=== コラムの目次 ===
1.移住希望地ランキング1位は?
2.群馬の“意外”がチャンスに変わる!?
3.群馬が支持される理由
4.“都落ち”ではなく、“都外し”の時代へ
5.まとめ
6.編集後記
=== === === ===
※連載でお届けしていた「もしもあなたの交渉相手がドナルド・トランプだったら?」は、いいね数が少なかったため連載を打ち切りました。新テーマをお楽しみください。
◆1.移住希望地ランキング1位は?
「群馬に移住したい人が多い」
——そんなニュースを聞いて、あなたはどう感じますか?
そうなんです、なんとっ、2024年の移住希望地ランキングの1位に群馬県が輝いたのです!
=== 記事一部抜粋 ===
移住希望地は群馬県が初のトップ なぜ東京都が移住希望先の14位?
全国の自治体と連携して移住相談に対応している認定NPO法人「ふるさと回帰支援センター」(東京・有楽町)が25日、2024年の移住希望地ランキングを発表した。
コロナ禍の20年から4年連続1位だった静岡県を抜いて、群馬県(前年2位)が初めて1位となった。また、相談件数は過去最多の6万1720件(前年比4.1%増)を記録し、高い関心が続いている。
(2025年2月25日 朝日新聞記事より)
=== ここまで ===
正直、驚いた人も多いのではないでしょうか!?(本当に失礼な話なのですが、私はびっくりしました。)
移住希望地ランキングと聞けば、長野や沖縄、北海道のような「王道」や、「程よい都市感」のある福岡や神奈川あたりを思い浮かべますよね!?
今回、群馬県が移住希望地ランキングで1位に輝いたことは、これは大きな“意外性”と“可能性”を含んだニュース。特に、私たち不動産投資家にとっては見逃せないサインかもしれない。
なぜ群馬県が一位に輝いたのでしょうか?どんな世代が群馬県への移住を希望しているのでしょうか?
(NHK 首都圏ナビより)
◆2.群馬の“意外”がチャンスに変わる!?
なぜ群馬なのか?
その答えは複合的です。交通の便、生活コスト、自然と都市のバランス、そして何より「程よく空いていて、程よく便利」な点が評価されているといいます。
群馬県は北関東に位置し、東京から新幹線で1時間以内。高崎や前橋といった中心都市は、駅周辺が開発されており、生活インフラも整っています。
<東京駅から主要地方都市へのアクセス時間(新幹線利用)>
東京 → 高崎:約50分
東京 → 宇都宮:約55分
東京 → 甲府:約100分
東京 → 長野:約90分
その割に、東京都心のような人口過密は避けられます。ワークライフバランスを重視する層や、テレワーク・リモートワークが定着した今の時代には、この“ちょうど良さ”が強い魅力となっているようなのです。
これは、まさに投資の観点からはチャンス到来と言えるかもしれません。メディアやSNSで話題になるほど注目はされていませんが、以前から高利回り派の不動産投資家には注目のエリアでした。
ただ、人口減少しており家賃相場が崩れているエリアもあります。「群馬の未来は暗い」「投資エリア対象外」そう考えていた人も多いのではないでしょうか!?
<群馬県の人口推移>
しかし、もし今後移住者が増えて、人口減少が解消されて、街として発展が見込めるのであれば、逆に今は群馬はチャンスなのかもしれません。
「今のうちに高利回りの優良物件を買っておけば・・・」なんて夢も膨らみます。
(群馬の物件は利回り高い物件も出やすい!)
◆3.群馬が支持される理由
群馬を選ぶ人たちの特徴も見逃せません。
年代別でみると、特に、20代から30代の若年層では2位以下を大きく引き離していて、群馬県の人気は顕著なんです。40代から50代でも首位をとなっていて、働き盛りのすべての年齢層に人気なんです。
理由としては、同センターの調査によると、「仕事に追われるより、家族や自分の時間を大事にしたい」「災害の少ない地域に住みたい」といった声があがっています。
(群馬県への移住希望者の傾向)
群馬県によりますと、2023年度、県内に移住した人は1479人で、前の年度から150人余り増えて過去最多となっています。
これは、安定した運用を求める不動産投資家には好条件となります。若い世代が流入してくれば、街に活気が出ますよね。
人口減少が進む中、県は、移住の促進に力を入れていて、新年度では、子育て支援を強化するなど若い世代の呼び込みをさらに進めていくことにしています。
たしかに群馬って住みやすいのかもしれません。温泉街がたくさんありますし、ハイキングするにも最高ですし、ご飯もおいしい。草津の方は夏でも最高に過ごしやすいですよね!
◆4.“都落ち”ではなく、“都外し”の時代へ
かつて地方移住というと「ダサい」「左遷」といった、どこかネガティブなイメージが付きまとっていました。
しかし今は時代が変わろうとしています。「住まいも働き方も、自分の価値観に合わせて選ぶ」時代になっています。これはまさに“都落ち”ではなく、“都外し”という前向きな選択と言えます。
そしてその舞台として、群馬のような「通える距離の地方」が脚光を浴びている証拠でもあります。東京圏に住む若者の49.3%は地方暮らしにあこがれているというデータもあります。(トラストバンク地域創生ラボ)
これは不動産投資家にも無視できない現象です。たとえば、東京から群馬への“週末移住”や“多拠点生活”が増えれば、群馬の賃貸需要は変化し、セカンドハウスや短期賃貸のニーズが生まれる可能性もあります。
一方で、「まだ比較的利回りの高い物件が手に入りやすい」という現状もあります。ニセコや白馬や軽井沢のようにメディアで取り上げられてからでは、もう手遅れです。
ここが一番難しいところではありますが、投資は情報とタイミング。群馬は今まさに“仕込み時”なのかもしれません。(もしくは絶好の出口時?)
◆5.まとめ
ということで、移住先希望地ランキングとして「初めて群馬県が1位になった」というニュースを取り上げましたが、いかがだったでしょうか?
群馬県のような“静かな人気エリア”は、地方高利回り投資スタイルの不動産投資家からは以前から注目されてきました。
ただ、群馬でも都心はぐんぐん価格が高騰しており、利回りも低下。地方都市の将来性への不安や融資の壁もあり、参入が難しい現状もあります。
それでも、移住希望者が増えて人口が増加し、全国的にも注目されるエリアとなれば、長期安定した運用が見込めるだけでなく、地方創生の一翼を担う意義ある投資となる可能性もあります。
群馬が「意外」と思われている今がチャンスとも言えます。その言葉の裏にこそ可能性が眠っていると感じた次第です。
参考になったかどうか分かりませんが、少しでも参考になれば幸いです。いいね押してください。
◆6.編集後記
群馬は、友達が高崎に住んでいたり、投資家仲間とお宝発掘ツアーで行くことが多いんです。
っで、群馬って、なんであんなにパスタ屋が多いのでしょうか!?しかも量がめちゃくちゃ多い。食べきれない・・・汗
もう群馬の特産品は、こんにゃくでもゆずでもなく、パスタにしましょうよ!笑
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