■相続絡みの物件

こんにちは! 埼玉サラリーマン大家です。

前回のコラムでは『相続がらみの物件』について取り上げました。私も、最近に義父の相続で大変だったこともあり、いろいろと考えさせられました。

不動産投資は儲かりますが、どうしても不労所得ではなくて労力のかかるものです。その対価として利益を享受するので、後継者がしっかりしていないと相続で大損することもあります。

逆に言えば、我々のような不動産投資家からするとお買い得な物件を見つけるチャンスにもなるのが『相続がらみの物件』となります。どうしても、相続税の支払期限(10か月)で売り急ぐことも多くなります。また、不動産相場を分かっていないことが多いのも要因でしょう。

 

私の感覚としても、『お買い得な物件を買えたと思ったら相続だったんだ』というケースも多いような気がしていました。

 

 

なので、ちょっと過去を振り返ってみました。いろいろと購入した物件の売主さんを思い出しながら○×を付けてみました。

 

■過去の購入物件

これまでに購入してきた11棟の一覧が下表となります。

こうやって振り返ってみると面白いことが分かります。2015年までの物件は相続とは無関係だったのですね。6棟目までは全部×です。

 

ところが・・・

2018年以降の物件では1棟を除いて、ほとんどが『相続がらみ』の物件となっています。

 

こんなに顕著に分かれるとは驚きです。どうりで、最近は『相続がらみ』の物件が多いと感じていたわけです。ほとんどがそうだったとは思いませんでした。

 

この理由を考えてみます。

そもそも、投資初期はお買い得な物件を探すようなスキルもありませんでした。アパートの大家になることで収益の柱を複数にしていくことが目標であり、不動産投資をしているという感覚もない時期です。当然ですが、普通に購入していっただけなので相場どおりの物件を買ったのでしょう。(お墓の横だったり、駅徒歩25分だったり、デメリット満載の物件でしたし・・・)

3~6棟目に関しては、リーマンショック後で不動産相場が落ち込んだ時期でした。そのため、経営が苦しくなって売った方が多かった印象です。収益不動産を探すにしても、(今と違って・・・)購入を検討する物件も多くありました。

7棟目からは2018年以降となります。この頃から高騰相場という感じになってきます。物件を探していても自分の目線に合うものが見つからないので苦労します。全く買える物件が見つからない日々が続きます・・・。そんな中でも必死に『お買い得』だと思える物件を探し続けるわけです。そこで(たま~~に)見つかる物件が振り返ってみると相続がらみだったということになります。

 

こうやって表にしてみると、『頑張って探すとこうなるのか~』と不思議な気分になりますね。まさか、ここまでハッキリと現れるとは驚きです。

しかも、1年ちょっと前に購入した10棟目ですが・・・、この物件は購入時のコラムでも書いたように妥協して買っています。あまりにも良い物件が見つからなくて、とりあえず買ったような物件です。この物件だけ×がついているのも『そうだよねw』という感じです。なんだか面白いです。

 

2018年からの7年間は物件探しに苦労しているのが分かります。そんな高騰相場と言われている中でも必死に頑張ってきた結果、投資規模も7年で2倍くらいになっています。7年で5棟なので1年に1棟は買えていませんし、そこまで早いペースではないのかもしれません。それでも、7年経てば2倍になるのですから不動産投資って凄いですよね! いつも計算するとビックリします。