとしました。あとは築30年台の1棟マンションをできるだけ長く稼がせるだけですね。(妻の実家の生活のためにも頑張ろうと思います)

 

そんなコラムのコメント欄で『おやじぃ』さんが

相続など訳あり安く出てる物件ばかり探してるので、他人の弱味に付け込んでいるようで・・・

という投稿をしてくれました。

 

これは私もすごくよく分かります。不動産投資家として安い物件を探すということは、言い換えれば他人の財産を不当な金額で奪っているような形にも見えなくないです。私も以前に似たようなことを感じたこともあります。

 

不動産投資家として活動している以上は、仕入価格を下げる努力をするのは当然です。そうなると、相場よりも安い物件を探すことになるわけです。そこで見つかるのは、結果的に相続がらみで売り急いでいる物件も多くなります

収益不動産に特化した業者や投資家が売主の場合だと驚くほど安く売りに出すことは無いです。むしろ・・・、ダメな部分を応急処置で隠したり、相場よりも高い賃料で無理やり埋めたり、収益不動産が得意な仲介業者に依頼したり、などなど、いろいろな手段で高く売ろうとします。だから、プロやセミプロが売主の物件は高い(というか相場通り?)です。

 

逆に、不動産投資に関わっていない普通の人が相続した物件を売る場合だと、相続税の支払い期限があるので売り急いでいたり、仲介業者が楽したくてすぐに売れる金額で売りに出そうとしたのを気づかなかったり、そもそも相場を良く知らなかったり、などなどで安く売りに出されることも多くなります。私たちのような投資家はこっちを虎視眈々と狙っているわけですよね。

 

■努力した結果

でも今は・・・、そうやって相場よりも安く買ったからと言って罪悪感に浸る必要はないと思っています。

妻の実家を見ていても思うのですが、収益不動産を所有しているのにも関わらず深く関わってこなかったのは自分たちの責任です。努力してこなかったからこそ、その結果として損失を被るのは当然だという気もしています。お金と言うのは、努力をした分だけ対価として帰ってくるものです。頑張ってこなかった人が対価を得られないのは当然です。

 

不動産投資家は、逆に日々の努力をし続けているからこそ安い物件を見つけていることになります。毎日のようにポータルサイトで物件探しをして、ちょっと気になる物件があったら資料を取り寄せたり、現地に行ったりします。それで買付を入れてもライバル競争を勝ち抜くのも一苦労です・・・。融資付けも大変ですし、そもそも種銭を貯めるのも頑張ってきたはずです。

 

そんな努力をし続けた結果として、『相場よりも安い物件を買えた』のです。他人よりも努力した結果、他人よりも儲かるのは当然だと感じます。

 

不動産投資を知らない外の世界から見ると・・・

『何もしないでお金が入ってくるなんて天国だね~』

なんて感じに思われているのでしょう。でも、意外と大変だし、リスクも負っているし、実は日々の努力もしているのが不動産投資家だと思います。(けっこう、ストイックに頑張るタイプの人も多い気がするし)

コラムでは格好をつけて頑張っているところは隠して、キャッシュフロー●●●万円!とか書いているかもしれませんが(笑)

 

 

ということで、相続がらみで安く物件を買ったとしても(棚ボタで卑怯に手に入れた利益ではないので)正当な利益だと思います。自分の後継者には・・・こんなことにならないように努力を続ける大切さをしっかりと教えていくことが大事ですね。

自分は貧乏生活を体験していたり、ハングリー精神があるので頑張ってきましたが・・・、後継者の教育って言っても難しいですよね。その経験は皆無なので困っちゃいます。(育った状況を見て判断するしかないですね)