■破綻者が続出!?

こんにちは! 埼玉サラリーマン大家です。

最近、ちょっと気になる状況になってきたのでコラムに取り上げます。なんだか、最近になって入居者さんが『生活に行き詰まる』ケースが増えてきました

日本ではインフレが急激に進んでいますので、日々の生活費も急増していることでしょう。でも、大企業でもなければ給与は増えていません。当然の帰結として、生活困窮状態に陥る入居者が増えているのかもしれません・・・。生活に困ってもご飯を食べないといけませんし、行きつく先は家賃の滞納ということになるわけです。

 

衣食住と言われますが、やっぱり・・・住むところの支払は一番最後になりますよね。裸で歩くわけにもいかないし、食べなきゃ死んじゃうし。その点、家賃は滞納しても3か月くらいは住めますから(自虐)。

大家も借金をして不動産投資をしていることも多いですから大変なのですけど、そんなことは誰も心配はしてくれません。不景気になって退去が増えても自分で頑張るしかないです。

 

■直近で4件も!

これらのケースが、昨年の12月からだけでも4件発生しています。

 


●4件の状況

①家賃滞納が続き、連絡が取れなくなっていた入居者さんはドアを開けたら残置物が山盛りの状態でした。仕方がなく法的な手続きを進めて強制執行による退去となりました。残置物などについては家賃保証会社が処分してくれましたが、部屋の状態は最悪です・・・。

②家賃滞納が4か月も続いたので部屋をみるとガランとしています。夜逃げ状態ですね。何の連絡もなく退去していました・・・。

③家賃滞納が現時点で4か月続いている部屋があります。ここは法的な手続きを進めている最中で、おそらくは強制執行になるだろうと思います。

④家賃滞納が現時点で5か月続いている部屋があります。ここは法的な手続きを進めている最中で、おそらくは強制執行になるだろうと思います。


 

こんな感じで、最近になって一気に増えました。インフレの影響を強く感じます。

 

■どんな部屋で起きる?

この滞納案件ですが、ある程度は似た傾向があります。

どちらかと言うと、安い家賃の物件で多く発生します。おそらくは、既に生活がギリギリでやっているところにインフレなどの影響が襲ってくるからなのでしょうね。不景気などで真っ先に退去になるのも安い家賃の部屋が多い印象です。

 

上で挙げた4件の事例も全て家賃3万円弱の部屋となっています。

逆に言うと、過去の10年くらいを思い返してみても・・・家賃4万円くらいになってくると滞納で強制執行になるケースはぐっと減ります。このくらいの家賃を支払える余力があるということが影響しているのでしょう。地域最安値付近の家賃しか支払うことができない層よりも余力が大きいということが分かります。

 

不景気になると一気に退去が増えたりもしますので、ある意味ではバロメーターみたいな感じもあります。こういう低家賃アパートで滞納が増えてきたということは日本が少しヤバくなってきた予兆なのかもしれません。少なくても、今のインフレ日本では・・・低所得者層で生活が苦しくなっているのは間違いないのだと思います。ますます二極化が進む結果にもなりそうですし、この困窮が中所得者層まで波及するようだと不景気に突入するのかもしれません。そこまで行く前に給料が上がって、良いインフレのスパイラルになることを願っていますが・・・。ちょっと不安もありますね。

 

ひとまずは、そんな感じで変化を感じた『速報』的なコラムとなっています。今後の日本がどうなるのか、投資家として注意深く見守っていかないとですね!