=== コラムの目次 ===
1.家賃相場ってどうやって調べる?
2.家賃相場を調べる方法
3.参照している間取り
4.賃貸需要調査(実践編)
5.まとめ
6.編集後記
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※今日のコラムは「これから不動産投資を始めたい!」という人向けの記事となっています。ベテランの方はあらかじめご了承ください。
◆1.家賃相場ってどうやって調べる?
前回のコラムでは、「高利回り物件があっても絶対に手を出さないエリア」の指標についてお伝えしました。
それは、「手を出してはいけないエリア=賃貸需要が崩れているエリア」のことです。もっと具体的に言うと、家賃3万円以下の賃貸物件がゴロゴロあるようなエリアです。
このようなエリアは、たとえ高利回りの物件が売りに出ていたとしても、安易に手を出してはいけないエリアと考えています。難易度が非常に高いです。
少なくとも初めて物件購入する場合は、よく勉強して先輩大家さんからアドバイスを受けた上で購入を判断すると良いでしょう。
それでは、全国のエリアの家賃相場って、どうやって調らべればいいでしょうか?
◆2.家賃相場を調べる方法
家賃相場を調べる方法は、現在はすごく簡単になっています。
不動産ポータルサイトの御三家と呼ばれる、「SUUMO(スーモ)」「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」「at home(アットホーム)」の各サイトで調べることができます。
ただ、「SUUMO(スーモ)」の家賃相場が最も実態に近いと、私は考えています。なぜなら物件掲載数が圧倒的に多いからです。(3つとも調べればよい精度は高くなる)
<不動産ポータルサイト 物件掲載数(2025年3月現在)>
1位:SUUMO(スーモ) 753万件
2位:LIFULL HOME’S(ライフルホームズ) 457万件
3位:at home(アットホーム) 180万件
スーモのトップページを開いたら、横のタブから「家賃相場から探す」をクリックして、日本地図から調べたいエリアの都道府県を選択して調べます。
たとえば、群馬県で調べてみます。以下のように市区町村ごとに家賃相場の一覧が表示されます。家賃相場順に並び替えたりすることもできますので見やすいです。
こうみると、ワースト5位に入る、沼田市、渋川市、北群馬郡、邑楽郡、桐生市といったところは厳しそうだなということが想像できます。
◆3.参照している間取り
なお、家賃相場からエリアの賃貸需要を調べる時に、私が参照しているのは主に「1K(ワンルーム、1DK)」の家賃相場です。
なぜなら、ファミリータイプの間取りですとエリアによっては掲載数が少なく、数字がぶれてしまってあまり参考にならなかったりします。(都心エリアは別)
一方で、1K(ワンルーム、1DK)の間取りが、最も物件掲載数が多く、数字がブレにくいからです。実態に最も近いからです。
そして、1Kの家賃相場を調べてみて、下記の表のような基準で判断しています。(あくまでも私の指標ですので参考程度に)
たとえば、まだ未開拓のエリアで良さそうな売り物件を見つけたり、「ななころさん、このエリアどうですか?」と聞かれた場合は、下の表から、1Kの家賃相場が「3.5万円以下」だった場合は危険エリアとして、購入を慎重に判断するようにしているのです。
<ななころのエリアの判断基準>
◆4.賃貸需要調査(実践編)
ちなみに、前回のコラムで、地方の2つの都市の賃貸需要についてどう判断すべきかについて言及したのを覚えていらっしゃるでしょうか?
この都市は、栃木県某市と茨城県某市であり、東京から同じぐらいの距離に位置して、かつて企業城下町として栄えました。どちらにもサッカー好きな人なら知っているであろう強豪の高校があります。
現在は両市とも人口は急激に減り高齢化しています。街は衰退していく一方です。
ところが、両市の入居需要には差があります。片方は需給関係がすでに崩れていると考えられ、もう片方は需給関係はまだ崩れていません。
それは、このスーモの賃貸相場をチェックすると、ある程度判断することができます。下記のように比べると、もし投資するならどちらのエリアが良いか一目瞭然ですよね。
栃木県某市の場合、シングル向けの家賃相場は3万円を切っており、完全に賃貸需要が崩れてしまっていることが予想されます。
一方で、茨城県某市は、1Kの家賃相場は4.5万円と、地方エリアとしては比較的高めの家賃相場です。ワンルームでも4.1万円です。
(栃木県某市)
(茨城県某市)
◆5.まとめ
ということで、今回は私が実践している「家賃相場の調べ方」についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
もちろん最終的な購入判断には、現地に実際に足を運んで、近隣の不動産会社を回ったり、周辺のライバル物件を調べたりすることは欠かせません。
とはいえ、私のように東京に住んでいて遠方エリアの物件を買う場合は、縁やゆかりの無いエリアがほとんどです。行くだけでも時間とお金と労力がかかります。
そのため、まずはスーモなどでエリアの家賃相場を調べて、需給関係が崩れていないエリアかどうか、手を出してはいけないエリアじゃないかを判断するようにしているのです。
その他の方法として、そのエリアの賃貸専門の不動産会社の数やスーモへの物件掲載数なども調べたりすることで、もっと精度高くエリアの賃貸需要を調べたりすることもできます。
さらに、全国各地の家賃相場を調べていると、誰も知らないような穴場エリアを見つけたりすることもあるんです!これが、めちゃくちゃ楽しかったりするんですよね!
以上、参考になったかどうか分かりませんが、少しでも参考になれば幸いです。いいねボタン押してください。
◆6.編集後記
これまで物件調査で不動産投資の仲間とともに全国各地いろいろと周りました。
っで、いつも知らされるのは、行く土地行く土地どの場所でも必ず魅力があるってことなんです!
不動産投資する前は、何も無いつまらない場所と思っていたところでさえ、魅力があることに気がつくんです!
いや〜、不動産投資って楽しいですね♪
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