内本です。千葉(松戸)で5棟107室を自主管理する専業大家です。
1-3月繁忙期に退去が9軒でて大忙しでした(自分でも客付けするため)。
先週末で全て次の方が決まり、現在申込ベースで全棟満室です。
昨年1年間(12か月)で15軒の退去でした。が、3月の1か月だけで5軒退去で忙しかったです。退去立会い、入居者の審査(入居者や保証会社とのやりとり)、契約書作成が大変でした。
退去9軒のうち、ウチコミ2軒、大家直(ジモティー等)3軒、仲介会社(管理会社)4軒の客付けでした。
別件で1-2月に2階のベランダに生卵やサバ缶を投げ入れた方が2月末に退去されました。
入居後に1円も家賃支払いはありませんでした。が、引越し代を払ってでも退去してほしかったので、払わずにすんで良かったです。
事件の概要は前回・前々回のコラムをご覧ください。
↓生卵3個投げ入れ(1月)
↓サバ缶投げ入れ(2月)
早く退去してほしくて「あと〇日」と指折り数えていました。
で、私より実際に被害を受けた2階の方は、サバ缶後の被害はなかったのですが、結局3月下旬に退去されました。
が、さすが繁忙期。次の方はすぐ決まりヤレヤレです。
実は生卵・サバ缶事件と同時期に他にもトラブルがありました。
ななんと、入居者が逮捕されました!?
逮捕に至るまで、入居者が逮捕され拘留されるとどうなるのか、書ける範囲で書きます(後から消すかもです)。
1. 入居後にリストラ
この方はウ〇〇ミで申込に至った方です。当時、近くの職場で働くことになり入居されました。
審査厳しめのO社の審査に通り、特に違和感はなかったです。
数か月は普通に働かれていました。ところがコロナ禍で職場をリストラされ、生活保護受給されるようになりました。
コロナ当時でも働こうと思えば近隣でウーバーイーツ等デリバリーの仕事はありました(入居者でデリバリーの仕事の方がいました)。
若い方(30歳前後)なのに、働こうとせず、生活保護受給されるなんて衝撃でした。
生活保護申請のための書類を作成して送付したり、この方とやりとりは何度かありました。現地でも姿を見かけて挨拶した事があります。
入居時はスラっとした感じの方でしたが、生活保護受給されて1年たち2年たち・・昔の面影がなくなりました。
2. 半年前頃から違和感あり
その後ひきこもられて?メンタル的に何かあったのか、少々異変を感じるようになりました。
置き配の荷物が1か月以上ドアの外に放置されたり、宅配ボックスの荷物を取り出さずに放置したり・・(巡回時1週間以上入ったままの荷物を発見すると、取り出すよう伝えますが、1か月以上そのままだったり)。
自転車の鍵を失くしたので鍵を切断する業者を紹介してほしいと聞かれたことがあります。その時は、自転車屋や交番に持っていけばワイヤーカッターで切断してくれますよ、と伝えました。
あと具合が悪くなられたのか救急車を呼ばれたり・・。(あ、いちおう東京に兄弟がおられて、連絡はされているはずです)。
昨年12月頃から深夜に楽器(エレキギター)をひいて、歌っていると隣から申告があり、注意したことがあります。
あと、ゴミをゴミ置き場に持って行かず、部屋の扉の前に置きっぱなしだったり等(隣の部屋から申告)。
年明けに宅配ボックスの番号が違っていて荷物が取り出せないと申告がありました。行って確かめると別の入居者の荷物で、「もしかして若年性の〇〇症かな」と違和感を感じました。
3. 突然警察から入電
1月の連休明けに生卵投げ入れ事件があって、被害を受けた方とのやりとりであたふたしている時に、関西の警察署から管理会社へ突然入電がありました。(自主管理ですが、内容により管理会社で対応頂いてます)
この生活保護の方、何か事件を起こしたようでした。
警察から、本人の身辺調査のため、賃貸契約書の写しや入居申込時の書類の写しが欲しいとの事。管理会社に対応頂きました。
以前電話で本人と話をした際に、話の内容があやしい(意思疎通があやしい)感じでした。もしかして薬〇?と悪い予感がしました。が、実際は傷害関係の事件でした(人にケガをさせて被害届が出た模様)。
警察が来て賃貸契約や個人情報を調べて、その後、家宅捜索になりました。
本人が抵抗して部屋の中に入れないと困るので、管理会社が合鍵を用意して貸与するか、警察が踏み込む際に立会うようです。以前に別の物件で管理会社に立ち会ってもらった事があります。
詳しく話を聞くと、そのまま連行されて部屋に戻れないとの事でした。刑務所に入るか、施設に入るようです。
大家としては退去届(解約届)と荷物処分の同意書を頂かないと困ります。本人にもうじき捕まりますよ、とも言えないし、打つ手なしという感じでした。
4. 弁護士から連絡後・・
その後1か月ほどして、国選弁護人を通じて本人から連絡がありました。関西で事件を起こされ、関西に移送後、施設に入られたようです。
その後退去の連絡があり、東京の兄弟の方が立ち会われて残置荷物を撤去いただきました。
撤去後空っぽになった部屋を見にいきましたが、若干汚かったです。
が、さすが繁忙期。ハウスクリーニング後に次の方が入居されました。
ポイントとしては入居者が事件を起こすと警察から管理会社(か大家)に賃貸契約書や入居申込書を見せてほしい、と連絡がきます(具体的には警察署から情報照会依頼書が郵送で届きます)
部屋に踏み込む時に抵抗されても部屋に入れるように、管理会社から鍵を貸し出したり、立会いを求められる事があります。
もちろん守秘義務があるので、「もうじき捕まりますよ」など当事者や関係者に言えません。
大家としては退去届(解約届)と荷物処分の同意書を頂きたいですが、できることは限られます。
(※捕まった瞬間から本人と連絡がとれなくなります。弁護士経由なら連絡可能です)
たいていは捕まってから1か月後位に国選弁護人など弁護士を通じて管理会社に連絡があります。
その時に退去や残置物撤去の相談をすることになります。が、実際には入居者の身内の方が立ち会って、残置物撤去になります。(軽めの案件なら1か月ほどで戻られる事もあります)
今回は1か月ほどで弁護士を通じて連絡があり、退去までスムーズに行きました。本当に運が良かったです。
まあ、こんなこともあります。
事前に対処法を知っていれば、何かの参考になるかと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
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