お疲れ様です。
昨日は、ものぐさ大家さんのお話しを伺う機会を
戴きました。
メディア人として、様々な事件の現場に立ち会った話。
様々な”やらかし”不動産に手を出した話。
様々な人との関わりを経て、ご自身のベクトルを見出していった話。
等、様々なお話しを伺うことができましたが、
中でも印象的だったものが、情報の収集についてでした。
僕も、物件購入時には、
自治体や、エリアの中核産業・大学のHPを参考にしますが、
市議会や各委員会の議事録までは
目を通したことがありませんでした。
情報の収集の目のつけどころが、
やはり違うなあと感心しきりでした。
もちろん、
世の中には、情報が溢れかえっています。
そうした中から、
どの情報にアクセスし、
検討材料とするか?ということは、
とても重要だと思います。
なにせ、インターネットの普及とともに、
僕たちがアクセスできる情報ソースは、
各段に、その量を増してきていますからね。
IDC Japanの予測によれば、
全世界で発生するデータの量は、
2025年には、2016年比でおよそ10倍にまで
膨れ上がるそうです。
それだけのデータを前に、
その有用性や真贋を見極めていくことは、
至難の業と言えるでしょう。
では、どうすればいいのか?
ものぐささんの教えを僕なりに解釈すると、
『一次情報を持つ人(やソース)と、繋がれ!』
ということかと。
今は、ネット検索で様々な情報が手に入りますよね。
ただ、その情報には、
結局Googleなりの情報提供元によるフィルターが掛かっている訳です。
フィルターバブル
エコーチェンバー
アテンション・エコノミー
こうした言葉を、耳にしたことがあると思います。
乱暴にまとめると、
視聴者をモニターの前に釘付けにするために、
その視聴者にとって耳触りの良い情報だけが、
送り出されてくる現象という趣意です。
僕たちは、Googleで、もしくはyoutubeで。
自分たちが探ろうと思っている情報を、
フラットな目線で探している積もりでも、
実は、検索結果として表示される情報は、
どんどんと自分の見たいものに偏移していく訳ですね。
そうした情報も、扱い様によっては有用ですが、
やはり、一次情報を持っている人と出会い、
その人と(できればマンツーマンで、腰を据えて)
話をすることで、
相手が語る内容についての理解度が増す。
その結果、その情報をどこまで取り込むか否か?
の目利きも、できてくる。
だから僕は、人と会い続けるのです。
そう、熱く語るものぐさ大家さん。
素敵でした。
※
そのままの言葉で語られたわけではありません。
この話もまた、僕というフィルターの中で咀嚼され、
加工された情報なのです💦
かつて、寺山修司は
「書を捨てよ、町へ出よう」
と呼びかけましたが、
時代が変わり、データの量が変わっても、
そこに通底するものは、同じことなのかもしれませんね。
または、トヨタの三現主義。
現地・現物・現実。
この言葉が表すものもまた、一次情報こそすべて。
そう指し示しているように思います。
がんばりましょう。
付記
そうそう。
三現主義といえば…
ものぐさ大家さんが、
ある築古ボロアパートを買われた時のエピソードが、
強烈でした。
購入後、空室だったお部屋に女性がご入居してくださったのですが、
一週間ほどして、トイレが詰まったとの連絡が、
管理会社に入ったそうです。
また何か詰まらせたのだろうと思いながら
現地を確認するも、原因が特定できず。
とうとうファイバースコープを入れても、
途中までしか入りません。
意を決して、当たりを付けた場所の床のコンクリをはつると…
衝撃の事実が判明しました。
なんと、配管が途中で終わっていたのです@@;
どうもそのエリアは、当初は汲み取りだったようで、
途中で公共下水に切り替えたのですが、
どうもその部屋は、その際に切替工事が中途で終わってしまったようだと。
ただ、工事の後、ずっと未入居だったので、
問題は発覚せず。
ものぐささんが購入後、頑張って客付けをしたことで、
事実が判明したという次第です。
古い物件。
特に、元汲み取りの物件を購入する際には、
空室が有った場合、入居歴があったかも、
しっかりと確認しないといけませんね。
がんばりましょうw
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