こんにちは。

ベトナム大家です。

 

さて、中古車界隈では炎上が起こっています。

ある中古車屋のスローガンが

騙さないからネットで売れる」なのですが

じゃあ、自分たち以外は全員詐欺扱いかよ。

アンタの古巣のビッグモーターこそ詐欺だろ。

という声が、同業他社から挙がっています。

 

どうしてこういうことになったのか

数学的な見地から検証してみたいと思います。

 

十分条件と必要条件の違い

AならばBである、と書くと十分条件を表します。

そして重要なことは、十分条件が真になる場合

その対偶も真になるということです。

 

騙さない人 ならば ネットで売れる

       ↓↑

ネットで売らない ならば 騙す人

 

対偶を取ると、ネットで売らない中古車屋を

すべて敵に回すことになります。

 

正しくはこうなります。

騙さない+全国展開

 → ネットで売ることもできる

騙さない+地元密着

 → ネットで売る必要がない

 

騙さないことは、ネットで売るための

必要条件のうちの一つでしかないのに

あたかも十分条件のように表したことが

炎上した原因となります。(Q.E.D.)

 

やめようネガティブキャンペーン

そもそも騙すという表現が良くないです。

騙すっていうのは・・・

厚生年金の上限を18.3%と決めておきながら

やっぱり年収798万以上の人は増税な、とか

200万の中古物件にかかる仲介手数料を

10万→18万→33万と値上げすることです。

 

いや、言いたいことは分かりますよ。

ネットに掲載されたピカピカの中古車が

いざ届いてみたら傷だらけだったりするから

我々は騙しませんとアピールしたいんでしょ。

 

それだったら、わざわざ他社を貶めずに

「ご安心してお買い求めいただけます」

だけでよく、余計な文言は必要ありません。

 

なお、不動産取引で騙しがあった場合

素人間の取引でも民法572条が適用されて

瑕疵担保(契約不適合)責任が問われます。

ましてや、業者が素人に売った場合は

騙すつもりがなくても強制責任になります。

 

ベトナム不動産(仮称)のスローガンは

騙さないからレインズで売れる

にしようと思います。