◆物件購入直後にやること

 賃貸併用住宅も、中古のアパートやマンション1棟を購入した時と同じように、旧オーナーから賃貸借契約を受け継ぎます。

 

 ただ、私が購入するような大きく指値して安く買った物件というのは、前オーナーがやる気がなく管理を放置された物件であることが往々にしてあります。秩序が乱れていたりします。

 

 そのため、物件購入直後に出すオーナーチェンジの案内文には、振込先変更の案内などとともに、”ある意図”を込めているんです。

 

 「大家が変われば、ルールも変わります!」

 

 ということなんです。今までのルールを確認しつつ、なあなあになっていたところは是正し、新しいルールの説明して納得して住んでもらうようにしているんです。

 

 家族が一緒に住む賃貸併用住宅であればなおさらです。今回はいきなり全室滞納という憂き目に合ったことで、一軒一軒挨拶しながらルールを明確にしようと思いました。

 

 なんとか101号室 → カフェ → シルバーアクセサリーショップと、確認が終わり無事家賃を回収することに成功しました。

 

 ところが、「よし、あとは102号室だけだ!」と気楽に思っていたら、ここからさらにやっかいなことになったんです・・・汗

 

※前回の記事

 #190 いきなり問題続出!?賃貸併用住宅、購入直後の奮闘記(1)

 #191 いきなり問題続出!?賃貸併用住宅、購入直後の奮闘記(2)

 #192 いきなり問題続出!?賃貸併用住宅、購入直後の奮闘記(3)

 #194 いきなり問題続出!?賃貸併用住宅、購入直後の奮闘記(4)

 

 

◆なかなか会えない・・・

 すぐ隣に住む102号室の住人。たった一枚の壁を隔てただけの住人です。そんなのすぐに会えると思うじゃないですか!?

 

 ところが、何度ピンポン押しても出てこないのです。。。

 

 朝行っても、昼行っても、夜行っても、誰も出てきません。。。

 

 チャイムが壊れているかと思いドアをノックして、呼びかけても、反応はありません。私の携帯番号を書いて案内をポストに入れても、一向に連絡がありません。

 

 一方で、メーターはぐるぐる回っています。ポストに届いた郵便物も、しばらくすると無くなっています。誰かしらは部屋にいるはずなのです。

 

 しかし、朝昼晩、いつ訪ねても会えないんです。根気よく毎日のように時間を変えて訪ねるのですが、まったく人が出てこないのです。

 

 そんなことってありますか!?いったいどうなっているんだ・・・ 

 

◆契約書を見直してびっくり!?汗

 このままでは埒が明かないため、どうしたら良いものか思案しました。

 

 まずは旧オーナーから引き継いだ101号室の賃貸借契約書を、もう一度確認してみることにしました。

 

 すると・・・契約書に記載されている契約期間が最近のものではなく、6年前になっているではないですか!?とっくに契約期間は切れており、すでに6年以上も経過しているということです。。。

 

 売買契約時にしっかりと確認していませんでした。不安がよぎります。(汗)

 

 

 そこで、契約書に書かれている携帯電話の番号に、直接電話をかけることにしてみました。

 

 すると、呼び出し音も鳴らずに、「おかけした電話番号は現在使われておりません」という機械の音声が無情にも流れました。。。

 

 「えっ、ほんとうは住んでいないのでは!?」

 「オーナーが変わって夜逃げしちゃった!?」

 

 どんどん不安が募っていきます。(汗汗)

 

 

◆旧オーナーに確認

 そこで、売買時の仲介業者さんを通して、旧オーナーさんに連絡先を知らないか、確認してもらうことにしました。

 

 2,3日後にメールで返信があり、祈るような気持ちで書かれた電話番号を見ると、、、残念ながら契約書と同じ番号だったのです。

 

 がっくり。。。

 

 しかし、まだあきらめるわけにはいきません。このまま101号室の隣人と会えないまま、家賃を滞納されてしまったら、とてもやっかいな事態に発展してしまいます。

 

 考え過ぎかもしれませんが、メーターがぐるんぐるん回っているので、最悪は「犯罪に使われている部屋なのでは・・・」などとも考えてしまいました。 

 

 入居しているのはいったいどんな人なんだっ!?

 

◆当時の不動産屋へ電話

 そこで、頭をフル回転させて次の手を考えます。

 

 今度は賃貸借契約書に書かれた不動産屋さんに、電話をして聞いてみることにしたのです。(売買仲介の不動産会社とは別の不動産会社)

 

 もう10年以上前の入居当時に契約手続きした不動産屋さんなので、はたして入居者情報が残っているかは疑問です。しかし、今はそこを頼るしかありません。

 

 神にも祈る気持ちで不動産屋に電話をかけると、電話に出た担当の女性は、当時のことをはっきりと覚えていました。

 

 その女性から聞いた話しによると、101号室の入居者の人物像は、私が想像していた人物像とはかけ離れていたのです。

 

 その人物像とは・・・(次回につづく)

 

◆編集後記

 これまでずっとマンション暮らしだった私は、戸建てって寒いイメージがあったんです。(床暖とかあれば別なのでしょうが)

 

 ただ、賃貸併用住宅だと冬暖かいことに驚きました!

 

 他の部屋(下の階の各部屋)が暖房を使っているからなんですね。