前回のつづきです。
前回のお話では、双方の主張合戦を書類にて行なっていたのですが、
最後の手段として「証人尋問」でウソかマコトかを判断します。
ココで今回証人尋問で証言するのは、
原告(必殺)
元所有者
元管理人(小西)
被告(権藤)
権藤の同居人B号室に住んでいる(娘?)
この5人と決まりました。
この中で、ポイントは元管理人の小西です。
小西の証言で今回の裁判の行方が左右されるのは間違いないのですが、
所在不明で居所がわかりません。
ただ、以前住んでいた住所には親類が住んでいるので
本人には連絡がつく状態だということがわかりました。
小西の意見としては、積極的にこの裁判に関わりたいとは思わないが、
裁判所からの呼び出しがあれば出廷するとの意見でした。
そのため、証言前に真実はどちらかの確認は取れません。
今回の証人尋問に向け、原告、元所有者、弁護士と交え何度も打ち合わせをし
ただ備えるといっても、原告側はウソは一切ついていないので、
相手方からの反対尋問に乗せられないよう注意する点と、
分からないことは分からない。
知らないことは知らないとハッキリ答えるべきで、
なにもウソをついていないのだから自信を持って話してくださいとのことでした。
そんな、証人尋問を1週間前に控えたある日、
必殺側弁護士に権藤から電話が・・・
権 藤)必殺さんにシロアリで食われた柱を確認して貰いたい
弁護士)裁判中なのでそういったことは私が対応する
権 藤)しかし、設備の話を弁護士さんに言ってもしょうがないだろ?
現実的に私は家賃を払って部屋に住んでいるわけだし・・・
こんな流れで、一度権藤の部屋を見に行ってほしいとのことでした。
あまり気乗りはしませんが、家賃を貰っている以上、行くしかありません。
必殺)こんにちは~
権藤)まあ入って見てやってくれ~
ちなみに玄関には↓
こんな洗濯機が置いてあるんです・・・
(近所の人とケンカしまくっています)
室内に入り、柱を見ると確かにシロアリに喰われている様子で、
ちょっと柱を触るだけで、木がボロボロと剥がれ落ちます。
さっそく写真を取り、そそくさと帰ろうとすると・・・
権藤)まあ座って少し話ししようや・・・
必殺)どういった話ですか?
権藤)まあ率直に言ってこのまま裁判を続ける気か?
必殺)そうですね~、なんとも言いがたいです。
権藤)実は俺は昔、国家のプロジェクトに関わっていたことがあってな
もし、これ以上裁判が続くようなら、
そういったブレインを導入せないかんようになる
必殺)凄い人脈ですね~(笑
権藤)そうやろ?
しかもあんたの事、調べさせてもろうたけど、
判決が出ると言う事は、判決内容が世間に公開されるということなんや、
そうなったら、あんたの名前にキズが付くんじゃないかと思ってね・・・
※あはは、月1回は裁判してますって言いたかったがココは堪えて・・・
必殺)そうなんですか・・・
では、和解を希望しているんですか?
権藤)そうや、和解したいねん
でも、和解は判決と同じで文章が残るやろ?
だから裁判を取り下げしてほしいんや
※この部分、重要なのですが、なぜ権藤は和解でなく取下げにこだわるのか?
後で分かります。
必殺)では、少し検討させてもらいます。
権藤)ええ返事待ってるで~
こんな会話がありました。
え~、権藤さん貴方何も分かっていませんね
名前にキズが付く?
そんなモン気にするか!!
(一昔前の大家さんはこの言葉に非常に弱いです)
俺のこと調べたんなら、
月に1回は裁判してる裁判マニアってことくらい知っとけ!!
と言うことで、当然裁判の取り下げなんて考えていません。
判決上等で証人尋問の開催日を待っているとまた電話が・・・
次回に続く
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