こんちくわHIKOです

 

さあ、ハリソン山中氏というリフォーム会社を経営するブラジル人ビジネスパートナーを手に入れ、築古戸建ての購入に勢いが出ます。

何せ買ったらハリソン氏にぶん投げておけば彼が直して転貸してくれるんです。

リフォーム費用もハリソン氏の負担です。

 

入居中建物トラブルがあってもハリソン氏が直してくれるし、転貸なので入居者トラブルも彼がやってくれます。

 

不動産賃貸業ヌルゲー勝ち組確定 チクワッハッハッハー 笑いが止まらん 

と思いましたね(バカ)

 

そんな勢いづいたHIKOさんは更に追加で2軒ハリソン氏に貸してしまいました。

静岡県浜松市

愛知県豊橋市

問題が顕在化したのは同年の7月位だったでしょうか。

ある電話が私の会社にかかってきました。

ブラジル人の方で、私がハリソン氏に貸している物件の所有権を主張する方でした。

 

所有権を主張するというか、何かおかしいということに気が付いて、物件登記簿から私の会社に行きつき、真相を知るために電話を掛けてきた方でした。

この方は日本語が流ちょうで、意思疎通で困ることはありませんでした。

 

兎にも角にも一度会って話をしようということで物件近くのコンビニで落ち合いました。

第一印象は「やだ、イケメン」でした。

 

以後イケメンと呼ぶことにします。

聞くところによるとイケメン氏はトラックの運転手をしており、戸建て不動産投資を始める為、ハリソン氏から物件を買ったそうでした。

そして、リフォーム業を営んでいるハリソン氏に外壁塗装を含むリフォームをお願いし、既に入居者付けもして運営しているというではないですか。

そんな中、ブラジル人コミュニティの中で、ハリソン氏に騙されて所有権の無い家を買わされたという情報が出回り始め、心配になったイケメン氏は登記簿なるものの存在を知り取得してみるとそこには自分の名前がなかったとのことでした。

 

しかし、どうも腑に落ちないんですよね。

ハリソン氏の個人情報は私がガッチリ押さえてるんですよ?自宅の場所も、会社の事務所もわかってるんです。それも自宅はすぐ逃げられるような賃貸物件じゃないんです。事務所の中にも入りましたし※事務所は賃貸でした。在留カードも運転免許証もコピーを取っています。

そんな私の物件を第三者に勝手に売却することなんてあります?すぐばれるし、逃げようもないじゃないですか。

 

しかし、売買契約書の筆跡や名刺、私の持っているハリソン氏の免許写真から間違いなく犯人であることが分かってしまいます。

このイケメン氏から電話が掛かってくる迄、ハリソン氏から毎月きちんと家賃が振り込まれていた為、私も気が付きませんでした。

 

そしてこの日を境にハリソン氏は電話に出なくなりました。

かろうじてLINEでは連絡が取れる状態で「私をはめようとしている人間がいる」とか「会って話をしよう」と言っても「今コロナに罹っている」と言ってのらりくらりかわす感じです。

結局イケメン氏に返金すると言ったが返金されることはありませんでした。

 

警察にも被害届は出したのですが、詐欺事件を立証するのは非常に時間もかかり困難であり、もし逮捕、起訴できたとしてもお金が返ってくるかは別の話でした。

 

ハリソン氏のスキームは賃貸で借りた物件をFacebookで買い手を探して登記はせず売買契約のみでブラジル人に売るというものでした。

 

楽待ちの動画内でもお話したように、外国籍の方は大人数で住んでいる方が多いので、広い戸建て住宅に住みたいと思っています。しかしローンを組むハードルが高い為、300万円以下といった外国籍の方でも貯金で出せる金額で販売するのです。

買い手はハリソン氏が物件の鍵をもっているのでハリソン氏の物件だと思ってしまうんですね。しかも、不動産の登記といった制度があることすら知りません。我々不動産投資家からすれば登記など当たり前のことですが、日本人でさえ一般の方でしたら自宅購入で一生のうちに一回経験すればよい方なので知らない方も多いのではないでしょうか。

 

9月位になると警察も本腰を入れて捜査をし始めたようです。

何しろ被害者数が20人以上、売却された物件数は40軒を超えるそうです。

流石に放置できないですよね。

こうして闇落ちしたハリソン氏は塀の中へ連行されていきました。

法的には既に罪を償って出所されていますので名前は黒塗りにしておきました。

 

イケメン氏は物件に既に入居者が居住中ということもあり、私がイケメン氏と転貸借契約を結びました。

その後も仲良くなったことで、外国人入居者を紹介してもらったり、日本の不動産賃貸業のルールを教えたりしています。今はちゃんとした不動産屋から戸建てを買って数件を所有する投資家になっています。

 

ところで私がハリソン氏に貸していたのは3軒。

・・・・嫌な予感がします

 

1軒はイケメン君に売却され、1軒はFacebookで売りに出されているのを確認して、すぐに掲載をやめさせたので無事なのはわかっています。

 

問題は、一番初めにハリソン氏と出会うきっかけになった物件です。

物件が自宅から車で50分くらいかかる為、1年近く見に行っていません。

事件は再び始まりの物件へ

 

つづく