こんちくわ、HIKOです。

 

皆様、浄化槽をご存じだろうか。

 

地方の物件を購入している方なら知っている方も多いと思いますが、都心部で不動産を買っている方や、ここ最近新築を建てて投資している方には意外となじみが無いかと思います。

まあ地方で生まれ育った私も自分で家を建てるまで意外と分かっていませんでした。

 

今日は知っているようで知らない、めくるめく浄化槽の世界についてお話ししようではありませんか。

 

まず、浄化槽とは何か

浄化槽とは読んで字のごとく浄化するおけのことで、風呂、洗面、トイレ、キッチンといった家中の排水を集め浄化するシステムで、排水をキレイにして側溝に排水します。

一般家庭だとよく駐車場の下に埋まっています。


風呂で体を洗ったボディーソープ入りの水も、キッチンで捨てた飲み残したジュースも、トイレで流した排泄物もここで浄化されて透明な水になってドブに流してるんですね。

 

都心や、そこそこの都市の市街化された場所になると下水道が整備されていて下水道で集めた各戸からの汚水を一括して下水処理施設で浄化しているので浄化槽が存在しません。

浄化槽はいわばマイ下水処理場なのです。

 

浄化槽の種類

  • 単独浄化槽

現在は製造も販売も禁止されている浄化槽で、トイレの汚物だけを浄化します。

販売が禁止されていると言っても昔から設置されている単独浄化槽はそのまま使用されているので、地方で古い戸建て物件だとたまにあります。

トイレの汚物しか浄化されないのでその他の風呂やキッチンの排水はそのままドブに垂れ流しです。現在では考えられないですが、昭和のころは当たり前だったんですよね。

 

そういえば子供の頃の川は泡が浮いていた気がします・・・今考えるとよくあんな汚いどぶ川で魚とか亀採って遊んでたなと思います。

 

 

  • 合併浄化槽

現在主流の浄化槽で処理能力が単独浄化槽よりパワーアップしています。

そして一番の違いはトイレ以外の全ての排水も浄化しているということです。

 

良く考えたらこのシステムってすごくないですか?シャンプーとかキッチンの油汚れとかトイレで流したう💩ことかが魚が住める位の透明の水になるんですよ?

 

 

浄化槽には維持管理が法律で定められています。

保守点検が4カ月に1回以上、清掃が年に1回以上、法定検査が年に1回あり、専門業者に依頼しなければなりません。

 

下水道が整備されている場合は使用した水道料金から下水道料金が算出され自治体から請求が来ますが、浄化槽の場合は下水道料金がかからない代わりに維持管理費がかかるといった感じです。

 

 

大家としてはこの浄化槽の維持管理費を誰が払うのかという問題が出てきます。

大家が浄化槽管理業者と契約するのか、入居者が契約するのかという問題です。

安全なのは大家が契約し、その分家賃に乗せるか管理費という形で回収するという方法でしょう。

入居者に任せると入居者が契約せずに使い続け、最悪浄化しきれない汚物が沈殿し続け、ある時溢れるといった大惨事になるリスクがあります。考えただけでも恐ろしい…

 

ですが私の場合は入居者に任せています。入居時に「一週間以内に浄化槽管理業者○○と契約してください。契約したら私に連絡ください」と言って任せています。連絡が無い場合はこちらから確認の電話をします。

もちろん途中で契約を勝手に終了してしまうリスクはありますが、きちんと管理しないとどうなってしまうかということも入居時しっかりお伝えしているので今の所トラブルはありません。

 

ある程度限られたエリアだと馴染みの業者さんに、業者から入居者に連絡を入れるように依頼することもあります。

 

 

因みに浄化しきれない汚物が(砂とか)浄化槽の底に溜まっていくので年に1回は清掃が必要なのですが、物件購入の際に大体売り主さんが一度清掃を入れてから引き渡すことが多いです。 

※この辺は地域の慣習の差があるかもしれないので浄化槽物件持ってる方はどんな感じか教えてください。