こんにちは。

ベトナム大家です。

 

悪いことをしてきた人間が少し改心したら

過剰なまでに評価される傾向がありますが

両津勘吉氏はこのように述べています。

(こち亀 42巻より)

 

フリーザ軍で惑星の転売をしていたベジータも

ブルマと結婚して良いパパになったと思ったら

みすみすセルが完全体になるのを見逃したり

バビディに操られて魔人になったりします。

悪はどこまでいっても悪だということです。

 

赤井さんが大きくなったのは

命題「騙さないからネットで売れる」が

なぜダメなのか、図示してみたいと思います。

ネットで売れる、を満たさない全ての人は

騙さないの外側にあり、騙すことになります。

これを聞いた多くの人が嫌な気分になります。

 

一方、アリさんマークの引越社のCMでは

赤井英和がこんな掛け合いをしています。

「どうしてそんなに大きくなったんですか?」

「真面目にやってきたからよ」

これは聞いていても嫌な気分にはなりません。

小さい=不真面目だとは限らないからです。

 

真面目にやった者が大きくなるとは限らないが

大きくなった者は皆すべからく真面目にやった

となり、鴨川会長の理論にも合致します。

(はじめの一歩 42巻より)

 

良いキャッチコピーを作るには

種明かしをしてしまえば答えは簡単です。

先に結果を持ってくるべきということです。

その後に必要条件(の一部)を置きます。

 

「ネットで売れるのは誠実だから」と書けば

誠実な者がネットで売れるとは限らないが

ネットで売れる者は皆すべからく誠実だった

となり、誰も傷つけることはありません。

~とは限らない、というのがポイントです。

 

この理論を不動産の売却に適用してみます。

「騙さないから楽待で売れる」

=「楽待を使わない人は全員詐欺師」

→ ダメー

 

「楽待で売れるのは騙さないから」

「不動産会社の審査とペナルティ制度があるから」

=騙さないポータルサイトはいろいろあるけど

 その選択肢の一つに楽待があるということ

→ OK

 

いやぁ、日本語って難しいですね。

順序が逆になるだけで簡単に炎上を起こします。

ベトナム不動産(仮称)のスローガンも

「騙さないからレインズで売れる」ではなく

「不動産屋は尊い」に変えようと思います。