大家業25年で最大の危機が発生!!

想像もしないことが発生してしまいました

漏水です!!!

つまり、建物の中に、異常なぐらい水がたまっているということです

建物は、4年前の2020年に新築した重量鉄骨造5階建ての賃貸マンションです

「新築であれば、建築会社の補償で補修してもらえばいいのでは?」

と思う方も多いともいますが、このビルを建築した建築会社

倒産しているんです!!

それも

暁建設

なんです!!

正確に言うと、私が建築をお願いした地場の工務店A社は、私のビルを建築するときに施工会社に暁建設を下請けに利用しました。その当時、下請けとして私のビルを暁建設が建築しているとは知りませんでした

その後、理由はわかりませんが、A社は暁建設に身売りをして、子会社になり、暁建設の倒産に伴い、A社も連鎖倒産しました。管財人弁護士に問い合わせると、A社の主な資産は暁建設に抜き取られており、負債しか残っていませんでした。少しきな臭い匂いがします

改めて調べると、建築作業報告書の所々に暁建設の名前を発見しました

結果的に言えば、水漏れの補償をする建築会社は存在しなくなったと言うことです

やはり、地場の工務店を使うのはリスクが高いですね。自分としても

予想外の結果になってしまいました

建築会社が倒産しても10年補償があるのでは?

地場の建築会社であっても、少なくとも10年の建物補償はしないといけません。しかし、会社が倒産すれば、補償が受けられなくなるので、平成19年3月「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」(住宅瑕疵担保履行法)が成立し、平成21年10月以降、住宅事業者は、新築住宅かし保険への加入などにより、十分な修理費用を賄えるようにしたうえで新築住宅を引き渡すこととされました

つまり、倒産した会社の代わりに、保険を使って、補償が受けられる制度が整備されたということです

これで安心?と思うのは大間違いです。この保険の対象は

①構造上主要な部分(オレンジの部分)
②雨水の侵入を防止する部分(水色の部分)

だけになります

引用:一般社団法人 住宅瑕疵担保責任保険協会

今回、大量の浸水が起こったのですが、これが、雨水の侵入を防止する部分の不具合でないと、補償の対象になりません。つまり、雨水が建物に侵入した場合しか補償されないということです

それでは、漏水した部分の写真をお見せしましょう

ここは

エレベーターの地下ピット

になります

エレベーターは建物内部の直方体の空間に設置しますが、建物基礎分は1m-2mほど地下に掘り込まれており、その部分を地下ピットといいます

そこに、約14cmの水位の水がたまっています。量にすれば、約560リットル、ポリタンク約30個分の水になります

すでに、エレベーター保守会社のポンプを用いた排水作業は終わり、水はなくなりました(費用約4万円)ただ、壁面をよく観察しましたが、雨水の侵入は確認できませんでした

屋根、外壁、窓など、地下ピットより上部にあるところから水が流れ込んだあとが全く見つからないと言うことです

このことから、

住宅瑕疵担保保険
は使えない!

ことが決定です。(保証会社に確認済みです)

水はどこからやってきたのでしょうか??ピンチは続きます・涙

火災保険は使えないのか?

高い保険料を支払っている火災保険料には、水災特約がついています

ただ、残念ながら、水災特約は洪水などの自然災害時に、床上浸水または、地盤面から45cm以上の浸水が対象であり、建物基礎部分の漏水は対象になりません

火災保険使えません!!

引用:インウェブ

一体何が起こっているのか???

さて、一体何が起こっているのでしょうか?

この建物は、まだ築4年です。エレベーター地下ピットの周りは、少なくとも50cm以上の鉄筋コンクリートで囲まれれおり、ヒビが入ってそこから浸水することは普通は考えられません

戸建て住宅のようなコンクリートとは規模の大きさが違います

少なくとも、施工を担当した暁建設が何かをやらかしたのは確かです

さらに問題なのは、地下ピットの底面には地震センサーが設置してあり、水没したため交換が必要のようです。その50万円の見積書がエレベーター保守会社からやってきました

ともかく、早く止水工事をしないことには問題の解決になりません

ピンチが続きます。地場の工務店を使うということはこういうことなんだと改めてショック状態に陥っています