=== コラムの目次 ===
1.トラブル続きの年末年始
2.えっ、入居者が・・・!?
3.とんでもない状態の部屋
4.残された「3つの謎」
5.やっかいな問題
6.まとめ
7.編集後記
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※当コラムは刺激の強い写真と感じる方もいらっしゃると思います。閲覧注意でお願いします。
◆1.トラブル続きの年末年始
不動産投資って、一見華やかなイメージがある一方で、運営は実に泥臭く、また入居者の人生に関わる重たい事業でもあるなと感じます。
前回のコラム(#209)では、トラブル続きで対応に追われていることをお伝えしましたが、年始からバタバタなんです。。。汗
まずは昨年3階の部屋の天井から雨漏りが発生。天井を開けて原因を探っていますが、半年以上解決できていません。家賃を減額して対応中で大きな痛手です。
すると、今度はその上階の4階の部屋が退去。約50年前の新築依頼ずっと当時の高い家賃で住んでくれていた部屋で、百万円単位の大きなリフォームが発生します。
さらに、年始に管理会社から連絡が入り、今度は別の部屋がとんでもない事態になっていたことが判明したのです・・・涙
◆2.えっ、入居者が・・・!?
年始早々、携帯電話に管理会社から電話が入りました。
管理会社Tさん「もしもし、ななころさん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いたします。実は・・・」
新年の挨拶もそこそこに、管理会社からの電話は驚愕の内容でした。
管理会社Tさん「ななころさん、実は物件Aの◯◯◯号室の入居者さんなんですが、2月に亡くなっていたことが分かりました・・・」
まじかっ・・・。えっ、待てよ!?2月ってどういうことだ?昨年2月って、もう1年前のことです。聞き間違いかと思い、管理会社に聞き直します。
ななころ「えっ、2月ですか!?昨年の2月ということですか?」
管理会社Tさん「はい、、、2月です。家賃の引き落しができなくて、滞納となり、それで分かりました。」
なんとっ、昨年の2月に入居者が亡くなっていたというのです。家賃の引き落しができないということで、保証会社から管理会社に連絡が入り発覚したのです。
なんということでしょうか!?雨漏り、退去、今度は入居者の死亡です。高熱で寝込んでいるところに、さらなる災難が降り掛かってきたのです。。。
◆3.とんでもない状態の部屋
さらに、追い打ちをかけるように悪いニュースが続きます。
後日、管理会社が送ってくれた部屋は、とんでもない状態だったんです。写真を見て愕然としてしまいました。
部屋中に物が散乱し、壁はカビだらけ、冷蔵庫の中は虫の死骸でしょうか、ひどく汚れている状態でした。なんて、ことだ・・・
(ここからの写真は刺激が強いと感じられる方もいらっしゃると思います。閲覧する場合はご注意ください。)
◆4.残された「3つの謎」
今でも人が生活しているような時間だけが止まってしまった部屋。
おそるおそる管理会社のTさんは、部屋の写真を撮ってメールで送ってくれました。それでも、怖くて15分も部屋にいられなかったそうです。
そして、いくつかの謎が残されました。家賃を引き落しできないということで亡くなっていることが判明したのですが、詳細が分からないのです。。。
1.どこで亡くなったのか?
実は入居者がどこで亡くなったのかが分からないのです。病院なのか、もしかして部屋で亡くなったのか・・・
警察沙汰になっていないところを考えると、おそらくは部屋で亡くなってはいないだろうということですが、亡くなった場所が分からないのです。
2.なぜ亡くなったのか?
そして、死因も分からないのです。病死なのか?事故死なのか?自死なのか?
入居者はまだ30台の若い女性です。約5年前から住んでいましたが、病気だったということもないようです。
これも警察沙汰になっていないことを考えると、事故死や自死ではなさそうですが、どうして亡くなってしまったかも分からないのです。
3.なぜ遺族から連絡がない?
そして、最大の謎は遺族からまったく連絡がないことです。
賃貸借契約書に書かれた「連絡先」には、親族の連絡先が書かれていたのですが、連絡が取れない状態なのです。なぜ遺族から連絡がないのか・・・
◆5.やっかいな問題
そして、死亡原因も死亡場所も分からず、遺族とも連絡が取れないということで、いくつかのやっかいな問題が発生しているのです。。。
まず、入居者の遺族と連絡も取れない状態なので、部屋の鍵も返してもらっておらず、残置物も撤去できません。
そのため、入居募集どころか原状回復もリフォームもできません。このままゴミ屋敷状態が続くことになります。
さらに、残置物の撤去代から原状回復費用の請求も誰にもできず、空室損が発生し続けているんです。これはツライです。。。
そして、最もやっかいな問題は、入居者は契約時に火災保険に加入した形跡がないのです。死亡場所や死亡原因が分からず保険請求できないばかりか、そもそも火災保険に入っていなさそうなのです。
また、保証会社は信販系の会社で、原状回復費用が保証内容に含まれておらず、こちらも請求はできなさそうなのです。
いや〜、参りました。。。涙
◆6.まとめ
ということで、年始早々トラブルが発生して、とんどもない事態になっていることをお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
不動産投資というのは、華やかなイメージがあります。ちゃんとやれば儲かります。一方で、運営は実に泥臭いことばかりなんです。
今回の反省点としては、入居者の年齢が若かったとしても、突然死する可能性があるということ。そのリスクに対応ができるように、保証会社の選択と火災保険加入は必須にすることが重要です。
また、連帯保証人をとらない入居者であっても、万が一の連絡先はしっかりと確認して、いつでも連絡が取れるようにすることが重要だなと思った次第です。
今回のトラブルは現在継続中のため、後日また進捗があったらコラムでお伝えしていこうかなと思います。(つづく)
◆7.編集後記
今年、祖母が103歳となります。
今は施設に入っているのですが、まだ意識もしっかりしていて、会いに行くといつも「お家に帰りたい」と私に言ってきます。
やっぱり晩年は家で過ごしたいよね・・・
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